「キャッチコピーを見た後に思い出した」正欲 おちゃさんの映画レビュー(感想・評価)
キャッチコピーを見た後に思い出した
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約2時間半ある長い映画だった。
冒頭は共感できるセリフから始まり
結構面白そうだなと思ったが、
そろそろ終わりそうなところで
新しい人間が出てきたり
正直少し飽きた。
でも終わる直前のガッキーの言葉を受けた後の
稲垣吾郎の表情が忘れられない。
ずっと自分のことを
「普通」と思ってたけど
彼女が言う「普通」に
自分は満たしていない。
それに気づいた表情であった。
見た後に、キャッチコピー?が
「観る前の自分には戻れない」だったのを思い出した。
でもこれが響くの
自分のこと「普通」だと
思ってたり
結婚出産を当たり前にしてる人たちが
「30代で産んだらきついよ?早く産みなよ!」
「彼氏いないの?欲しいでしょ?」って
自分の普通を人に押し付けたり
人に変わってるねって言えちゃう人だけ。
都会で生まれ育った為、
映画でしかその感覚が味わえないが
地方の結婚や出産に対するプレッシャーが
すごいんだなと見るたびに感じる。
私は自分のこと普通だと思わないし
人間の数だけ人生があり(この映画的に言うと人間の数だけ興奮するポイントがあるよね)
誰1人普通なんてないと思ってるから
人に「変わってるね」なんて絶対に言えないけど
結構「変わってるね」って言われるからその人達が見てほしーなって思いました。
見てる時はね、モジモジと行動しない登場人物、だから何?という展開にイライラして早くおわんないかなと思ったりしたけど終わった後の余韻がすごい。
自分が今まで押し付けられてきた「普通」のハラスメントを「そろそろわかった頃かな?」と受け止める事ができるそんな映画。
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