バビロンのレビュー・感想・評価
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一部の映画業界関係者の悦ぶストーリーではあるが、
1920年代のハリウッド黄金時代を舞台に撮り上げたドラマ。
チャゼル監督がオリジナル脚本を手がけ、
ゴージャスでクレイジーな映画業界で夢をかなえようとする男女の運命を描く。
一般鑑賞者にとっては、
この筋立てばかりの監督で見飽きた感がある。
この映画趣旨と同じで、映画制作に限界きており、進歩がないと言わざる得ないかも知れないと感じた。
半時間は、全く冗長だった。
…
映画は好きかい?
遂にやってきた、バビロン公開日。
2023年公開、新作映画で最も期待していた本作。期待が高すぎるがあまり、不安がかなり大きくなっていたが、デイミアン・チャゼルはやってくれた。「ラ・ラ・ランド」は真面目な僕で、これが僕の真の姿。って感じ。マジでスゴすぎて、笑いが止まらない笑笑笑笑 いやぁ!!!なんだこの、クソ最高な映画は!!!!
1920年代、ハリウッド。
映画を愛する人々が大勢いた、時代と土地。
毎晩パーティ。酒、ドラッグ、セックス。酔い潰れ、覚醒し、人前で平気でやりまくる。
開始10分にして、この世の下品全盛り。苦手な人はご帰宅下さいと言わんばかりの、ぶっ飛び具合。
私はもう期待の斜め上行く、最高の演出に酔いしれてしまい、ニヤニヤが止まりませんでした。こんな下品な幕開けは他にない!!!散々イカレ狂った後のタイトルコールには鳥肌が立たずにはいられず、この時点で神作だと確信。ホント、監督、何者??
マーゴット・ロビーの狂った踊りと、予告でも流れた愉快で派手な音楽。これ、テンション上がらない人いるの?大興奮すると同時に後悔。Dolbycinemaでなぜ見たかった、自分。こんな最高な映像と音楽、もう一生味わえないかもだぞ!!!ということで、開始数分にしてリピート確定。出来るだけ、音響のいい映画館で見ることをオススメします。Dolbyで見ることを想像すると、鑑賞前のウキウキがまた戻ってきちゃった。
開始0秒からラスト189分まで、どのシーンも最高の一言であるため、何から褒めていいのか分からないが、第一に音楽が神がかっている。流石、「ラ・ラ・ランド」でアカデミー賞を取った監督。全身を刺激するミュージックを爆音で、美しき映像とともに流してくれています。金管楽器というのは、こんなにも色んなものを彩ってくれるのか。こんなにも五感を擽るのか。デイミアン・チャゼルは、そのツボを理解しすぎている。もう、どんなジャンルだって、彼は最高品質の作品を届けられる。自信を持ってそう言える。
また、音楽と同じくらい役者も最高。演技をしていてこんなにも楽しそうなブラッド・ピットは初めて見たし、ハーレイ・クインを初めとした数多くのイカレ役をこなしてきたマーゴット・ロビーも、頭がもげそうになるほどはしゃぎ、人生までも楽しんでいるように思えた。常軌を逸している。ディエゴ・カルバの幅の広さにも驚きが隠せない。3人の代表作となること間違いなし、な恐ろしい演技力だった。
ハイテンポ、ハイスピード、大ボリューム。
189分という超長尺を、一切の無駄なしで駆け抜ける。RRRも、アバターWOWも、顔負けの破壊力。なんでそのテンションを維持できるのか。そして、なぜ私たちはここまで長い映画を平気で見ることが出来るのか。まさに、魔法。これぞ、魔法。時間も尿意も全て忘れてしまうほどの没入度合い。歯切れの良さは気持ちよくて仕方ないし、全力で走っていくようなこの映画に恋に落ちてしまった。
この映画は、映画人生そのもの。
映画を撮る人、映画に出る人、映画を支える人、そして映画を見る人。映画を愛する全ての人に送る、映画。時代は移り変わる。しかし、映画は永遠と残り続ける。映画人生に無駄なんて一切無い。1本の映画に影響され、また新しい1本の映画が生まれる。そう、映画は素晴らしい。人生はもっと、素晴らしい。
思わぬラストには涙が止まらなかった。
大号泣とはまさにこのこと。自分がどれほど映画を愛していたのか。この映画を見て分かった。私の映画人生を大きく動かした本作。映画を好きでいてよかった。そのまま好きでいてくれ。いや、もっと好きになってくれ。そう言われているような気がして、凄まじい鳥肌が全身を襲い、エンドロール中は泣きっぱなしだった。
もう、たまらん。
本当にありがとう。こんな映画を作ってくれてありがとう。こんな泣かせ方はズルい。興奮と感動の3時間。容易に人にオススメできるような映画では無いが、私にとっては至極の1本となった。クソ最高な映画に祝福を!!!!!
【Once upon a time…】
予告編だけの情報で鑑賞したが思ってたのと違って映画愛に溢れる熱い作品。プロローグの乱痴気騒ぎのパーティーシーンは怖いもの知らずに飛び込む迸る熱気と欲望渦巻くカオス感てんこ盛りで掴みはOK。『ラ・ラ・ランド』のジャスティン・ハーウィッツが手掛けた音楽も強く印象に残る。
終始刹那と焦燥が入り混じる何とも言えないワサワサした感じが過渡期にあった当時の映画業界の肌感覚だったのだろうと想像。
エピローグで映画製作の表舞台から転落した男が、ジーン・ケリーが雨中をタップダンスしながら”Singin' in the Rain“を歌う映画史に刻まれる名シーンを観ながら涙しつつも最後に笑みを浮かべる表情が、時代に乗り時代に翻弄された心の機微に触れていた。
鑑賞中はさして感じなかったが189分はちと長いかも。
馬っ鹿じゃねえの? こんな傑作作りやがって な3時間
ド下品なオープニングから超エロい群集乱舞へ。
ゴージャスな香りから絢爛な退廃までが極端に振れる心地良さ。
襲いかかるJAZZの響きはエンドロールまで身体を揺らす。
タランティーノが身悶えしながら嫉妬しそうだ。
最高の讃辞として「このキ◯ガイ💕」と贈りたい。
刹那、刹那、刹那
カオスな映画世界への愛が溢れる作品でした。
私は、この感じとても好きだぁ〜笑
内臓全部吐き出しながら、創ってるんだと、曝け出して孤独を埋めるように踠いてる。
美しくもあり、醜くもある。
そして何より音楽が堪らなくイイね!
しかし、資本主義はギャンブルであり毒だ。その中毒性の高さは、まさにドラッグの様なのだろう。
やはりちょっといけすかないデイミアン・チャゼルよ
ブラピは「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」に続くハリウッド三部作(私が勝手に名付けた)の二作目(ということにしておこう)で半分プロデューサー的彼がもっとも常識的で信頼できる安定の演技でこの映画を辛うじてアカデミーの枠内に引きとどめている。デイミアン・チャゼルは若くして巨匠になってしまい3時間を超えようがおかまいなしでやりたい放題が許されこの超クレイジーを装った映画愛を騙ったとんでもなくハッピーで虚無で背徳なくせにポリコレで無意味な楽しいムービーを我々に見せてくれるのだからなんとも切ない。それにしてもマーゴット・ロビーが役に入れ込みすぎでもったいなく、とってつけたような父や母との関係性やドラッグギャンブル依存がこれっぽっちのリアリティーも無く最後のマーニーとのダンスが8mmにおさまり闇に消えるシーンのあまりにも甘すぎる事よ。機材レンタル屋の兄ちゃんやスタジオの録音技師はさもありなんのあるあるで笑える。トーキー映画の最初のスタジオシーンは「テイク8」(上田慎一郎の名作を想起させられる)を全部きちんと見せてくれて3時間の巨匠映画に感謝。トーキーの時代到来で台詞を覚えられない悪声の俳優や字幕技師が廃れる諸行無常は周防正行の「カツベン!」の弁士にも通じるのだが、そこにテーマを絞っていればもっと優等生作品でいられたものを。アーメン。
期待したが...
かなり期待して観た。
ネリーの、初めての撮影場面で役者として開花しようとするシーンは爽快だった。その後もエネルギーあふれる女性を魅力たっぷりに熱演していたと思う。エンディングまで彼女の笑顔が目の奥に焼き付いていた。
ただ、映画全体としてみると、当方としてはいただけない作品だった。
刺激性のある映画は嫌いじゃない。それはエンタメとしての醍醐味でもある。
しかし冒頭の酒池肉林のようなパーティの場面、後半の地下の場面も、やたら時間が長い。なにを見させられているんだという気さえした。
こういった作品は芸術性を高く、どこかで品位を保ったものでなければ、不快感しか残らない。
映画界へのオマージュのようにも思えるが、それにしては中途半端。時代を茶化しているのかと途中感じた。
ブラッド・ピットは相変わらず魅力のある俳優だが、本作品では馴染んでいないように、ひとり浮いているように見えた。顔つきが近代的ハンサムだからか?
『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』ファイル2
むかし、むかし、ハリウッドで…
1920年代から始まります。
『ラ・ラ・ランド』の監督とは思えない、タランティーノっぽくもあるエログロ。
ブラピにマーゴットだし、マジでワンハリみたい、と思いながら観てました。
面白かったです♪
欠点は、長すぎ!!3時間5分!!
トイレ1時間ぐらい我慢し大変だった。
長すぎるので減点して、
4と4.5の間、100点満点で80~85点ぐらい。
ps.エンドロールが10分ぐらいありますが、エンドロール後には何もないです。
黒バックに白で文字が出だしたら、トイレへ駆け込んで大丈夫です(笑)
あと、ブラピは主役じゃないですよ。
IMAXで観賞。
【”混沌と狂乱からの衰退。”サイレントからトーキーに移行していく時代、サイレント俳優の変遷をアーティスティックに描いた作品。デイミアン・チャゼルのサイレント&トーキー映画への敬意が溢れた作品である。】
ー 時代は1920年代のアメリカ、ハリウッド・・。サイレント映画全盛期、ジャック・コンラッド(ブラッド)は豪勢な宴を開き、我が世の春を謳歌していた。
そこに現れた、貧乏で名もなき、けれど気の強き女優の卵ネリー・ロライ(マーゴット・ロビー)と未だ何物でもなき男マニー(ディエゴ・カルパ)。
やがて、ネリーは偶々映画の役を貰い、見事なる涙の演技で、スター女優を蹴落とし、マニーもジャックに気に入られ、彼の付き人の様な立場になって行く。
が、時代は徐々にトーキー映画に移っていった・・。-
◆感想
・サイレントからトーキーに移行していく時代、サイレント俳優だった男が落ちぶれて、トーキーで成功した女性が彼を救う「アーティスト」をチラリと想起させるが、この作品の持つ”混沌”と言っても良い程のゴージャスで破綻し掛けている世界観に徐々に呑み込まれて行く。
ー サイレント映画での戦争シーンなどや、象がのし歩くジャックによる豪勢な宴のシーンなどは圧巻である。-
・だが、時代が進みサイレント映画が下火となり、トーキーに移行して行く中、サイレント映画俳優のジャックやネリーの姿。
ー ジャックが新しき演劇出身の妻に、映画の大切さを激しく語るシーンは沁みたなあ・・。
”誰もが演劇を観れる訳ではない!だが、映画は誰もが何度も観れるんだ!”
だが、ジャックが、満員の観衆が自身が主演しているトーキー映画での本来なら涙するシーンで大笑いしている姿を劇場のドアからそっと見ている姿。
ある女性評論家は、ジャックの時代は終わったというエッセーを雑誌に記載するが、ジャックに対しては、”貴方の演技が悪いわけではない。時代が変わっているのよ・・。”と呟くシーンは印象的である。
更に、ネリーもその”蛙声”を揶揄され、賭博や薬に取り込まれて行く。
■この辺りの映画の描き方が、エログロ&アーティスティックであり受け入れられない人もいるかもしれないな・・、と思いながら鑑賞続行。
・そして、ジャックは会談ですれ違ったホテルマンに多額のチップを渡し、部屋の浴場で拳銃で命を断ち、ネリーも又、賭博での負けのためにマニーの助けもありつつも、一人夜の街にフラフラと歩き消えて行く。
ー そして、新聞の片隅に載っていたネリーの死。且つては、スター女優だったのに・・。ー
■今作では、ブラッド・ピッドの演技は勿論であるが、個人的にはマーゴット・ロビーの目力とスターダムに駆け上がる様と没落していく様を見事に演じた姿が、印象的である。
<ラスト、家族を持ったマニーが且つて、重役にまで上り詰めた映画会社の門の前で守衛と交わす言葉。
前半の混沌たるサイレント映画時代の熱気と、中盤から後半にかけてのトーキー映画の波に乗れなかった俳優達の哀切なる姿が印象的な作品である。>
ブラビがよかった。映画という水ものの巨大産業に夢を見て人々が飲まれ...
ブラビがよかった。映画という水ものの巨大産業に夢を見て人々が飲まれていく歴史。テンポも映像も良かったけど、何が語りたかったのかは、とっ散らかっている。
映画製作に携わっている人々が、誰も幸せそうに見えないのはどうしたことか?
いくら自由奔放な「野生児」とはいえ、自分を変えようという努力もせず、ドラッグやギャンブルに溺れていく女優には、まったく共感できない。
そんな彼女を一途に愛し続けるプロデューサーも理解できないし、落ちぶれた大物俳優の最後の選択も腑に落ちない。
黒人ミュージシャンのエピソードも取って付けたようだし、3時間もかけて大騒ぎした割には、何が言いたいのかよく分からなかった。
特に、ガラガラ蛇を巡るドタバタとマフィアに金を渡すくだりは、やり過ぎ感が強すぎて、かえってシラケてしまい、その必要性が感じられなかった。
そもそも、「映画愛」が中心的なテーマであるはずなのに、映画の製作に携わっている人々が、ことごとく悲しい末路をたどっていき、誰も幸せそうに見えないのはいかがなものだろうか?
これでは、とても、ハリウッドに魅力を感じることなどできないし、むしろ、その魔窟のような猥雑さや、ハリボテのような空虚さばかりが心に残るのである。
映画サイコー
映画サイコーといいなさい、そんな映画。
映画の世界で成功することへの青臭い情熱、時代に翻弄され人気になった次の瞬間挫折していく苦しみ、それでも捨てられない狂おしいほどの映画への思い。成功は眼を焼くほどの閃光のような輝きをもって描かれるが、そのためにそれが失われたときの絶望、闇の深さ、虚無感はすさまじい。
そんな諸行無常の世界に対比して語られる、映画作品の永遠性。ラストは映画が今後も永遠普遍に文化の王道として未来に続いていくことを思わせる。このごろ映画館上映作品じゃなくて、はじめからサブスク配信用として作られてる作品が増えてることへの反論なんだろうか。
若者の映画の世界への挫折を描いているこの映画自体がまぎれもない大作映画で、監督自身も大物監督だっていうことが不思議。
たぶん、今の監督の気持ちではなく、かつて映画の世界に憧れていたころの自分の情熱を純粋抽出してドロドロに煮詰めてエッセンスにしたんじゃないか。
ララランドみたいだなーと思って、似たような結末になることを予測してたので、終盤の展開には驚かされた。
全くオリジナリティを感じない完璧な作品
タイトルからして、この映画もまた何かにあやかった作品なのかと訝ったものの、予想よりもはるかに多くの作品を寄せ集めたような感じで、まぁ敢えてそうしたオマージュ的なものだったんだなと─。そりゃあ映画関係者には好評なわけですね。
完全にアレじゃんと思ってしまうところもあるわけですが、完璧な演出という完成度でもって有無を言わせない出来映えとなっていた印象です。
マーゴット・ロビーとブラッド・ピットのパフォーマンスは圧巻です。質の高い作品の中で、見事に輝いていました。2人を見ているだけでも楽しい作品ではないでしょうか。
どんなに寄せ集め感が強かろうが、ここまでお金をかけてじっくりと思い通りに作品を仕上げられるのであれば、見てよかったと思えるものです。
濃密だし、決して無駄などないとは思いましたが、さすがに長く感じてしまう作品かもしれません。
戦前のハリウッド映画の様子が分かる
日本だと昭和初期~戦後までの時期の話。
ハリウッドでは俳優の地位が低かったが、映画産業の栄枯盛衰、俳優・女優の栄枯盛衰の様子を描いた作品。
毎晩のようにやっているパーティではドラッグ・酒におぼれるなんて当たり前の世界。
大物俳優は泥酔状態で撮影し、一晩で有名女優になったものの派手な生活とわがままによる転落ぶりなどを垣間見ることができる。
全体的に下品な作りになっているので、それが気に入らない人もいるかもしれない。
出だしは最低最悪でーーーす。(゙ `-´)/
食後すぐには 観ない方が良いかもです。
下品で ドエロです。o2パイは よく出るので
そこわ 見所でした。(⌒▽⌒)アハハ!
映画業界を リスペクトしているとも 思えません。
最後の....10分程は 観なくてもいいかもです。(笑)
長過ぎるので 尿意に負けた人々が 多く見受けられました。
撮影の取り直しの繰り返しは 辟易でした。( >_< )/
唯一の救いは ダメ女に恋しても その後.....内緒。
トランペッターの物語も なぁーんとなく素敵でした。
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