「何を言ってるか?は置いといて、どのようにして伝えようとしているかを楽しむ作品」アムステルダム 蛇足軒瞬平太さんの映画レビュー(感想・評価)
何を言ってるか?は置いといて、どのようにして伝えようとしているかを楽しむ作品
2022年の現代の映画を、
ざっくり分けると、
叙事作品とは、
事件が次々と起こり、
登場人物の心の機微より、
プロット、ストーリー重視、
派手な事件が起こるエンターテイメント作品。
小説のカテゴリーで、
どちらかというと直木賞に分類されるような作品。
叙情作品とは、
最初に事件が起きる、
あるいは事件が起きない場合も。
ストーリーよりも、
登場人物の心の機微で魅せる、
目の開き、口のゆがみ、
手の使い方、背中の丸め方、
その先生のようなデ・ニーロを始めとして、
さまざまなキャストの芝居で魅了していく作品。
小説では芥川賞。
叙事、叙情、ほとんど死後に近いだろうし、両方の圧倒的な要素が入ってないと昨今の興行は難しい。
本作は、設定は第二次大戦前、キャストで魅せる、芝居のぶつかり合いを楽しむ作品。
ストーリー的には退屈、
展開が遅く感じたりする観客も多いはず。
でも、
言いたい事は、
西暦2022年にもなるが、
1930年代の社会に似てきてないか。
ファシズム、分断、ヘイト等々。
いっそスターが集結して政党を結成してほしい。
映画を作ってる場合ではない状況に突入してる?
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