大名倒産のレビュー・感想・評価
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時代背景
いや、1番最初の『子供を払い下げる事にした』でドン引きですよ。秘密にしてゴメン(😜)じゃないのよ。観るのやめようかと思ったわ。まぁ時代背景を考えたらアル事なので、呑み込んだけど。
現代口調で語られるコメディ。最後は悪が成敗されてまるっと収まる時代劇ってこうだよねっと言った感じ。
最終的に実父も悪事を明るみに出すため暗躍してたしハッピーみたいに終わってるけど…、実父は払い下げた4男より手元に置いた3兄弟が可愛かったわけで、切り捨て要因だよなぁと思ったり。
主人公のひたむきさが実父の心を動かしたと思えばよいのか。養父を慕っているとはいえなんんだかなぁ。
子供の命より大切なものを背負った事がない一般人はちょっとモヤッと。
役者さん達の楽しく明るい雰囲気に騙されている気がしてならない。終わった時は面白かった~って思ったもの。レビュー書こうと思い出したら不満が。振り返らないのも大事かも。
映画は倒産寸前‼️
最近やたらと多いコメディ・タッチの時代劇の一本‼️実は藩主の隠し子だということが判明した主人公。急遽藩主に任命された彼は、莫大な藩の借金の返済のため奔走する・・・‼️要は借金はどうやって膨らんだのか?という陰謀部分と、解決部分が見どころとなるわけですが、悪徳老中と商家の強欲な女主人が手を組み横領していた‼️ありきたりですけど定番ですね‼️この二人から借金の大部分を取り戻し、残りは藩の人間でコツコツ節約して返済‼️ありきたりで面白くもなんともない‼️もうちょっとアイデアあふれる返済方法はなかったのか⁉️ラストの石橋蓮司さん演じる悪徳老中相手の勧善懲悪、水戸黄門的見せ場も痛快さに欠ける‼️コメディ・タッチの作品という事もあり、主演の神木隆之介や浅野忠信がヘンな顔芸を披露し頑張ってはいるのですが、笑えないし、シラけるし、気の毒になってくる‼️神木隆之介も時代劇なのに「マジかよ?」みたいな現代の若者言葉を使ったりしてリアリティのかけらもない‼️そしてせっかくヒロインに杉咲花ちゃんを配しているのに、藩の人間に節約術と断捨離を教えるくらいで、大した見せ場もないのが残念‼️ただ杉咲花ちゃんのくの一姿があまりに可愛いので星一つオマケ‼️
塩じゃけを必食したくなる~節約はどの時代も大切な事ね。
新しい学校のリーダーズ (≧◇≦)
オトナブルー、 今流行ってるんだね。
最初見た時、吉本のすっち-かと思ったわ。
そんなこんなで、「大名倒産」を見ましたよ~。
いきなり藩主にさせられて、借金1000億円を返さな切腹っていう
話展開。
これこそ オトナブルー っすわ。
全体的には時代劇風現代劇。
超コミカルですね。
気軽に当時のお金の遣り繰りをお勉強できますね。
藩のモデルは江戸時代の村上藩らしい。
そう言う事が有った訳ね。
役者陣で いい感じ~だったのが
勝村さんと、高田さんでしょうか。
案外 様になってたような感じがしました。
特に高田さん。お顔は時代劇向きですね。
それと杉咲花さん。
洋服よりも着物が似合ってる。
髪を上げた姿に笑顔がとっても良いね。
こう言う役は これからも杉咲さんかなと思うね。
それと久し振りに 宮﨑あおいさんを見たな。
元気そう。やっぱ女優が一番だと思う。
父役の佐藤浩市さんが
一見裏切り者に見えて、実は藩の行く末の事を考えての策を練ってた話って事で。最後は 仁科摂津守(役:石橋さん)の悪事をバラシて
メデタシめでたし~。
しかし1000億円分も 公共事業水増し請求だとか・・・
まるで どっかで聞いたマイナンバ事業と国民保険証廃止とか
住民票誤印刷交付とかと・・・被って思う。
いつの時代も、国にはシッカリやってもらいたい
もんだと感じるわ。
※昔なら切腹モノかも知れぬよね。
全体的には楽しめましたよ。
ご興味有ります方は
劇場へ GO!
押し付けられプリンスの大逆転!
Amazon Prime Videoで鑑賞(レンタル)。
原作は未読(現在積読状態)。
最近流行りの、ライトなつくり且つお金を題材にしている時代劇。コメディーだから観易くて、時代劇を敬遠しがちな若い世代にも楽しんでもらえる作品ではないかなと思いました。
借金まみれの藩を救うため、巻き込まれた小四郎が仲間とあの手この手で奮闘する姿がコミカルでめちゃくちゃ面白い。
セリフが現代風なのが気になったものの、コメディーなんだからいいじゃないかと割り切って観ると楽しめました。
小四郎の頑張りに皆が団結していく様にカタルシスがあったし、前藩主との対決の中で成長していく小四郎も見どころ。
敵の悪事を暴くクライマックス、なんだか「半沢直樹」みたいだなと思ったら、脚本家が同じ方で納得しました。
大借金からの大逆転、教えます
『殿、利息でござる!』や『引っ越し大名!』など従来とは違った類いの時代劇。お金や奇策で藩を救うとか、現代感覚を取り入れ、なかなか面白味ある。
本作もその系統。
最初の10分は別の映画を見ているのかと。
確か若君が財政難の藩を救うという先述の作品と似たような話と思ったのに、塩鮭作りの役人の話…?
勿論これは前置きで、後々“収入源”になる。
越後丹生山藩。鮭役人の息子として平穏に暮らしていた小四郎に、ある日突然驚きの出生。
徳川の血を継ぎ、藩主の跡継ぎである事が分かる。
現藩主の一狐斎が奉公の娘(母・なつ)を孕ませて産まれたのが小四郎。
一狐斎は隠居。息子が三人いるが、長兄は死去、次男はうつけ者、三男は病弱。そこで小四郎が次の藩主に。
つまり、単なる一庶民から殿様に…!
ワォ!大出世!シンデレラ・ストーリー!
…と喜んでいる暇も無かった。
藩には莫大な借金。その額、25万両。現在の額にして、何と100億円…!
オーマイガー…。大借金を抱える極貧藩の殿様になってしもうた…。
勿論何とかしなければいけない。しかし、何の策も思い付かない。頭を抱える小四郎に、一狐斎がある提案を。それは…
“大名倒産”。借金返済当日に、藩主が藩の倒産を宣言し、踏み倒して幕府に肩代わり。
要は自己破産なのだが、それで救われる者もいる。
唯一の策のように思えるが、からくりあり。
救われるのは、藩の一部の者。所謂お偉いさんだけ。
大名倒産は決して幕府に知られてはいけない。もし知られたら、藩主は腹を切って全責任を負う。
実は大名倒産も借金背負った藩の責任も、一狐斎が小四郎に押し付け。
大借金に切腹…。この大ピンチを小四郎はどう切り抜けるのか…?
藩の借金返済大作戦。
武具など不用なものは売る。この時の小四郎の台詞が良かったね。武器など持っているから戦をするんです。
売れるものは何でも売る。殿の“アレ”を肥やしとしてまで。今で言う“リサイクル”。
必要なものは借りる。共有する。今で言う“サブスクリプション”。
別に暮らす異母兄二人と一つの屋敷で暮らす。今で言う“シェアハウス”。
参勤交代。豪勢な宿場に止まるんじゃなく、野宿。テントを張って、食事も自分たちで採って作って、今で言う“キャンプ”。
あの手この手、色々策を巡らしての節約。
我々現代人も見習わなければならないが、やってる事は割とあるある。『殿、利息でござる!』や『引っ越し大名!』のような時代劇×現代感覚の目から鱗となるものにはちと欠けた。
序盤はかなりコメディ調。ドタバタ。ヘンな効果音や漫画チックな説明シーンなどで、何だかまるでただ現代人がやってる時代劇コントにしか見えなかった。
時代劇初となる売れっ子の前田哲監督だが、合わない…?
しかし、見ていく内に持ち直してきた。
目から鱗の財政立て直し物語というより、これもれっきとした人情時代劇。
ピンチを乗り越えるのはやはり、庶民ならではの知恵、仲間の存在、上に立つ者の良心。
庶民から殿様になって、てんやわんや。
大借金にええ~っ…。切腹にええ~っ!
家臣たちにも敬語やさん付けで話し、藩主としての威厳はまるでナシ。
だけど、人の心が分かる。思いやる。
当初は嫌々だったかもしれないが、次第に藩を救う為、必死になる。実父と対立してまで。
育ての父の塩鮭の味を忘れない。価値観は庶民目線。
生きていれば誰かの役に立つ。亡くなった母の教え。
そんな心優しい庶民派殿様。応援したくなってくるし、こんな上司に付いていきたくなる。
時々オーバーリアクションが目立つが、神木隆之介が好演。
そんな殿様を支えるは、仲間や家臣たち。小四郎も彼らを信頼する。
節約術や庶民の知恵。“能なし侍”に食って掛かり、あらゆる場面で小四郎を叱咤激励して支える幼馴染み。杉咲花に萌える。
次男・松ケンのおバカ演技、石橋蓮司の安定の黒幕、梶原善の大・中・少…。周りもユニーク。じんわりする小日向父と宮﨑母。中でも印象残ったのは、
小四郎の世話役。忠誠尽くすように常に控えるが、実は一狐斎ら側の監視役。が、小四郎の側にいる内に、板挟み…。切腹バカでもあるけど、忠義深い平八郎を、浅野忠信が好助演。
で、今回の一件に深く関わっている前藩主の一狐斎。腹黒さ、憎々しさ見せつつも、若い頃は小四郎のように理想に燃えていたが、いつしか見失い…。何処か悲哀も滲ませ、終盤思わぬ見せ場。ただの嫌な役所だけではない佐藤浩市のいつもながらの存在感。
必死に藩立て直しに奔走する小四郎。
その姿を見て、当初は見放していた家臣たちも協力。
異母兄たちもいい兄で良かった。
皆で藩を救う。いいね、この一体感。
参勤交代で育った丹生山藩へ。村や家は荒廃していた。
育ての父も塩鮭作りを辞めていた。収入になどならぬと幕府からお達しで、力仕事に従事させられていた。
またこの父の日本一の塩鮭を。丹生山のみならず、江戸にまで味わって貰いたい。
それが藩を救う事になる。民を救う事になる。
でも、どうすれば…?
こちらも板挟みの勘定方が持っていた帳簿を調べ、藩の大借金の原因を掴む。
藩の借金の大半を貸し付けている“天元屋”。橋工事の費用500両を5000両と偽り、その“中抜き”を着服。そうして膨れに膨れ上がった借金。
全ては、一狐斎と幕府の老中首座と天元屋の癒着。
これを暴露。後は証拠を掴むだけ。が、その証拠が無い。
遂に借金返済当日。若き藩主が藩を救う、絶対に負けられない“戦”に挑む…!
証拠が突然“投げ込まれた”。それを知らせたのは…。
思わぬ裏切り。こちらにとって絶体絶命ではなく、まさかの協力。小四郎の真っ直ぐな姿が“父”を動かした。
証拠品、節約金、一狐斎の老後の資金(←ここ、痛快!)で、占めて25万両。借金返済!
これにて一件落着…とはならず。借金が無くなっただけで、これからの藩の収入源は…?
そう、お察しの通り。
あの塩鮭、食べてみたい。
節約や強いてはSDGs。時代劇から学べる現代を生きるヒント。
人情時代劇であり、勧善懲悪時代劇。
最後は晴れ晴れと。
若き藩主と仲間たちの大逆転。見事ハッピーエンド…いや、
これにて一件落着!
放屁三昧ってなんだよ・・・
2023年映画館鑑賞38作品目
7月17日(月)イオンシネマ新利府
ハッピーマンデー1100円
原作は『鉄道員(ぽっぽや)』『壬生義士伝』『憑神』『柘榴坂の仇討』『王妃の館』の浅田次郎
監督は『パコダテ人』『パローレ』『ブタがいた教室』『こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話』『老後の資金がありません!』『そして、バトンは渡された』『ロストケア』『水は海に向かって流れる』の前田哲
脚本は『陽気なギャングが地球を回す』『七つの会議』の丑尾健太郎と『僕らの七日間戦争』の稲葉一広
鮭役人の息子として育った主人公がいきなり藩主になる話
藩は莫大な借金を抱え改易のピンチ
先代の方針で藩を倒産させることなったが考えを改めた藩主小四郎は借金返済に邁進する
節約も俺たちの戦だ
どこかで聞いた話だ
最近の時代劇で似たような話がよくある
時代のニーズで求められているんだろう
片岡千恵蔵や中村錦之助や大川橋蔵がそんな役をやっているのを観たことがない
浅田次郎原作で前田哲監督なら面白くないわけがない
少なくとも星3以上は確定
もう30過ぎだが神木隆之介がかわいい
敵を欺くにはまず味方から
先代はとんだ狸だ
2人の兄も仮病とみて間違いない
小手は気の弱い役がよく似合っている
大膳に中膳と小膳というそっくりな弟がいる
おそらく映画オリジナルの設定だと思うが完全にすべっていた
勝村とキムラはキャラが立っていた
キムラが演じた役は豪商だがあれじゃどう見ても花魁だ
わりと天然なところがあるからなキムラ緑子さん
高田延彦は見てられない
俳優業はやめた方がいい
ヒコロヒーは時代劇だとますます薄くなる
左平次の妻を演じたのがヒコロヒーだとわからなかった
本編が始まる前にエンドロールのあとにラストシーンがあるというお知らせがあった
これが当たり前になってくれると助かる
配役
先代藩主一狐斎の四男で鮭役人の息子から越後丹生山藩の藩主になった松平小四郎に神木隆之介
小四郎の幼馴染で江戸で再会したのちは藩主になった小四郎を助けるさよに杉咲花
一狐斎の次男でうつけだが庭づくりが得意な松平新次郎に松山ケンイチ
鮭役人で小四郎の育ての親の間垣作兵衛に小日向文世
丹生山藩勘定方の橋爪左平次に小手伸也
一狐斎の三男で病弱な松平喜三郎に桜田通
農家から城に奉公し藩主の子を身籠り間垣と結婚し流行病で夭折する小四郎の母のなつに宮﨑あおい
大阪の豪商・天元屋の女主人タツにキムラ緑子
丹生山藩家老の天野大膳に梶原善
江戸幕府老中の板倉周防守に勝村政信
江戸幕府老中の仁科摂津守に石橋蓮司
お初の父で幕府旗本大番頭の小池越中守に髙田延彦
新次郎と結婚するお初に藤間爽子
小四郎の家臣の白田新左エ門にカトウシンスケ
小四郎の家臣の黒田市ノ進に秋谷郁甫
火付盗賊改方長官として江戸を守る長谷川式部に近藤良平
左平次の妻の橋爪しのにヒコロヒー
藩主小四郎の教育係を務める磯貝平八郎に浅野忠信
丹生山藩先代藩主で隠居の身となり多趣味の生活を楽しむ一狐斎に佐藤浩市
あと日本海側の越後から船で海を渡って江戸ってちょっと大変な気がするが
京都の舞鶴なら比較的行きやすいが
越後から江戸に川が流れてるわけではなくわりと違和感を感じる
江戸時代とは言わないが
かなりライトだった。
時代設定は江戸時代後期なんだけど、登場人物全てがコメディ作品を作ることを真面目に取り組んだ作品。
予告編からもコメディ感はすごく感じられたんだけど、そのままのテイストで作られてた。けどかなり時代背景などこじつけが強く引っかかると言えばその感は否めない。
登場人物もかなりクセが強く演じてるので、もう少し突き抜けた笑いがあっても良かったんじゃないかと。なので江戸時代とは言わないが昔の笑いの様に感じた。
コメディで江戸時代っぽくはないですが
神木ワールドに個々の役者さんたちが良い味を出してました。
錚々たるメンバーでした。
うまい鮭おにぎりが食べたくなること必至。
最後、エンドロールで悪役とも踊るのが良いですね。
ゆるいコメディ時代劇
ゆるく観られる時代劇映画
25万両を5ヶ月で返済できるのかとか
考えたが細かいところを考えると疑問点がでてくるが
軽くみる分にはいい映画だあと思う
小四郎が実はいろいろあって藩主の跡継ぎになってしまうが
藩に莫大な借金があって、それを返せないと
大名倒産をして切腹することなってしまうということで
借金をなんとかするというストーリー
実は裏では幕府の陰謀とかあったりして
主人公の父親は実は味方寄りだったりしたりする
全体的に緩く観られる時代劇コメディ
ただ、コメディ要素はあるが
そこまで多くなく、ゆるいコメディになっている感じ
登場人物の多くはキャラが立っているが
全体的にキャラが多い気がする
あとは『エンドロール後に映像があります』と教えてくれる親切設計
単純に笑えて面白いです
深く考えずにぼーっと見ていたら、単純に笑えるし、なんとなく感動するっぽいところもあるし、面白いと思います。
娯楽映画としては十分です。
真剣に観ては、ダメだと思います。
僕は江戸時代には詳しくないけれど、例えば、父親が隠居してお茶や書の会を開いているところへ列席していたのが、同じように大阪の両替商に藩の財政をほしいままにされていた大名達だっていうの、いくら江戸の屋敷だからって、不用心にも一国の殿様がお供も連れずに集まれないのでは?
家来を連れたお殿様が5人も10人も同じ屋敷に続々と集まって行ったら、不審だから怪しい動きをしているって噂が立ちますよね?
鼻水を垂らしていた庭師のお兄さんといい仲になっていた女性。
父親に対して、自分の幸せは自分で決めるようなことを言っていたけれど、江戸時代に、武家の娘、しかも殿様の娘が、そんな主張をできるものでしょうか?
お家大事で、政略結婚みたいなことをさせられたっておかしくない時代ではないのですか?
主人公は殿様になって間も無く、借金のことを知って、その返済期限が5ヶ月。
しかも、大名倒産を企てている噂が幕府の耳に入って、その5ヶ月を待たずに呼び出されたはずですよね?
じゃあ、育ての親の元を離れてからほんの数ヶ月しか経っていないはずです。
ところが、手間ばかりかかって利益の少ない鮭はダメだって、役人から言われて故郷が荒れてしまったっていうの、ほんの数ヶ月の荒れ方ではないですよね?
それから、大名倒産の疑いの聴取のために幕府の老中のところへ呼び出されたのでしょう?
お奉行所じゃあるまいに、戸を開けたらすぐに切腹の準備ができてるものなのでしょうか?
そういうことを考え出すと色々と止まらなくなって、お話に集中できなくなります。
ほんと、娯楽映画と思って何も考えずに観ると面白いです。
WONDERFUL
この手の作品、当たりでも外れでもない、無難な仕上げになってる作品が多いのと、インパクト不足なのもあってヒットしないせいなのか、コロナ禍以降歴史系の作品はかなり減った印象です。ここまでの王道歴史コメディは久々な気がします。
突然大名の隠し子の事実が明かされ、潘を収める大名になったものの、その藩は借金まみれでその借金を返済しないと切腹させられるため、どうにかこうにかして借金を返す手立てを考え奮闘する…というのが今作のメインストーリーです。
展開は全体的にスムーズでポンポン進むので、キャラクターも多く登場しますが整理がつきやすいですし、勧善懲悪、多くの味方が守ってくれて一件落着、ばら撒いていた伏線をささっと回収してくれるのも良かったです。
借金を減らすためにいらない武器を売却したり、季節のしきたりや献上品を無くしてみたり、生活スペースをまとめてみたり、宿代を浮かしてみたりと節約に節約を重ねて過ごす人たちの様子が大変そうだけれどコミカルに描いているのでとても楽しいです。
前田監督は前作の「水は海に向かって流れる」でも食べ物の描写が素晴らしかったんですが、それは今作でも健在で、特にホカホカのシャケが抜群に美味しそうでした。こういう食事周りの描写を魅力的に描いてくれるだけでもとても嬉しく思います。あと全員美味しそうに食べるのもこれまた良いです。これだけで幸せな気分になれます。
意見が合致して、大人数で行動を共にしていくシーンが今作でも特に良かった部分だと思います。野宿と言いつつも、布などを広げてキャンプの先駆け的な事をするシーンは和気藹々としていましたし、全員で帳簿をひとつひとつ確認するシーンも続々と帳簿の確認に参加していくシーンは忠誠心が強く見れて良かったです。
黒幕までたどり着いたらそこからはトントン拍子で事が進み、お金を押収していたマダムをまずひっ捕らえて、父親が裏切ったかと思いきやハッタリで、真の黒幕を明かして退治するという流れは雑っちゃ雑ですがスッキリはするので良かったかなと思います。2人で話した会話の中での視線や言動から父親のへそくりを見つけて、借金返済の足りない分に埋め合わせるという力技には笑っちゃいました。ここまでに登場した人物が総登場するラストもハッピーでなんだか嬉しかったです。
不満点を挙げるとテレビドラマ的なテロップをドーンと画面に映す演出は寒いだけなので好きではなかったです。どうしてこういうのをやって集中力を削ぐんだろうなと毎度毎度思ってしまいます。そのテロップに役者が不自然に目を向けるというのも寒かったです。
音楽も現代的なものが多く、世界観には合っていないなと思いました。前田監督の音楽のナンセンスは今に始まったものではないので、誰か指摘する人が出てこないかなとずっと願っています。
多少気になった部分はありつつも、しっかりと2時間楽しめるコメディに仕上がっていて面白かったです。エンドロールのおぼつかないダンスもなんだか可愛らしくてニヤニヤして観ていられました。まさにワンダフル!
鑑賞日 6/25
鑑賞時間 10:55〜13:05
座席 I-4
銭勘定は戦。
一般庶民からいきなり国を任されちゃう小四郎の話。
鮭漁をする父(小日向文世)、その鮭を町へ売りに行く息子の小四郎(神木隆之介)、鮭を売って家に帰ると侍の列が、これは何か?と父へ尋ねる小四郎、聞いたら徳川家康の血を引く丹生山藩主の跡継ぎだと知らされる小四郎のストーリー。
国を任され藩主になるも、自分が住む城は25万両(約100億)の借金、この借金どうするかと悩んでると、前藩主一狐齋(佐藤浩市)に借金は踏み倒せ(大名倒産)と命じられらる....
コメディタッチで進んでく話だったんだけど飽きずに楽しめました!鑑賞された方は思っただろう焼き鮭、鮭おにぎりが美味そうで食べたくなった!(笑)
神木隆之介さんも容姿は変わらないけど30歳になられていい俳優さんになられたな~と思いました。
映画、ドラマでここ最近あるエンドロールやエンディングでの俳優さん達のダンスはいいね!最後まで楽しめるし楽しそうに踊る俳優さん達の顔を観てると幸せな気持ちになります!楽しかった!
教科書的脚本・手抜き無しの画・キャスト一流でオチがドンデン返しと来たw
おーっと。そう来るか!な決着に好感度上げですもん。そもそもが、冒頭の宮崎あおいの可愛さが久しぶりで萌え。シナリオはベタながら、脚本家のお手本みたいに、上手くコメディ要素を混ぜ込みます。恋愛ネタ、悪代官要素と盛り沢山コンテンツで飽きさせません。
と。途中で気づくのが、画のクオリティの高さ。普通の時代劇です。シリアスな映画のそれです。コメディだから!な言い訳無しに通用する高品質感。
色々と二番煎じ三番煎じな感覚にはなるけれど、兄上のハッピーウエディングで、こっちもハッピー!
って事で。
楽しかった。
結構。
【豪華俳優陣による、娯楽"小作"の算盤侍映画。水戸黄門に、やや滑り気味(笑えるシーンは結構あります。)のお笑いを入れた感じの映画です。因みに後ろのオジサン、時折クスクス笑ってました。】
◆感想
・イキナリ、藩主に任命された小四郎(神木隆之介)が、”実は借金25万両を抱えた藩だった!”と愕然とするところから、小四郎が借金を返済していく様が面白い。
ー 参勤交代の際の宿は”河原でキャンプ!”そして、”皆でシェアハウス生活!”-
・何で、丹羽山松平家が25万両もの借金を抱えるに至ったかも、”お主も悪じゃのう”の老中首座(石橋蓮司:バッチリです。)や先代新し物好きの藩主(佐藤浩市)と、大阪の豪商、天元屋(キムラ緑子:厚化粧過ぎて、途中まで分からず。)の企みなのだが、それを小四郎が彼に影響を受けた家臣たちの協力で、暴いていく様も面白い。
■算盤侍映画は、故森田芳光監督の「武士の家計簿」が最初だったと思うが、その後も多数制作、公開されて来た。
そして、どれも面白い。
それは太平の世の江戸時代に武士は何をやっていたのか?という疑問から、磯田道史(今や、大先生である。)氏が書いた幾つかの本が元になっている。
・佐藤浩市演じる藩主の立ち位置を上手く変えて、振舞う様や、(悪役から最後はちょっと良い人。こういう人が組織では生き残るんです。)小四郎とさよ(杉咲花)との恋は、どうなったんだ!と突っ込みを入れたくなる後半も、結構モヤモヤしながらも、楽しく鑑賞。
ー 今作でのさよの啖呵は気持ちが良い。ナント、浅野忠信演じる微妙な立場の家臣に対して言い放つ”切腹馬鹿!”。そして、諂い家臣大善(梶原善)に対して言い放つ”能無し侍!”クスクス。-
<今作は、今までの算盤侍映画の中では、お笑い要素が強いし、物語展開も結構粗いが、最後はスカッとしますよ。>
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