「人好きのする明るいキャラが欲しかった」福田村事件 Guapitoさんの映画レビュー(感想・評価)
人好きのする明るいキャラが欲しかった
本当にいろんな意味で特別で、物議を醸した映画です。
・ドキュメンタリー映画監督が初めて作った劇映画
・朝鮮人虐殺否定勢力からしたら、トンデモ映画
・肯定勢力にとっては、朝鮮人虐殺から目を背けた卑怯な映画
政治家の中には否定勢力も居るものの、歴史学会では虐殺は事実認定されてます。
ですので肯定勢力からしたら、朝鮮人虐殺を真正面から取り扱わなかったことを、批判する声もあるでしょうが、朝鮮人虐殺の事実を広く知らしめるという監督の目的からしたら、この映画のアプローチは完璧です。
なぜなら、まず劇映画だったから、ドキュメンタリーで作った場合より視聴者数は2桁くらい増えたはずです。
また、朝鮮人虐殺を敢えて避け、被差別部落民という日本人の虐殺として捉えたから、更に2桁くらい視聴者数が増えたように思えます。
そういった意味で、森達也監督を本当に尊敬します。
ただ、テーマが重いので、可愛くて明るいキャラ達に視聴者を最大限魅了しておいた上で、最後殺されるという構造にしたほうが、悲劇が引き立ったはずです。
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