「日本人が向き合わなくてはいけない映画」福田村事件 プリズナーN0.6さんの映画レビュー(感想・評価)
日本人が向き合わなくてはいけない映画
関東大震災から100年目のその日にこの映画を見る事が出来た意味を考えたい。
怖い。怖い。ひたすら怖い。
日本人は世界的に見ても善良で平和的な民族であるという“うぬぼれ”を、この映画は木っ端微塵にぶっ壊してくれる。
テレビドラマでよく見かける「地方の村の閉鎖的な環境や因習による犯罪」は、もしかしたらその地方に限ったではなく、もしも何かとんでもない事件・事故が起きれば、日本中どこの街でも起こり得るのではないか。
裏を返せば、そこに日本人の残虐性、特に集団となった際の狂気が潜んでいる事実を、自分自身も含めて考えておかねばならない。
「お国のため」を錦の御旗に掲げて突っ走る在郷軍人会の連中や、デモクラシーや民主主義を唱えながらも暴力の前にあまりにも無力な村長を我々は侮蔑したり、あるいは嘲笑したり出来るのか。
その答えは過去にあるのか?未来にあるのか?
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