「ディズニー100周年に相応しくない駄作」ウィッシュ 臥龍さんの映画レビュー(感想・評価)
ディズニー100周年に相応しくない駄作
クリックして本文を読む
正直ディズニー映画で一番がっかりだったかもしれない。
ストーリーとしては単純で、『私に願いを預ければそれを叶えよう』と言って国民の願いを吸い上げ、それを自らの力に変えることで魔力を増幅させる魔法使いの王様。
そして、王様に国民の願いを叶えるつもりがないことを知り、国民の願いを王様から取り戻すべく勇敢に戦いを挑む主人公。そんな勧善懲悪の物語。
『人にとって願いは大切なもの』『願いは自分で叶えるもの』そんなメッセージは確かに伝わる。ディズニー100周年に『星に願いを』をやりたかった意図も理解はできる。
しかし、いかんせんストーリーがあまりに単純でチープ。アメリカでコケたと聞くし、これを100周年に持ってきて大丈夫?と心配になるレベル。
映像も綺麗ではあるが、100周年のわりに特筆すべきものはなかった。3Dで鑑賞すればまた違う印象になるのだろうが、自分は2Dで観て面白かったら3Dで観るつもりだったので、それも立ち消えになった。
あと主人公の顔がそばかすだらけで、ドレッドヘアの有色人種ってポリコレなのか、ルッキズムなのか知らないけど、なんか極端だなって思う。主人公を白人の美女にするのは政治的に間違いなの?それはそれでおかしな話では?
また今回は字幕版を鑑賞したのだが、映画館のロビーで流れていた吹替版予告編の生田さんの歌声が本当に素晴らしく、何度も聞いてるうちに好きになってしまい、吹替版で鑑賞すればよかったと後悔している。
なにげに本編ではなく、本編前に上映された短編の『Once upon a studio』のほうがディズニーらしくて楽しめた。
コメントする