アムステルダムのレビュー・感想・評価
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ユーモラスなクライムムービー、心温まる友情と前向きなれる作品
クライムミステリー的な物語ですが、シリアスにならず、ユーモラスで台詞一つひとつがニヤッと笑ってしまうようなジョークを交えています。
豪華俳優陣だけでも十分ですが、衣装やセットなどの美術も素晴らしく、見応えありました。エンドクレジットも最高でした!
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主人公の医師のバートは戦争で負傷し片目がなく、コルセットがないと生活ができないが、医師として同じような退役軍人達を治療してNYで暮らしています。
また同じ部隊にいた黒人の弁護士ハロルドと女性で元看護師で今はアーティストのヴァレリーとも固い友情で結ばれています。
舞台である1930年代のNYでは、半分ユダヤ系で裕福ではないバートや黒人のハロルドに対し、父親が医師である妻の家族や街の人達は差別的で冷たい態度でした。
周りに屈する事なく、自由に、ユーモラスに、思いやりを持ちながら誠実に生きる彼らに、見終わった後に前向きになれる、心が温まる作品でした。
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とはいえ感動や悲劇、スリリングを強調するような作品ではないので、思ってたのと違ったと思われる人もいるかも。
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私は大好きな作品なのでパンフレットや作品単独のHPがないのがとても残念です。
アメリカ史における壮大な陰謀を暴くいきものがかり(男2・女1)の話
主役3人のキャラ設定や強めの癖にこだわり過ぎたせいなのかストーリーが少しわかりにくい部分もあったが、製作、脚本を兼ねたデビッド・O・ラッセル監督らしい演出と捉え、あえてそこも楽しんで観る様にした。
大戦の英雄と帰還兵の組織票を利用し政財界を牛耳ろうとする一部の富裕層の陰謀に巻き込まれ、阻止しようとする男女の話だが、「ほぼ」史実ということで恐ろしく非情な悪の組織として脚色されていないことがユーモラスを後押し、逆にリアリティと緊張感を欠く要因となったような気がする。
時代背景的にはあり得ない黒人男性と白人女性のカップルなど癖が強いが魅力的に描かれた主役3人がこの「ほぼ」を付け加えた部分なのかなと思った。
何しろキャストが豪華でエンドクレジットの上から10番目位までは誰もが知ってる主役級の役者達で締められている。
クリスチャン・ベールの義眼がいちいち飛び出るのは笑ったが、通常のシーンでも義眼をもっと強調すれば良かったのにと思った。
聡明で正義感の強い将軍を演じたロバート・デ・ニーロは唯一緊張感があり、作品全体を引き締める役割を担った訳だが、特に講演のシーンでは強烈な印象を残した。(さすがというより当たり前か)
テイラー・スウィフトは綺麗だけどひたすらデカかった。
大好きなマイク・マイヤーズは何かしそうで結局何もしなかったのもちょっと面白かった。
久々の【なんじゃコレ💢❗️】映画。評論家気取る人にはオススメ。しかし普通の体感では「地に足がついていない・超駄作」
そもそも個々の場面がセリフばかり多くてわけわからんし
最初の場面で無茶苦茶展開急ぐくせに、途中の内容が空虚、テンポがデタラメ
とにかくアクセントがゼロで何を言いたいのかすらわからない。
何か、感情に訴えるクライマックスがあるのかと思ったら、全く無い。
ロバート・デ・ニーロを丁重に映し出しただけ。
史実として似た状況は限定的にあったのは事実でしょうが
そもそもナチスの台頭はヴェルサイユ条約の負荷 世界恐慌から必然だったわけで
アメリカの小さな動きは全く影響力ZERO 0。
まだ「キングスマン、レイフ ファインズ」のは方が夢があって同じ状況でも、全然良かった。
いきなり観客を取り残しての疾走から
背景も、言っている意味もよくわからない場面の連続
わかりやすく簡潔に言うと
「人間の血、それだからこその泥臭さ、地面に根を張った人間の逞しさ が全く感じられないケミストリー作品」
物語を時系列的に10でわけると
1と10はわかったが、2と9は?❓ハテナ。 3〜8は全くの意味不明な支離滅裂。
有料パンフが「制作されていない」表示
イヤイヤこういうわけわからん作品こそ有料パンフで人物相関図と大まかなストーリー明らかにすべきだよ。
こういう作品では珍しい「途中退席者」が数名出た。
まあ【映画ドシロウトのジジイのボヤキ】ですのでお気をなさらずに、上級者の方は評価高いのカモ。
キネ旬、まだ図書館行っていない、どういう評価か気になるなぁ。
【あくまで私にとって】噴飯ものか、権威や付き合いに屈せず真っ当な評価か。
【以上全文、一ジジイの独断と偏見的な感想です。良い評価の方もいるかと思います。】
主役級アクターのアンサンブルキャストでごまかした、とっても退屈な作品
「アメリカン・ハッスル」のデヴィッド・O・ラッセル監督が7年ぶりに撮った最新作
が、これですか、というのが第一印象です
演出・脚本の出来の悪さを主役級の俳優を贅沢に使うことで目を背けさせ、全体的な雰囲気でごまかしている印象を強く感じました
ラッセルさんにはこういう方向には走ってほしくないです
設定は面白い(面白く作れる)んだけど、グダグダのナレーションと荒いテンポの展開が解りにくいと思います
もう少しシンプルにわかりやすくしないと、作り手の自己満で観客おいてけぼりになりかねない作品だと思いました
作品自体はイマイチですが、その分 役者さん達は皆頑張ってて良かったです、ラッセル作品常連となっているロバート・デ・ニーロさんの貫禄はさすがだし、クリスチャン・ベールさんも久々にブッ飛んだ役だし、マーゴット・ロビーさんはホントに綺麗、アニャ・テイラー・ジョイさんもすごく可愛かった
そして・・・テイラー・スィフトさんはすごい出方します(一瞬、唖然としました)
いかにもオスカー狙いのテーマとこのアンサンブルキャスト、すごく好きな監督なだけに本作は裏切られた気分でした
キエフでランチ‼️❓名優のドヤ顔を愛でるだけの映画‼️❓
ストーリーやセリフなど脚本は大したことありません。
いろいろありますが平坦で月並みで退屈な展開です、実話だそうですが。
名優たちが目力や顔力を競い合います、見応えはあります。
マーゴツトロビーも綺麗ですし。
日本なら死なんと無理でしょうね、骨のある将軍なんていませんから。
関係ないけど、京都のキエフとゆうロシア料理店を思い出しました、キエフはキーウのことです。
私は吹き替えで前列の方で観ました、顔の皺まで堪能しました。
名優が好きなら、是非。
ドキドキヒリヒリ無し
こんな豪華なキャストなのに、なんだか平坦なストーリー運びと演出。
いつになったら盛り上がるんやろう?と思いながら終盤へ。
もっと遊んでも良かったのに、もったいない感じでした。
もしかして豪華キャストを組みすぎて逆に仇になった?
これは…
「アメリカン・ハッスル」以来のデヴィッド・O・ラッセル作品
「世界に1つのプレイブック」が好きだからなんて理由でカップルで観に行くと、なかなかの作品
ある程度の予習は必要な逸品
出演陣はとても豪華
ラストまで観て、監督のメッセージはなんとか伝わる
会話劇
156本目。
コメディか、サイレント的な?
ちょっと笑っちゃいけない感が。
謎解きな話だけど、会話劇に近いのかな?
まあ、これだけの面子が揃えばこそなんだろうな。
疲れてるから、長いのがキツかったけど、それを言っては、この面子に失礼か。
観る人を選ぶ映画
派手なアクションとかはないし、大笑いできるコメディ要素もない。
淡々と物語が進んでいくのでキングスマンのような歴史ものスパイ映画を期待される方には合わないかもしれません。
ただキャストがひたすらに豪華なので映画としては十分楽しめました。
実話を元にした、第一次世界大戦と第二次世界大戦の間のお話。
結局第二次世界大戦は起きてしまったけれども、その間にこういう物語があって、戦争は結局一部の富裕層や貴族などのわがままや利益確保のための道具でしかないのか。
なんか戦争について少し考えさせられる映画でした。
ピーナッツ♪
テンポの良い予告と出演する俳優の方が素晴らしかったので鑑賞しました!
仲の良い3人組が、あやしい医者・弁護士・看護師なのがおもしろかったです笑😂
ヴァレリーが摘出した砲弾で作る作品やアートが印象的でした。
3人組以外の俳優さんの場面もしっかりあったのが意外で良かったです!
テイラー・スウィフトさんが可哀想でした😭
映画中にいろいろジョークがありますが、カッコウの話が同じ過ちを犯す人類のようで好きでした笑
ラストのまとめ方は好きですが、前半部分が長く感じてしまいました。
もう少し上映時間をコンパクトにするか、音楽があると良いなと思いました…
いやぁ〜
いや、出てくる人出てくる人みんな知ってる!
ってなる映画でした
マジで豪華
笑っちゃうくらいの画力
ただ、そういうところが気に障ったりして
何となくそういうのに頼ったり
ナルシズムだったりを感じる監督です
クリスチャンベールはただただ最高で
もう本当に素晴らしかった
彼を見るための映画と言ってもいい
あの眼球の動きは自前なのかな
あのアニャとマーゴットロビーの関係性も
ちょっと引っかかってしまって
あんな敵対関係にしなくて良くないかって
展開的に仕方ないのかもだけどさー
アムステルダムであんなアーティスティックに
生きてたのならアニャのあの顔とか好きそうなのにね
行きそうで行き切らないような部分が多くて、
そういうところがこの作品を微妙なものにさせてる気がする
だから、何度も観たい心の映画にはなり得ないのかも
バットマンandハーレイ・クイン
ブレット・トレインぶりの洋画。約1ヶ月ぶりです。最近、洋画の公開が少なくて枯渇してたところに本作。超面白そうな予告と有り得ないほどの豪華キャスト。かなり期待していたのですが、想像通り見応えのある非常に面白い作品でした。
マーゴット・ロビーやらアニヤ・テイラー=ジョイやらラミ・マレックやらロバート・デ・ニーロやら、とんでもない役者が揃っていますけど、やっぱり主演のクリスチャン・ベールが郡抜いて凄い。憑依型だよね、この人は。いっつも、本当にベールだよね?って疑ってしまうくらい、キャラをお手の物にしている。今回は特に、振る舞いが尋常じゃない。まるでマリオネットに操られているかのような動き。何故だか、彼の演技と共に映画本体にぐんぐん引き込まれてたまりません。圧巻。
内容もしっかり詰まっていて、めちゃくちゃ噛みごたえのあるストーリー。これがほぼ実話っていうから、より興味が湧いちゃう。映画ファンが好みそうな作風だから万人受けはしないかもだけど、説明口調になり過ぎず、そして駆け足にもならないような、絶妙な調整が上手くて見ていて超楽しい。どんどん闇の奥へと踏み込んでいく感覚は、今まで味わったことの無い興奮と爽快感。展開も本当によく出来てます。
この情報過多で若干分かりにくいところがあるのも、本作に至ってはそれが気持ちいい。セリフの秀逸さ、演出の巧みさ、音楽の華麗さ。この手の映画が大好きな私にとって、ニヤニヤしてしまう演出がたんまり。キャラクター設定が天才的なのは言うまでもないが、3人の会話や空気感には飲み込まれてしまいそうな魅力がある。
コメディ部分があるためか退屈しなくて、しかも笑えるし、これぞあるべき姿のアメリカ映画!って感じ。ただ、正直パンチが足りない。コメディ色が強すぎたせいか、シリアスさが薄く、呆気ないラストと思えてしまうのが悲しい。うぉ...っていう終わり方が良かったのに、なんかそもそも音楽が小さくてしょんぼり。ラストが上手くできてたら、4.5で今月ベスト3候補だったのにな。でもまあ、結構大満足です。いい作品ですので、是非劇場で!
キャストのチョイス!
個人的に好きな俳優ばっかりだった!
マーゴット・ロビーはマーゴット・ロビーらしい魅力的で個性的な役だし、アニャ・テイラー・ジョイはあんまりやらなそうな役だけどすごくあってた、彼女の演技の幅がまた拡がった感じするし、ラミ・マレックは繊細な演技の良さが出る配役だった。
本当に彼らのためのストーリーかのよう。
もちろんストーリーも面白くしっかりとしたメッセージも感じた、演出も良かったしテンポも良かった。
ただ、情報処理能力の乏しい残念な私には主人公達が今どんな状況で今からどんなことをしないといけないのかが所々わかっていなかった気がする。
主人公のナレーションもあるのに、、
キャスト豪華だし、所々分からないところがあったことも含めもう一度見て記憶に残しておきたい映画だと思う。
初日に見たのに観客がすごく少なかった、日本の洋画人気は地に落ちたようだ。
集客にしか重きを置いてないような、月に2本くらい出る超豪華キャスト達を無理やりキャスティングしたような邦画よりかはこういう洋画の方が絶対演出もストーリーもいいのに大多数の皆さんは気付いてないようだ。
映画配給会社はもう少し洋画の日本での宣伝に力を入れて欲しい。
【聖三角形映画】1967年映画流行語 戦争(191?年〜アムステルダム〜ニューヨーク(1933年戦争陰謀画策する組織に翻弄されながらも闘った3人 レトロでお洒落、セピア色が合う画像(カラー作品)
デビット・O・ラッセル監督は初鑑賞。
実在の事件からの制作。
良くもここまで揃えた豪華俳優に、目をひいたのが予告編。嘗ての【聖三角形映画】「冒険者たち」1967年 が頭を過りました。ユダヤ人系の医者、弁護士志望の黒人、アメリカから逃げた前衛芸術家の女性、3人。人物関係も似た配置で、クリスチャン・ベール、ジョン・デビット・ワシントン、それに マーゴット・ロビー、映画「冒険者たち」のヒロイン同様輝いていて、青春モノかと思えるシーンやウエットにとんだ会話など、楽しめる会話、名言が出てきます。
本編は上記記載の、3場面の構成で作られている。
❶戦争場面はシリアス→②アムステルダムは友情の発展と存亡へ→❸ニューヨークは友情・闘い。
前半は会話中心で、物語の中身に入り込むにやや地味に進みますが、バラバラのパズルだらけのようなまとまりの無い進行の中から、少しづつ糸が解け、やんわりとわかり始めた後半からはサスペンス(犯人探し)が楽しめてくる。歴史的な戦争組織のトップの人物も見えてきて、大御所俳優と共に最終局面を迎えます。
もし、この事が暴かれなかったら、アメリカの内政や世界情勢も・・・?
全体、渋い落ち着いた作品に観えましたが、全体を鑑賞してみると、観るものを、時事事の流れ作品ながら、画がオシャレ、3人ともポジティブで個性豊かで謎解きに冒険する有様に共感させられ、応援している自分になっていて、満足感のある映画でした。
★映画「冒険者たち」ロベールアンリコ監督作品と構成は違うものの、同列の表現と余韻を感じました。
★Digital5.1ch鑑賞
★音圧 △
★重低音 △
★移動音 △
★分離度 ★
★サイド(左右、後、活躍度) △
★サラウンド △
シアター音響は、前スクリーンの(左、中央、右)の分離度の良い音声がメインでサラウンドは弱い残響成分でシアター感を演出している。音楽、効果音も純粋なレトロな音作り(決して薄い音ではない)に徹してる。
正直ややナメていた
冒頭から込み入った状況に、癖のあるバート(クリスチャン・ベール)のナレーションで始まります。これはさぞかし世界観に入るのが難しいかな、と思って観ているといると、クールでストレートな物言いのハロルド(ジョン・デビッド・ワシントン)がテンポを上げることでどうやらペースがつかめてきます。
ある事件をきっかけに展開し始めるミステリーは、いい流れで「過去パート」が挟まれ、スムーズに事の全容を理解させてくれる編集は素晴らしい。
前半は割とオフビートなユーモアで、「なるほど、なかなか面白い」と正直ややナメていたことを思い知る中盤以降、よく出来た脚本は流石のデビッド・O・ラッセル監督です。そして後半、スリリングな展開と、胸熱な想い、そしてスピーチで夢中になること必至。観終わればとても面白かった印象です。
豪華出演者たちは皆、個性的なキャラクターを見事に演じ、観ている私たちをしっかり「感情移入」させてくれ、「豪華キャスト多数出演」の映画にありがちな「無駄な役どころ」や「無理のあるキャスティング」は一切ありません。
IMDbやRotten Tomatoesを見る限りではやや苦戦している感もある本作品ですが、来年3月のアカデミー賞まで届くのか?年明けの各前哨戦を注目です。
でも、ま、史実が基にあるだけに、「当時」を思いながら観ると、本作、今の時代に合わせてやや「綺麗」に作りすぎたかな、とも思ったり?
ま、私は脚本、編集と役者たちの演技に星4つを付けさせていただきます。
ミステリーとしてもラブストーリーとしても不完全燃焼だが、友情物語としては楽しめる
殺人犯としての濡れ衣を着せられながら、真犯人を探していく導入部分は、それなりに引き込まれるが、濡れ衣があっさり晴れてからは、話がもたついてなかなか進展せず、退屈してしまった。
主人公たちが巻き込まれる陰謀も、実話という割には現実味がなく、その巨大さや奥深さが全く感じられない。
そもそも、将軍を利用しようとする敵の策略も、間が抜けていて、とても成功するとは思えないし、何よりも、クライマックスの前に黒幕が分かってしまい、結末に何のサプライズもないのは、ミステリーとして致命的だろう。
ラブストーリーとしても、早い時点でそうなるんだろうなと予想したとおりに着地して、心を揺さぶるような展開にはならなかった。
ただ、十数年を隔てて青春を甦らせる男女3人の友情物語としては、「こんな話があったらいいな」と思わせるような魅力があり、その微笑ましさを楽しむことができた。
独裁者が出てきた時代に警鐘を鳴らす
これだけの豪華キャストだとどうしても期待値が上がってしまうが、ちょっと大掛かりになりすぎて、、、。
一番見せたい、伝えたいのは最後のロバート・デニーロ演じる将軍のスピーチだろうし、とても響くものだった。しかし、実際に独裁者が出ている今の状況では、遊びや笑いを入れたりせず、ストレートに実話をもとにシリアスなサスペンスにした方がよかったのでは。
金持ちの悪い奴らにいっぱい食わせる、ような内容ならこのテイストでも楽しめたのだろうが、時代がきな臭くなりすぎて笑えなくなってしまったのか、遊びや笑いが空回りしているように思えた。
豪華なキャストだったけど、クリスチャン・ベールとマーゴット・ロビー以外はあまりその魅力が活かされていなかったような気がする。根底にあるのが真面目な話なので、真面目に演じたらいいのかコメディ寄りにしたらいいのかどっちつかずのような印象を受けた。
お父さんは大ファンなんだけど、ジョン・デビッド・ワシントンの良さがわからない。
贅沢な映画でした。
義眼
アメリカでの評判・興行共に失敗しており、一体どうなってしまうんだ?と思いつつも鑑賞。
確かに話は複雑ですし、テンポもお世辞にも良いとは言えない作品でしたが、酷評するほど悪い作品には思えませんでした。
まず第一に役者陣は最高でした。クリスチャン・ベール、マーゴット・ロビー、ジョン・デビッド・ワシントンと3人の主演たちのシリアスな場面からコミカルな場面まで幅広い演技合戦を楽しめます。3人の友情を満遍なく味わえるので、ある種青春映画の側面もあったなぁと思いました。アニヤ・テイラー=ジョイやラミ・マレックなどの実力派が脇を固めているという事もあり、コロコロ変わる表情や行動を思う存分堪能できます。随所にある言葉遊びや下ネタもクスッと笑えてよかったです。ヴァレリーのフェチに最初は首を傾げましたが、彼女の生活ぶりや3人での関係性を見ていると段々どうでもよくなってきました笑
戦前のアメリカのセットも精密に再現されており、違和感なくその時代の物語を楽しめたのもまた良かったです。小道具から飲み物食べ物、服まで拘ってるなぁと思いました。
ラストシーンで3人が別れ、パート、ヴァレリーとハロルドのキラキラした感じもゾクゾクっときました。こんな学生チックな青春をほんの数分で味わえたので満足ものです。パートの心の声でのセリフもキザっぽくなく抽象的ではありますが意外とストレートにくるのがまた良かったです。
「人生はタペストリー」
今年観た映画の中でもトップクラスの名言だなと思いました。
気になったというか自分が途中集中力が切れて物語について行けずに少し理解できない場面があったのが惜しかったです。心の声とセリフがごっちゃになっているので複雑ですし、少し間延びしてしまった感も否めないのは残念でした。日本人ウケという意味ではかなり分の悪い作品だったなと思いました。
惜しい作品だと思いますが、嫌いにはなれない、去年の「レミニセンス」のような評価になりました。確かにこれがヒットしないのは向こうにとってはかなりの痛手だなぁ…。
鑑賞日 10/28
鑑賞時間 11:30〜14:00
座席 H-4
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