アムステルダムのレビュー・感想・評価
全159件中、61~80件目を表示
実話とは思えないほど陰謀のスケールがデカい
女性殺しの容疑をかけられた医師と弁護士が
無実の材料を集めていく中で
とんでもない陰謀に巻き込まれる話。
主役3人が豪華っていう理由だけで、
下調べを何もせず観に行きましたが、
なかなかよかったです!
まず豪華な俳優がどんどん出てくる!
ラミさんからテイラースイフト、
そしてデニーロさんまで!
それだけで満足できる2時間でした。
肝心の話は、実話とは思えないぐらい
衝撃的な内容で、スケールが大きかったです。
事前知識がない人はびっくりすると思います。
あとは作中に出てくるアートが美しい。
てかマーゴットロビーが美しい。
美術館に行った気持ちにもなれます。
映画として盛り上がりに欠けたのが
少し残念でした!
豪華俳優陣による映画
第一次世界大戦から第二次世界大戦にかけての実話に基づく映画でした。映画を観る前に当時のアムステルダムやアメリカの状況を少し調べた方が良いと思います。
役者の演技、時代再現技術には観る価値がありますが、イベントを盛り込み過ぎていて、いまいちテーマが絞り込めていないのが残念。
コミカルなんだけどね‥。
全体的にコミカルなんです。コメディな間とか、ちょっと笑える台詞が多いので、はてこの映画はコメディだったかなと考えていると怪しい男(殺人者)が出てきて、いきなりサスペンスかと思いきや、ピカソ顔負けのアーティストのお姉ちゃんやら、やっぱり怪しいラミマレックが出て、核心はやっぱりあの政党。実話にほぼほぼ近いので、こんな事もあったんだろうと思いつつ、ロバートデニーロの演技でなんとか締めて御仕舞い。アカデミー受賞が囁かれていますが、ちょっと違うかなと思う。欧米と歴史感が違う日本人は頭を捻る映画です。
やや気になる点もあるけど…。
今年314本目(合計589本目/今月(2022年11月度)1本目)。
※ 1か月で30本を超えるって簡単ではないのですね…。風邪で寝込んでました。
さて、こちらの映画です。
海外ではこの事件自体が自国史(相当)(=アメリカ自体の歴史なので、あえていえば「自国史」)として深く習いますが、日本では「史実かそれに準じる」としても、扱う話題が結構マニアだし、その「どこを変えたのか」という点はなかなか調べても出てこないし(どうも、一部の主人公の職業等であって、あることないこと全部とっかえひっかえしたわけではない模様)、しかも、映画の枠としてもアメリカ独立~第一次世界大戦~というような結構幅広い知識をスポットで聞いてくるので(日本では、世界史で若干扱う程度に過ぎない)、結構みかけに反して難易度は高いです。
かつ「ほぼ史実」としながら史実との違いについては明示がないので調べるのも難しく(当然、日本語で調べられる範囲には限界がある)、するとこの映画、どういう評価をするか…という点が難しいです。
ただ、明確に…というとパンフレット送りなのだろうし、特に個人の名誉に関すること(特に時代が少し前なので、完全に解決しているか?というと微妙な点もある)もあるので、特に「悪役」側(この映画の「何を」もって「悪役」側というかは微妙ですが…)のそれに関することであり、あまりここはどうこう論じるべき部分ではないのかな…という気がします。
確かに多くの方が書かれていたように、上記のような事情から、どのような解釈でみるのか、「見方が難しい」という点はあると思うのですが、一方で「ほぼ史実」ということで売ったのもこれもまた事実で、その「史実との違い」を厳密に論じるのはこの映画では想定されていないのでは…と思います。
こうした点も考えるとこの映画では(そういう理由もあって)「ストーリーの趣旨がわかりにくい、退屈」という点はありますが、あることないこと勝手に足して個人の名誉に関係するほうがまずい、という点は確実に言えるので、そこは減点なしにしました。
なお多くの方が書かれている通り、スポットで細かい知識(世界史)がないとどうしようもなくハマるので注意です。
十人十色!!絶妙な配役設定
PV見た感じはコメディ色で気楽な映画かと思いましたが、ミステリー色の強い映画で追いついていくのが大変でした。時代は第一次世界大戦と二次大戦が始まる間を描いた作品で、世界史に疎い自分でも理解できる内容でした。
とてもよかったのは、その時代の空気感、臨場感を味わえたことでした。カメラワークはキャラクターの心理描写をわかりやすく描いていたり、画面いっぱいの19世紀のモダンなアメリカを味わえて満足に楽しめました。
吹き替え版も観賞しました。主役をクリスチャン・ベールの声を当てた高橋広樹さんが面白くて、旧ハンター×ハンターのヒソカみたいな声で「コルセットがぁ~」という台詞がツボにはまりました。
計2回観賞して改めてこの作品はとてもすばらしい映画だと思っています。真相はともかく、性別・人種・職業を超えて支えあうバートン・ヴァレリー・ハロルドの三人の絆はとても美しかった。
いろんな意味で中途半端でした
ある程度史実に基づいたクライムミステリーなのでしょうか?
疑問形となってしまうのは、日本人である私には"史実に基づいた"がピンとこない。さらに、ミステリーという程の謎も無く、"ハラハラドキドキ"の展開もさほど感じられませんでした。コメディタッチな味付けもチラホラされていましたが、いかんせん全てにおいて中途半端で、豪華なスタッフ&キャストによる"作る側の自己満映画"というのが私の感想です。
明日に向って撃て!
第一次世界大戦後にアメリカで台頭してくる親ナチ資本家組織の陰謀を史実にほぼ沿っていながらまったくのファンタジーサスペンスコメディースパイアート歴史ドキュメンタリーに仕上げておりほぼ映画の全ての魅力を盛り込んだ豪華キャストによる134分の力作である。コロナのおかげで構想5年クリスチャン・ベールとマーゴット・ロビーも制作に関わったというからアイデアに溺れすぎて複雑骨折しているきらいはあるが私としては大歓迎で少し冗長とか言う人の気が知れない。戦場で出会った男女3人の友情物語が誰も指摘していないようだがアメリカンニューシネマの名作「明日に向って撃て!」を明らかになぞっており3人がロバートデニーロに面会するためにお揃いの黒いハットをかぶってやってくるシーンでは胸がキュンとしてたまらなかった。青春のキャサリン・ロスはマーゴット・ロビーと同じくらい大好きでポール・ニューマンとロバート・レッドフォードとの3人の年齢関係も今回の配役にピタリと当てはまる。愛とは「必要」ではなく「選択」なのか?
何を言ってるか?は置いといて、どのようにして伝えようとしているかを楽しむ作品
2022年の現代の映画を、
ざっくり分けると、
叙事作品とは、
事件が次々と起こり、
登場人物の心の機微より、
プロット、ストーリー重視、
派手な事件が起こるエンターテイメント作品。
小説のカテゴリーで、
どちらかというと直木賞に分類されるような作品。
叙情作品とは、
最初に事件が起きる、
あるいは事件が起きない場合も。
ストーリーよりも、
登場人物の心の機微で魅せる、
目の開き、口のゆがみ、
手の使い方、背中の丸め方、
その先生のようなデ・ニーロを始めとして、
さまざまなキャストの芝居で魅了していく作品。
小説では芥川賞。
叙事、叙情、ほとんど死後に近いだろうし、両方の圧倒的な要素が入ってないと昨今の興行は難しい。
本作は、設定は第二次大戦前、キャストで魅せる、芝居のぶつかり合いを楽しむ作品。
ストーリー的には退屈、
展開が遅く感じたりする観客も多いはず。
でも、
言いたい事は、
西暦2022年にもなるが、
1930年代の社会に似てきてないか。
ファシズム、分断、ヘイト等々。
いっそスターが集結して政党を結成してほしい。
映画を作ってる場合ではない状況に突入してる?
キャストがハマってる
面白かったです! 豪華キャストがみんな役柄にハマっていてとてもいい。特に女優3人。
ストーリー自体はまともですが、結構ギャグや皮肉が入っていておいしい。
ほぼ実話と謳っているものの、ほとんどがフィクションと思われる。でもあの将軍の証言からするとムッソリーニとヒトラーが台頭していたころ、陰謀自体はあったんだねえ。恐ろしいことだ。
終わったばかりだというのに、また戦争・・・
五人委員会という胡散臭い団体も実際にあったのかどうか疑わしい(wikiで調べるとアメリカ独立宣言などしかヒットしない)。なんせ五人委員会のハーケンクロイツもどきの標章も笑えるし、MI6のマイク・マイヤーズや米諜報機関のマイケル・シャノンといい、二人の刑事といい、シリアスなはずなのにどこか怪しいキャラたち。そんな彼らが奏でる壮大な陰謀劇の裏側で翻弄される仲良し3人組。
テイラー・スウィフトを楽しみにしていた今作。序盤から出まくってるな~と嬉しくなったのも束の間、あっさり退場してしまった。第一次世界大戦で負傷した兵士や解剖シーンで結構グロい映像に圧倒されるのですが、ヴァレリー(マーゴット・ロビー)の真摯な看護によって前向きになったバート(クリスチャン・ベール)とハロルド(ジョン・デビッド・ワシントン)。ハロルドとヴァレリーは恋仲となるが、バートはアメリカへと帰って妻に会うのが楽しみ。アムステルダムでの楽しい時間はほぼ1年くらいだったろうか・・・
バートとハロルドが殺人容疑で追われることとなり、リズの遺した言葉ローズ=ヴォーズを頼ってみると、富豪のトム・ヴォーズ(ラミ・マレック)の妹がヴァレリーだったという偶然。そして、独裁者を崇拝する五人委員会という組織にぶつかるのだった。
サスペンスからアメリカ独裁政権を守った一人の勇敢な男の物語へと変化していく中、自由を謳歌しようとしていたアムステルダムへの郷愁や仲間を守り抜く友情物語。義眼で笑いを取りつつ、義父や妻からの裏切りにも遭ったバート、信じていた兄に飲まされた薬によって神経症を患ってしまったヴァレリーの明るさもいい。そして、アメリカでも禁酒法や恐慌によって独裁者が生まれる土壌もあったのだろう。さらに戦争で金儲けしようとする富豪に対しても痛烈に批判していたと思う。
豪華俳優陣の中でもバットマンとハーレイクイン、そしてフレディ・マーキュリーとレコード会社の重役がいかに絡むか?とワクワクしたけれど、さすがに他映画なので無理だったか。それでもマイク・マイヤーズは顔見てるだけで笑える・・・結局、美味しいところはすべてロバート・デ・ニーロが持って行ってしまった。ストーリーはもっと緊迫感のあるものにしてもらいたかったけどね~
映画の中の世界に引きずり込んでくれるが
作り込まれたセット、衣装、豪華キャスト、淡々と知的な語りによる演出によって、映画の中の世界に引きずり込んでくれる作品だった。
ただ、引き込まれてから中々ストーリーが展開しない。
丁寧に描いているのとは少し違う、まどろっこしさを感じてしまった。
もう少しテンポ良く展開して欲しいなと思った。
それでも、映画の中の世界に引きずり込んでくれる強さのある作品であるし、映画館で観ることの醍醐味を感じられる作品であった。
今この映画が作られた理由
“ケチョンケチョン”のレビューもあるけれど、やっぱりこの映画が今作られたのには理由がある、と思いたい。ヘミングウェイやフィッツジェラルドと同じ所謂ロスト·ジェネレーションに属する主人公達が、なけなしのプライドを奮い起こして、無節操な上流階級に戦いを挑むストーリー。そこから私は、混沌として先が見えない今の世の中、誰もが強い指導者を望むが、それよりも普通の人たちの正義感の方が意味がある、というメッセージを受け取った。
主人公の出自が半分ユダヤ系で半分アイリッシュ、奥さんの実家が典型的なWASP、みたいな設定も重要。タイトルは、頑迷なプロテスタント文化に縛られたアメリカ人の、コスモポリタニズムに溢れたヨーロッパへの憧憬の想いだろう、と。
なんて面倒臭いことを書きましたが、えっ?と意外な演技を見せてくれる俳優陣が素晴らしく、見応えがありました。マイク·マイヤーズがコメディを卒業するつもりなら、ちょっと寂しいけど。
惜しいなぁ・・・
独裁的な指導者やポピュリズムの指導者が跋扈して、民主主義が危機に瀕しているこの時代に最も相応しいものを主題に取り上げたのは素晴らしい。
ベニート・ムッソリーニやアドルフ・ヒトラー、フランシスコ・フランコが台頭しはじめた1930年代にデモクラシーの先端を行くアメリカにおいてさえ、陰謀ともいえるこんな動きがあったとは。
これが史実とすればもっと世の中に知られていなければならないし、この映画ももっと脚光を浴びる必要がある。 原作者と監督に拍手。
ただ惜しむらくは
①始まってすぐに30年代から話が第一次世界大戦に戻ってしまうのはつまらん。
1917年ころから話を進めても問題は無いし、そうすればあくまでモンロー主義を貫くアメリカから主人公3人が何故ヨーロッパに渡ったのかという部分もドラマ化できたはず。
②終わり近くにダラダラと、5分くらい説明のようなものが続いたが辟易とした。
解説したい気持ちも分からないではないが、もっと簡略化して欲しかった。
③主人公3人がアカペラで歌うコーラスはすごく良かったが、全編に流れるBGMはイマイチ。
これに関しては個々人の趣味だから何とも言えないが。
主人公3人はそれなりに好演していた。
クリスチャン・ベールは以前はチャラい役が多かったが、今回はハマリ役であった。
ジョン・D・ワシントンはデンゼル・ワシントンの息子でNFLの元選手だとか。
あまり期待はしていなかったが良かった。
NFLの元スタープレイヤーO・J・シンプソンの二の舞にならないように願い、今後の活躍を期待したい。
マーゴット・ロビーはいいねぇ。
海兵隊元ジェネラル役のロバート・デ・ニーロはミスキャスト。
ここは『ザ・ロック』で海兵隊准将を演じたエド・ハリスじゃなきゃ。
全159件中、61~80件目を表示