「ドキュメンタリーとしても貴重な映像とインタビューで構成されていて、ナレーションも最低限で北欧家具のようにシンプルな作り」アアルト ミラーズさんの映画レビュー(感想・評価)
ドキュメンタリーとしても貴重な映像とインタビューで構成されていて、ナレーションも最低限で北欧家具のようにシンプルな作り
代表的な建築をドローンのハイアングルなどで、見るといかにモダンかつハイセンスな設計だけども、使い易さも考えているのが分かる。
個人的にはもっと多くの建物を紹介して欲しい側面もあるが、どちらかと言えば、アアルト夫妻と生涯を追及する側面が強い。
ひるがえって最近の日本建築はどうなのか?とも思う。出来損ないの迷路みたいで使い勝手の悪い建築家の自慰みたいな渋谷駅とか、ガラスがメインで構築されて書籍に有害な紫外線に晒されるとんでもない図書館とか、急造建築で空調もない国立競技場などの利権物だらけに感じる。
アアルトが手掛けた建物(年金会館など)に対する当時の批判もいくつか映画の中で扱っているが、いわるゆる贅沢な作り的な側面が多くて、現在でも通用する作りや使う側に立った考察がなされているので、そこが一流と云われる所以だと思う。
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