「マイノリティの中のマイノリティ」正欲 alvoさんの映画レビュー(感想・評価)
マイノリティの中のマイノリティ
小説読みかけだったけど、序盤にダイバーシティなんてマイノリティの中のマジョリティのためのものにすぎない、といった記述があってすごく納得したのを覚えている。
世のDEI活動は女性、LGBTQ+、障がい者とかに割と集約されており、もちろんそれが最早マジョリティであっても未だ根深い差別や無配慮が残ってるからこそ声を上げ続けないといけないのだろうけど。声を上げることすらできない、自分を肯定できない、自分だけが世の中と違うと悩んでる人は見過ごされてるんだろうなとよく思う。
水フェチ自体はそれほど隠すことでもなさそうだけど。。周りにはそう思えてもその真髄までは理解されないという気持ち、人と違う負い目がシャットダウンさせるのかな。水見てるの好きなんですよー、と軽く誤魔化すことすらできない何か特別な神聖な思い入れがあるのか。もしくは水を見て体が興奮しているのを見られたら子どもなら容赦なく攻撃しそうだし、そんなトラウマもあるのかも。
そしてそんな特別な「違い」がなくても、昔の同級生に会いたくない、自分の思いや自分が誰であるかを説明できない、別に生に執着はない、そんな辛さはわかる気がする。たまにそんな時がやってくる。無邪気に同窓会に誘ってくる人たちはきっとちゃんといつでも自分を語れる、胸を張れる生き方をしてるんだろうなと思うし、そんな人たちが行きたくない、今は誰にも会いたくないという心の闇を理解できないのもよくわかる。
人のことを分かった気にならないで。決めつけないで。それだけで救われると思うこともある。そんなメッセージを自分なりに消化しました。
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