「主演女優の歌がうますぎる」リトル・マーメイド NICHI MAGAさんの映画レビュー(感想・評価)
主演女優の歌がうますぎる
小さいころにリトルマーメイドをディズニーアニメで見たっきりでうろ覚えの状態で見に行ったが、ああこんな話だったなと思い出しながら見ることができた。
そもそものストーリー自体が出来上がっているので、ディズニーのリトルマーメイドを知らない人でも全然楽しめる。
主人公のアリエルは幻の生物である人魚。海で生活しているが、地上の世界に強い興味を持ち、そのことをたびたび父のトリトン王から叱られている。父のトリトン王は海の王様でアリエルを含む7人の人魚の娘たちに7つの海の管理を任せている。周期的に海の様子を把握するために娘たちを集めるが、ある日のアリエルは集合することはなかった。アリエルは約束を忘れ、海の底に沈む地上の人間の道具を集めて楽しんでいたからである。そんなアリエルが地上の王子様に興味を持ち、お話が進んでいくというあらすじである。
個人的に感じた本作の良いところは、アリエルが思いを寄せる王子様のエリック王子のシーンのシーンがたくさん追加されていたところである。エリック王子、一言でいうととても良いヤツ。これはどんな女性でも惚れるだろう。またトリトン王もアリエルに厳しすぎるのではないかと思いつめたり、娘の恋心を理解しようとしていたり、親としての側面が強調されて表現されている。またの他にあげられる評価点としては歌唱がみんなうまい。アリエルの他にセバスチャンやエリック王子やヴィランであるアースラも歌を披露してくれる。歌のシーンは誰も上手なのでとても感動した。
この映画しばしば主演女優の肌の色で荒れているのを目にするが、実際見に行ってみると私はまったく気にならなかった。海の世界と地上の世界、互いに偏見なく差別なく暮らしていきたいというのがアリエルの望みである。このことを考えるとこの映画が何を伝えたいかはお察しがつくだろう。