「普通とは何かを問いかける映画」正欲 Mさんの映画レビュー(感想・評価)
普通とは何かを問いかける映画
だったように思う。
多少、悪意ある表現になっていたが、最後まで水に性的なものを感じることが信じられなかった稲垣さんの役は、この映画での私の救いになっていた。
共感ありがとうございます。
稲垣検事は柔軟性に欠けますが酷いと言える程では無く、夫たちが同じ感覚の人と繋がろうと外ヘ出て行ったのが不運でした。これによって検事は新垣夫妻と、路上の当たり障りないものとは違う関わりを持つ事になったのが皮肉な感じでした。
コメントありがとうございました。最初、寺井が帰宅して、リビングがおもちゃで散らかっていても、妻にレトルトカレーを出されても、不満げな様子を見せないので、既に家庭は冷え切っているんだろうか、と思ったんですが、そうでもなかったので、けっこう心が広い人だと思いました。彼が特殊な性指向に理解が足りなくても、勘弁してあげてほしいです(だって特殊すぎる)ただ、検事として、理解を深める必要はあると思いますが。
描き方は極端な部分も多かったですが、寺井のような自分の"普通"からはみ出た人間を理解しようともしない姿勢が、当事者たちを苦しめているのだと思います。
私は仕事で「何で普通にできないんだ!」と言われることが多く、寺井のような自分が正しいと信じて疑わない人の高圧的な態度を観ていて辛かったです。
優秀な人が上手く出来ない人の気持ちを理解できないのと似たような感じかなと思いました。
寺井は狭量で間違っていて、夏月の価値観が正義であるかのようにも見える描き方では、この映画のメッセージもまた、大也のサークルの女の子が吹聴していたような型通りの多様性を推すものになりかねない気がします。寺井と彼の家庭の描き方には違和感を覚えました。
Mさん、ありがとうございます。長いものに巻かれるのはダメみたいになってしまってますが、長いものが全て悪ではないですよね。
一概には言えませんが、嫌なことがあっても我慢して学校へ通ってる子やその親が馬鹿みたいに言われるのは、なんだかなぁと思います。
稲垣吾郎さんに 最後 「検事のお前は理解できないのだ❓」と思うところがポイントかと思いました。
最初の 普通に学校行け というのは正論だったので・・極めて共感です。
Mさん、こんばんは。
私も同じように感じました。
極端な対比の作品でしたね。
見方を変えれば、稲垣さん役がおかしいのでは、とさえ見えてしまう。
ただ、ラストで新垣さんの言葉に、はっとする稲垣さんですが、私なら表情ひとつ変えず、受け流します。