「自分だったらそこまでやれない」ペルシャン・レッスン 戦場の教室 てつさんの映画レビュー(感想・評価)
自分だったらそこまでやれない
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自分だったら、嘘をつき続けることを諦めて、早々に運命に任せるだろう。この主人公も、ちょうど半分の時点で強い疑いを向けられ、そこで終わりかと思った。女性兵士の思惑も、どこで影響するのかわかったものではない。一人だけ優遇されるようになり、仲間に食糧を分けてやる様は、『アウシュビッツのチャンピオン』に似た感じを受けた。最後の危機にも、助けた者から助け返されるとは、思いもしなかった。生き延びて、犠牲者たちの名前を伝えることができたのは、確かに『アウシュヴィッツ・レポート』にも匹敵する。助命した大尉が報われなかったのは、加害側として仕方ないところかな。
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