「マーベル風の王道ボリウッドアクション映画」ブラフマーストラ kenshuchuさんの映画レビュー(感想・評価)
マーベル風の王道ボリウッドアクション映画
ボリウッド映画といえば歌とダンス。最近は歌とダンスのないインド映画があったりして、それはそれで寂しくなったりする。あと恋愛パート。強引に恋愛パートを入れてくるから、これはもう様式美だ。
ただし本作の恋愛パートはかなり強引。命を狙われている芸術家を救うためにパーティ会場に向かったのに、芸術家の出番が来るまでデート的な時間を過ごしたりする。おいおい…。命狙われてるじゃないのか?他にもストーリー展開としては無理のある部分が目立つ。想像以上にめちゃくちゃ。
でもアクションはなかなかいいからそれなりに楽しめてしまう。本編で誰かのセリフに「アベンジャーズみたいなもの」ってあったけど、そうだよな。マーベルっぽいところがある。でも、最近のマーベルみたいに話を複雑にするんじゃなく、ストーリー度外視。「見ろ世界よ!これがインドのヒーロー映画だ!」って開き直っている感じ。「RRR」や「バーフバリ」には及ばないがこんなのもありだ。
おまけに続きがある。ますますマーベルっぽさを感じてしまった。あー、でも続編も観てしまうんだろうな。それも仕方ない。それなりとはいえ楽しんでしまったのだから。
ちなみに主人公のシヴァはほんのちょっとだけライアン・ゴズリングっぽい。これが世界的な成功も視野に入れてのキャスティングならなかなか戦略的だ。そんなことないと思うけど。
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