アムステルダムのレビュー・感想・評価
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豪華俳優陣と語りが見どころかな
第一次世界大戦の終盤に欧州戦線で出会った3人が、戦後アムステルダムで愛おしいほどに楽しい共同生活を送った後、その約10年後の1930年代になってからニューヨークに舞台を移して事件に巻き込まれるというストーリー。「ありえないけど”ほぼ、実話”」というのがキャッチコピーになっているので、それを鵜呑みにすると、まさに「事実は小説より奇なり」を地で行ってました。 話の主題としては、医者のバートと弁護士のハロルドが、濡れ衣の殺人犯として追われる羽目になり、その疑いを自力で晴らしていくというミステリーに属するものですが、ストーリーに沿って人情の機微とか人生の浮き沈みに関する純文学的な語りが随所に挿入されていて、それがあるためにミステリーというよりは人生訓のようなエッセーを読んでいるような感じでした。 役者陣は豪華で、主役の3人のほかにも、「ボヘミアン・ラプソディ」でフレディ・マーキュリーを演じたり、「007/ノー・タイム・トゥ・ダイ」で悪役を演じたラミ・マレックや、「アイリッシュマン」など数々の作品に出演したロバート・デ・ニーロなどなど、個人的に思い出深い映画に出ていたスターが続々と出演。90年から100年前のセットもしっかりと創り込まれていて、カネ掛けてなあと思うことしきりでした。 2時間以上に及ぶストーリー展開も、序盤から中盤に掛けて飽きさせることなく、テンポよく進んでいくのですが、最終的にナチスやファシスト党が悪玉という、何度擦られたか分からない結末になっており、その点はちょっと残念でした。まあ「ほぼ、実話」なので仕方ないと言えば仕方ないのですが、意外性の欠片もないだけに、中盤までの緊張感が一気に緩んでしまう終盤でした。そういう意味では、見どころはミステリーとしての解決ではなく、豪華俳優陣であり、またエッセーのような語りにある作品なのかも知れません。
文句なく最後まで食い入る。
これは面白い!緩急自在のストーリー運び、脚本・監督のデビッド・O・ラッセルの洒脱な演出力。奇をてらわずオーソドックスにレトロ感を出すキャメラのルベツキ。名優揃いの交通整理もゆきとどいて、なるほど賞レースの目玉作品と言われるだけの逸品だ。
オールスターキャストによるレトロな会話劇
見たことがないぐらい豪華なキャストで第二次世界大戦間近のアメリカに潜む陰謀を描いた本作。 作品の雰囲気、全員のビジュアルは文句なしで最高だったが、他のレビューにもある通り主人公達の会話で物語が進むため、どうしても退屈してしまった。 時代背景を頭に入れるなど事前知識があるだけでとても面白い作品だっだと思う。 本作はなんと言ってもこれでもかというオールスターキャストが一堂に会した感動が止まらなかった。 クリスチャンベイルの作り込まれたキャラクター、ラミマレックの独特な余裕と雰囲気、ロバートデニーロの映画自体を締める圧倒的存在感を見るだけでも大満足出来た。
いつも訳わからない監督
ハッスルもプレイブックも何となく最後は辻褄合わせますが、途中に出てくる挿話なんかまるで本筋に関係なかったり、唐突に話が飛んだりしたり、イライラわかりにくく底意地の悪さではPTAと双璧です。 今回も結局あのシーン何だったんだ的な話が散見されて、筋がしっかりしてないとダメな人は観ない方がいいです。 ただ、コーエン選手を彷彿させる妙に斜に構えたシュールな世界観は割と好きです。 よく言えば、敢えてカッコ悪く撮ったアンタッチャブルです。
この映画の評価は難しい
表題通りです。この映画の評価は難しいです。
面白いという人もいると思います。今ひとつだったという人も多いと思います。
私的な感想としては、
①主人公がいまいちで、
②サスペンスものに仕立てているのでしょうが、謎解き及び犯罪組織の落ちがいまいちで、
③題名のアムステルダムという意味も物語関係性が少ないし、
④でも、豪華キャストと皆さんのうまい演技で なんとなく良い映画の雰囲気になっています。
という感じでした。ただ、この映画は映画好きでないと満足できないような気がしました。普通の人にはいまいち感が多そう。。。
<主な基準(今後のためのメモ)>
4.5 観て良かったと感じた映画
4.0 おすすめできる映画、何かしら感慨を感じる映画
3.5 映画好きなら旬なうちに見てほしい映画
3.0 おすすめはできるが、人により好みが分かれると思われる映画
愛情より友情!
最終的に2人は結ばれますが、あくまで3人の友情の物語なのがいいです。あと、いまから100年近く前の話なので、現代劇ならちょっとクサいセリフも自然に受け入れられていちいちかっこいい。音信不通になっているマーゴット・ロビーがどこで合流するのかと見てましたが、唐突すぎる登場! あと、最近のハリウッド映画にやたら出てくるアニヤ・テイラー=ジョイ。本作にも出てきて「またか」と思いましたが、ちょっと頭のユルい人で、こういう役もやるのは立派
不穏な1930年代、政治的陰謀に巻き込まれ戦った三人の友情物語
背後に存在するヒトラーやムッソリーニといったファシスト達と密かに手を組むことで巨万の富を得ようと暗躍するアメリカの実業家達。そして、ひょんなことからこの陰謀に巻き込まれた三人(医師、弁護士、看護師で芸術家)の、巨悪との戦いが描かれている。 次から次へと知っている俳優が出てくるというのは、やはりテンションが上がる。世界の歌姫テイラー・スウィフトが出てきたと思ったらすぐに死んでしまった。えっ?という感じ。 ほぼ実話ということだが、どろどろした陰謀と戦う三人はそれぞれが魅力的なキャラクターの持ち主で、義眼の医師バード(クリスチャン・ベイル)は妻に頭が上がらなかったり、戦争で心身ともに傷ついた帰還兵を献身的に介護したり(認可されていない薬剤をこっそり使用なんてことも)、見た目は冴えないのがまた魅力的(刑事コロンボみたい)。このバードに看護師であり現代アートのアーティストでもあるヴァレリー(マーゴット・ロビー)、正義感溢れる黒人弁護士のハロルド(ジョン・デヴィッド・ワシントン)が絡む。この三人のやりとりも楽しい。カラフルな現代アートも素敵で映像をより華やかにするのに一役買っていた。
今ひとつ入り込めなかったけど、 ずっと続く小気味良さとおしゃれな空...
今ひとつ入り込めなかったけど、 ずっと続く小気味良さとおしゃれな空気感に身を委ねてました あと、女優さんがみな綺麗で、見ているだけで価値あり
歴史は繰り返す
あまり期待値を上げずに見たこともあってか、個人的には高評価の作品です(豪華キャストと宣伝費をかけている割には…低評価の方の声もわからなくはない)。 舞台は1930年代のニューヨークだけど、現代も行われていることは何一つ変わっていない。作中に様々なメッセージやが散りばめられていて、見落としていたところも含めてもう一度じっくり見たい。 テンポ感もよくあっという間の130分だった。 「人生はタペストリーでオペラだ」 音楽も良き。アムステルダムで過ごした日々が、彼らにとっての青春だったのだ。 ラミ・マレックの妻役アニヤ・テイラーが適役すぎるw
一回見たらもういいや
何処までが事実かしらんが殺人事件に巻きこれた元復員兵コンビ+はっちゃけ芸術家お姉さんが事件解明に乗り出したつもりが黒幕に上手く誘導されて民主主義を転覆させる陰謀に巻き込まれていく。 悪くは無いし有名俳優をふんだんに使って無難にまとめてはいるものの30分くらいカットしてもいいよーなシーンがあると思うケツ痛いし集中力持たんし5.6人途中でトイレに立ってたんで初見の人は自宅でゆっくり見るほうがいいと思う。まぁ一回見れば二度見る必要はないけどね。
ちょっと残念
キャラはどれも魅力的。(キャスティングの問題で、黒幕がバレバレなのはどうなん?)音楽がとにかくいい。ost出たら買うかも。 脚本が、構成がイマイチかなあ。妄想やら回想やらあんまりスッキリしてないから。もろ手を上げて面白いよとは言えないなあ。残念
そういう人でした
そうでした。ふざけた顔して真面目なことやる。デビッド・O・ラッセル、そういう人でした。「アメリカン・ハッスル」もそうでした。 しかし今時なんでWW1後の話?と思ってたけど、いやコレ今やらなきゃだわ… 日本もまさに『戦前』なのかと思うようなキナ臭い感じだが、アメリカもそうなんだということ、警戒せねばならないのだということを教えてくれる。 こんだけ癖の強い役者陣を癖の強い役に当てて、こんだけ楽しめてかつためになる作品にするのはさすがの力量。ディテールで遊びすぎてる気がしないではないけど…
アムステルダム?NYパークアベニュー?
アムステルダムに縁があり、アムステルダムの描写期待で鑑賞。アムステルダムのシーンよりは、NYが舞台だった。 恋愛?友情?サスペンス? どれも中途半端で消化不良。 ところどころの会話に共感。 民主主義の危機が感じられる時勢、気持ちは分かるが、民主主義の最大の危機は民衆にあると感じるこの頃、特定の方々の陰謀は脅威に感じない。 これだけ自由を謳歌し、自営を誇りに思うアメリカ人がついてくるかな? マーゴット・ロビーの美しさに見惚れました。
どう観るかで評価の変わる作品
時間は短い、愛こそ真実だ。 …といつ冒頭の会話に全てが集約されています。 作品の切り取り方は様々ですが、史実に基づいたスパイもの/サスペンス的な見方をすると物足りないかもしれません。 全体的にコメディタッチで華やか、監督らしさが出ています。 作中のセリフに『愛』を問う台詞が繰り返されますが、男女関係に限らず、選択こそが人生を作る。そのことが各キャラクターのクライマックスを通して体現されており、切なさや高揚感の余韻があります。
キュートの極み
マーゴット・ロビーはホントにキュートですね。画面に出てきて、ウロキョロしてるだけでなんともキュンとなる。キムタク演技に近いものはあるのかも知れないけれども、名優ってそんなもんじゃないのかな?って思いました。そういう意味じゃ、C・ベールもそんな感じでしたし、デンゼルの息子もテネットでしたしね(褒めてる)。 事実を知らなかったので純粋に楽しめました。たとえ知っていたとしても、胡散臭い芸達者の共演として勿論面白いと思う。 大河ドラマを視ていても思うのだけれども、人の営みや欲望は人類史創世から全く変わらんのだなと強く思い知らされる作品。感想は千々に乱れそうですが、先ずは観るのが吉な映画だと感じました。
見かけは良いが…
アムステルダム
人口80万人のオランダの首都
湾部の港町であり海運貿易の
街として16世紀に大きく発展
国際都市となった
世界大戦では当初は中立国
だったものの枢軸国の
侵略を受けることとなった
今作はそのアムステルダムで
数奇な出会いを果たした
男二人女一人が再び偶然に出会い
思わぬ運命に翻弄される実話を
元にしたミステリー風物語
コロナで案外暇そうな人を
あらかた呼んでみたかのような
豪華キャスト
感想としては
まぁ洋画の例にもれず
ミステリー要素はサッパリも
キャストがキャストなりに
違和感ない役を演じる事で
大崩れなく最後まで観る事が
できましたが
映画に必要な奥底からの
スリルが足りない
60~70点狙いって感じ
第一次大戦で共に連隊で戦い
共に負傷し今はNYにいる
傷病復員兵専門の町医者のバートと
黒人で弁護士のハロルド
二人はある日戦場で世話になった
ミーキンズ将軍の娘リズから
とある依頼を受けます
それはヨーロッパ旅行に
行っていたはずが
変わり果てた姿となった
ミーキンズでした
解剖すると毒殺の疑いがあり
リズに伝えに行くと
とっさにリズは殺されてしまい
二人はその殺害容疑を
かけられてしまいます
無実を証明しなければ
ならなくなりますが
この事件の裏にある
陰謀を感じ取ります
リズが最後に言い残した名前
「ヴォーズ(ローズと聞き間違えた)」
は傷病兵の救済などの慈善活動を
行っていたヴォーズ家へ向かい
自分らの無実を証明して
もらえるよう要請しに
行くとそこには
かつてアムステルダムで
自分達を介抱してくれた看護師
ヴァレリーに偶然出会います
ヴァレリーは患者から取り出した
銃弾の破片をアートに使うという
変わった感性の持ち主ながら
二人にとっては命の恩人であり
ヴァレリーの知り合いの
(実は)英国情報省のヘンリーと
(実は)MI6のポールが
義眼などを提供してくれて
回復後はアムステルダムで
楽しくやっていました
しかしヴァレリーとハロルドが
恋仲になるごとに
恋人イルマとの仲を裂こうと
父親に戦場に向かわされた
バートは恋しくなり
アメリカへ帰ると決意しました
結局アメリカでは
イルマの父に疎んじられ
傷病兵中心に治療していましたが
自分も痛み止めのモルヒネ中毒に
なってしまい投獄
それを知った互いを助け合う
「誓い」を立てていたハロルドも
アメリカへ帰る事を決断
ヴァレリーは引き留めようとしますが
弁護士になってバートを救うと
効かないハロルドに対し
ヴァレリーは突然いなくなって
しまいます
それっきりでした
ヴァレリーはヴォーズ家の
党首トムの妹でしたが
家柄を嫌って世界を放浪して
いたのでした
今は神経症を患って
投薬のため外出できない
身体になっていました
偶然の再開に三人は
驚きますがあらましをすべて話し
ヴォーズ家に
ミーキンズ殺害の真相と
自分達の疑惑を晴らすよう
協力を仰ぎます
そして徐々に「5人委員会」
なる謎の組織の名前が
浮かび上がってきます
ヴァレリーの兄トムは
強力には消極的だと言いますが
話を解決するために復員兵の
権利保護を訴え圧倒的な支持を
獲得している「ディレンベック将軍」
が協力してくれるならと
条件を付けます
バートもハロルドも面識は
あるとその条件を呑み
ヴァレリーもフラフラしながらも
三人で解決に乗り出します
この辺の展開が
なんの面白みもないのが
この映画しんどいんだよなぁ
ほんとねつくづく
日本の二時間ものサスペンスは
質が高いです
ディレンベック将軍は
多忙ながらバートの機転も
あって何とか面会すると
どうも将軍の家には大金を持って
スピーチを依頼してくる男が
しょっちゅうやってくる模様
雇い主の名前を明かさないので
怪しんでいたようです
カマをかけるとその男は
「5人委員会」の名前を漏らし
これは陰謀があると将軍は
バートらに協力してくれる
ようになります
ヘンリーやポールもヴァレリーとは
ずっと付き合いがあり
この陰謀の裏でも
アメリカでも台頭してきている
ドイツはナチス党の存在を
明かします
第一次大戦後のドイツは
戦争に負けて莫大な賠償金
などから経済が崩壊
そこでナチス党の超有名な
ヒゲおじさんに政権を掌握され
対外情報工作も積極的に行って
いたのでした
アメリカにもナチスと通じる事で
ドイツで商売をさせれもらおう
だとか企む政財界の要人がおり
トムを含めそれらの要人と
ディレンベック将軍で5人で
世界を掌握しようなんてのが
陰謀の真相だったようで
でも将軍はアッサリ突っぱね
スピーチで外圧に屈するなと
力強いスピーチ
(これは史実でも同じだったようです)
ナチスは悪の組織だとか
なんにも細かく知らない左翼界隈が
いまだに大好きですが
情報工作から内部から崩壊させるとか
現代戦に通じる工作などをやり出した
点についてはセンセーショナル
未だに中国が世界中で真似しています
ロシアもそれやってるまでは良かった
んですが実際に攻撃してしまったことで
ドツボにはまっていますね
まあそれはいいとして
とにかく最後まで
そりゃこうなるよね
ふーん
といった事ばかりで話の盛り上がり
がほんとにありませんでした
クリスチャン・ベールなどの
演技は相変わらず素晴らしいし
マーゴット・ロビーは美しい
「ミッドナイト・イン・ソーホー」
でも印象的だった
アニャ・テイラー=ジョイも
これからもっと出てくるでしょう
ビジュアルだけでも楽しめます
例えると高級料亭で注文する「白米だけ」
って感じでしょうかね
最高品質の魚沼産こしひかりを
かまど炊きしてあって
それなりにおいしいんでしょうけど
わざわざそれ食べに行きます?
今年ベスト!あらゆるものがベスト!!
オールスターキャストによる 素晴らしいストーリーと 素晴らしい構成と 素晴らしい撮影と 素晴らしい映像と 素晴らしい衣装と 素晴らしいメイクと 素晴らしいヘアメイク そして素晴らしい演技 この映画にハイライトである クリスチャン・ベールの眼の動きを堪能して欲しい 義眼の設定だが あの動きは、義眼でも、CGでもなく 彼が独自に演じたものと信じたい 一体この映画は どれだけの部門の どれだけの賞を獲得するのだろう 全く想像できない モンスター映画と言えます
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