劇場公開日 2023年11月10日

「LGBTQという言葉がある限り」正欲 カメさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0LGBTQという言葉がある限り

2023年11月29日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

個人評価:4.2
LGBTQを描く作品が量産される中、この物語は他のどれとも違うと感じた。
「地球に修学旅行に来ている感じ」。
その台詞が心にトゲの様に刺さり、物語の世界観を一言で表現している。
何者を見た後と同じ感覚になり、朝井リョウの物語は鑑賞前と後では、自分が違う価値観を植え付けられた実感がある。
また物語だけで全てを語らず、余白を残した部分があるので、自問自答ができ、自分自身の考え方の物語がそこから始まる。
ある意味では夫婦や恋人同士では見てはいけない作品でもある。
いや、ある意味ではなく本質か。

カメ