「(Ab)normal Desire」正欲 Yumさんの映画レビュー(感想・評価)
(Ab)normal Desire
朝井リョウの作品が好きなので本作も公開前から楽しみにしていました。
登場人物のもつ性的嗜好や欲を各々のストーリーで描き段々と交差していきます。
とことん隠の部分を描くけれど、どこか希望も感じる作品でした。同じ性的嗜好を持ち合わせていないので、感情移入までいかないけれど、人それぞれの価値観や視点があるという事は言うまでもなく理解ができます。
なので江戸っ子の様なおじちゃんはポカンとしてしまう内容かもしれません。
寺井(ゴローちゃん)から「普通は〜」って一般常識を諭す言葉も出てきますし、自分も使ってしまいますが、もはやそれはタブーと感じるご時世です。
検事という立場で寺井はそれぞれの登場人物と対峙しますが、そんな寺井にも彼自身の性的嗜好がある事が原作では描かれています。映画で語られなかったのは他の登場人物との対比の為なのかな。
神戸役の東野絢香さん、とても良かったです!
また小説読み返そうと思います。
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