「マジョリティである稲垣検事の方にも不幸があるのが、現代の問題だと思った。」正欲 ジュンヤさんの映画レビュー(感想・評価)
マジョリティである稲垣検事の方にも不幸があるのが、現代の問題だと思った。
価値観がどんどん多様化するということは、物事の善悪の判断もどんどん変化するということか。
子供が学校に行かずに、ユーチューバーを目指す。ユーチューブを始めた子供はイキイキとして、それを母親も応援する。
検事の父親は、子供の将来への不安、不特定多数の大人と関わる危険から、それに反対する。
そのせいで家族の中が悪くなり、離婚裁判まで行ってしまう。
稲垣検事は正しい事、当たり前の事をしているはずなのに、作品中の誰とも意見が合わずに孤立して、疑問を抱えたまま映画は終わってしまう。
水が好きな人達は捕まった者もいるが、息苦しい世の中に希望を見つけた形で終わった。
どっちが正しいのだろう?どっちが幸せなのだろう?と疑問を投げかける作品だと思う。
どうでもいいけど、今年広島を舞台にした映画が多いのはG7のせいなのかな。
自分が広島県人ですが、夜景の中途半端な街並みがちょっと恥ずかしいですね。
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トミーさんのコメント
2023年11月17日
共感&コメントありがとうございます。
◯◯ライス、レトルト許容は彼なりの寛大さだったのかも。ユーチューブも押し切られてたし、妻に子どもを任せきりのやましさかもしれませんね。
トミーさんのコメント
2023年11月17日
稲垣検事さんは、検挙した男の画像から息子の痕跡が出てきたらどうだったでしょうか? 怒り心頭、自分は正しい! となったでしょうが、現状家族の理解は得られない。ある意味、理解されない立場は夫婦たちと同じだったような気もしてます。