「人間とは」福田村事件 アツコさんの映画レビュー(感想・評価)
人間とは
人間とは,いかなるものかを
真っ向勝負で問われた映画だった。
貧しく,何かに縛られ
幸せそうには思えない日常を
何とか生きる
どこにでもいる人たち。
たがが外れた虐殺シーンでは
テレビで見た
興奮状態に陥った
猿の群れを思い出した。
猿と同じような
群衆心理による
残虐さがありうるということ。
被差別部落の人が言い放つ
「朝鮮人なら殺してもいいんか。」は
厳しい差別を受けているからこそ
真実を見抜くことができた言葉だ。
でも,それでは悲しい。
自分がその立場にいなくても
相手の立場に立てるような自分に
自分を育てていくことが大事だ。
こういう良作に出演している
大好きな井浦新さん。
奥さんを背負うときの
背中や足取りが
情けなくて温かくてたまらなかった。
コメントする