大名倒産のレビュー・感想・評価
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決して「つくり」は悪くない。
他のレビュアー諸氏も指摘するとおり、本作は決して「魂を打ち震わせる感動巨編」という訳ではありませんが、数多く公開される映画の中には、本作のように「安心して観ていられる」作品も、何本かは含まれていてほしいものです。個人的にも、こういう作品も、決して嫌いではありません。評論子は。
(公開される映画の全部が全部「魂を打ち震わせるような感動巨編」だったりしたら、疲れて疲れて、とても映画なんか観ていられない。)
そういうことでは、決して「下らない」とか「駄作」とかの評価が当たる一本ではなかったと思います。
まず、キャストの面でも、梶原善の演技が光っていたように思います。
むろん、石橋蓮司や佐藤浩市の「悪さ」は堂に入ったものであることは言うまでもないところですが、それに添えられた「小悪役」とでもいうべきなのか。
彼の色彩なくしては、本作は語れないようにも思います。いい味を出していたと思います。映画は、決して主役だけで成り立っているものでないことを、改めて実感します。
次に、「単なる綺麗事だ」と言われてしまえばそれまでなのかも知れませんが、それでも、為政者としては、「小の虫を殺して大の虫を活かす」ということではなくて、「大の虫を活かすだけでなく、小の虫も活かす」という方策を探ってもらいたいところです、本作のように。
そういう点では、小四郎のリーダーシップは、刮目すべきではないかと思います。
現実の世界では、こうは、なかなかコトが運ばないからこそ(?)、映画の世界くらいは、こうあって欲しいものだという見方にも、一理はあると思います。
そんな、あれやこれやで、娯楽映画ということでは、決して「つくり」の悪い一本ではなかったと思います。評論子は。
(追記)
そこまでの製作意図があったかどうかは、作品からは直接には窺うことができませんでしたけれども。
「お気楽に観ることのできる」(失礼!)本作は、実は「逆境にあっても、ユーモアを忘れてはいけない」ということを教えてくれているのだとすれば、それはそれで、とても素晴らしいことだと思いました。
自身の教えになったかも
昔ながらの訳分からない風習とかしがらみとかに囚われず、自分が思ったこと、感じたこと、大事にしてきたことを信じて突き進めよ!って言われてるように思った。だから、自分自身への学びになった映画だった。
幸せって何だっけ
時代劇をリノベーションした感じの爽快な作品でした。
現代の病根も描かれていました。
松山カップルが最高でした。
逆に先代は深みが足りなかったような。
知り合いが関わっていたのでオマケ点ありです。
現代版にリメイクしても面白くなりそうな邦画。 本年度ベスト!
鑑賞中、何故か現代版にしたらメッチャ面白くなりそうと思いながらの鑑賞(笑)
やってる悪事は今の時代と同じ。
本作はコメディ仕上げだったけど、シリアスな現代版にリメイクしたら、更に面白くなりそうなりそうな作品だった印象。
神木隆之介さん演じる小四郎が突然、主藩になり100億円の借金がある事が発覚。
借金100億円を工面するストーリーと思いきや、借金の原因を究明して行感じ。
計画倒産により藩の借金を帳消しにする思惑の中、小四郎がある理由により倒産を免れる為、奮闘して行く展開。
藩主となった小四郎が最初は弱気な感じが可笑しくも情けない。
神木さんの顔の演技が上手い(笑)
周りの仲間の協力もあり徐々に頼もしくなって行く感じ。
色々と先が読める展開の連続なんだけど、思った以上に面白い!
杉咲花さん目当てもあったけど、本作のダークホースは松山ケンイチさん。
彼のファンの方には本作の鑑賞はお勧め出来ません(笑)
上映時間は2時間。
この手の作品としては長目な感じもしたけど飽きる事無く鑑賞出来た。
上映直後「本作のラストはエンドロール後に」みたいな字幕に期待値上がる。
終わってみれば消化不良感が少し残念でした( ´∀`)
現下の朝ドラと似た組み合わせと、自殺回避への願い
主役が神木隆之介氏で、ナレーターが宮﨑あおい氏という組み合わせは、現下の朝ドラと同じで、佐藤浩市氏が要潤氏、杉咲花氏が浜辺美波氏の役回りに該当する感じである。『引っ越し大名』と比べると、主人公が大名で動き過ぎるけれども、女性の相手役の力を大きく借りるところや、故郷の産業振興にも目配りをしているところが共通していると感じられた。また、責任を背負って自殺しようとした役人を生かし、証人として不正摘発に結びつけたところは、現代の様々な官僚等の重要人物の自殺を回避してほしい願いも反映されているのではないかと思われた。
テンポ悪く盛り上がりに欠ける
神木くんはじめコメディー感溢れる演技にクスッとするシーンもありましたが、全体的にテンポが悪く2時間が長く感じました。
ラストの改善懲悪のシーンもウトウトしてしまい楽しめず…
せっかくのコメディーなので、もう少し上映時間を短くしてトントン進めて欲しかったです。
キャラは面白かったので残念。
ベテラン役者の重み
映画ならではのドタバタ感で、楽しく見れる映画ですね。
中でも、前藩主が悪さを出し、ドタバタだけではない感じがよかったです。そこで、一度落ち着くというか。
時代劇だけど、子どもも楽しく見られました。
時代劇風味のエンタメ映画
原作は未読です。
小日向文世さん、佐藤浩市さんらベテラン勢目当ての鑑賞。
時代劇を期待していくと、ガッカリすると思います。
水戸黄門や必殺仕事人などの、時代劇風味で、「正義は勝つ」的なエンタメ映画。
時代考証など、何も考えずに観れば、ストーリーも分かりやすいし、子供からお年寄りまで、充分楽しめると思います。
個人的には、佐藤浩市さん、小日向文世さんの安定感と、勝村政信さんがいつもとは違う雰囲気の役どころだったのと、松山ケンイチさんが良かった。
ポップな時代劇だけど。。
神木龍之介君を主演に据えて、若い世代を時代劇に取り込みたかったのか、ポップな演出の時代劇
貨幣価値の表現をわかりやすいポップ表現じたち、見た目が華やかな衣装など時代劇なれてない客層を意識しているんだろうな。。。という感じでがしました。
物語自映像化しやすいというかすごくいい作品だし、ストーリーもわかりやすく、勧善懲悪で時代劇の王道っぽいパターンではある。
しかし神木君のコメディが上滑り気味というか。。。
やりすぎ感があるなぁ。。
わかりやすさとか、ポップさに必死になりすぎてて物語自体の持つ良さが蔑ろというか。。。情緒がない。
浅田次郎の本来持つ情緒とか物語の妙がオーバー演出によって雑になっていて残念でした。
多くの年配鑑賞者に混じって…
歳のせいかここ数年、たまーにこういう安心して観られる映画が欲しくなるんですよね〜…。
もうホラーなんて行けなーい(若い人ほどホラーを欲しがるそうです(笑))
難しくもなく、時代劇なのにセリフ回しは現代風なのは大河ドラマすらそうなってるし、今はもう“お許し”ルールなんでしょうね。
それはよしとして、エンドロールが…砕け過ぎ、やり過ぎで少し残念でした。
(本編とは関係ないものの、興醒めしたので星半個減点)
勝村さんが良かったなあ〜
ヒコロヒーも、オマケもらった気分でした。
楽しめました!
予告を見て鑑賞を決めました。
思ってた通り面白かったです。
ちょっと無理があるかも???と思う部分もありましたが思わず笑ってしまうくらい楽しい作品でした。
時代劇なのに現代っぽくしてるので時代劇に馴染みのない方でも入りやすいと思います。
大・中・小
1840(天保11)年の財テクを現代のノリにした時代劇。
終盤、相互連絡がザ・フラッシュ並みに早いが、展開としては面白いかと。
撮影では本当に小日向氏が塩引き鮭をこしらえているそうで、美味しそうで鮭が食べたくなる。
「マジかよ⁉」で終わる、
オマケのあとの第2部もみたいところ(笑)
石橋蓮司さんはこうでなくっちゃ
楽しい映画でした。映画はいろんな楽しみ方がありますね。
最近、いい役で出ることが増えた石橋さんは、やっぱり、こんな役こそ、ぴったり!(褒め言葉)
神木隆之介さんは、周りや作品をを温かな雰囲気にしてくれますね。
小判に歯形
江戸後期を舞台にしたコメディ時代劇。
越後の丹生山藩というところで暮らしていた主人公が、
ある日突然、徳川家康の血をひく後継ぎと知らされ、藩主に。
しかも、その藩は借金25万両、現在の価値で100億円!!!
期限までに返済しなければ切腹。
経費削減、節約とあれこれ苦心する主人公に家臣がついていき、
いつの間にやら一致団結、民のために、というある意味リーダー論を
見せてくれたのかな。
セリフは現代語だし、豪華俳優陣によるお笑い。
時代背景や格好こそ江戸だけど、歴史は知らずとも楽しめる作品でした
金は柔らかくて、歯形が残るのですね、知らなかった。
新潟生まれの私には、鮭の時点で村上方面にそんな名前あったかな、
と思っていましたが、どうやら架空でなさそうです笑
エンドロール後にもう一幕あり、最後まで笑い。
たまには、こんなゆるりと笑えるのもいいよね。
神木くん、素敵な主人公、小四郎。
杉崎花さん、言いたい放題で、切腹バカ!とか面白すぎ。
館内が明るくなると、年配の方、70歳前後の方がずらりと埋め尽くしていました。
私が一番若いのでは?とびっくりしました笑
ゆるーく楽しむ時代劇
コメディ風時代劇ということで普段は映画館で観に行かないジャンルなのですが、試写会に当選したので新ジャンルの開拓に良いかなと思い観に行きました。
俳優陣は本当に豪華でNHK大河ドラマや朝ドラに出演している方たちが揃っており、俳優に疎い私でも知ってる方が多く各々のコミカルな演技を楽しむことができました。特に佐藤浩市の渋みのある演技や松山ケンイチの振り切った演技は見応えがありました。
物語の中で悪者が誰かはっきり分かるので、その悪事をどうやって暴くのか、そして100億もの借金をどのように返済するのかを楽しみにしていたのですが意外とあっさり終わって肩透かしでした。節約で返済するかと思ったけど…そうくるのねと。そりゃそうか。
個人的に気になったのは幼なじみの『さよ』です。強気で快活で小四郎を支える女性!…はいいのですか、でしゃばりだなーと感じるところがあったのでもう少し控えめでも良かったのではないかと思います。でも痛快なツッコミは面白かったです。
ただ節約術もほぼ彼女のアイデアや説得なので小四郎の立場が…なんて思うこともありました。これはあくまで私自身の好みの問題なのですがあまり彼女を好きにはなれませんでした、すみません。
せっかく個性的な義理の兄たちがいるのでもっと3人の絡みがあってほしかったです。
EDの踊りが一番観ていて楽しかったかなと。終わりよければ全てよし!…といいたいところなんですがED後のお話は必要だったのでしょうか。いや、流れ的にいるとは思いますがOPでわざわざラストシーンの告知をする必要なかったんじゃないかな、というくらいのものだったので…。
声を上げて笑うほど面白いかといえば微妙ですが、クスッと笑えるところはあるのでとにかく深く考えずゆるーく楽しむ作品です。
生きてこそ、は今の時代にも通じる精神
借金返済できなければ切腹というシリアスなお話ながら、いたって物語はコメディなので緊張感はなく楽しめるエンタメになっていました。しかもラストのあの二人の式を見て涙ぐんでしまったので、私も小四郎の頑張りに絆されました。武士の矜持とは、威厳なのか忠誠心なのか、命を挟んでなされる価値観によってその人の本質が見えてくる。生きてこそ、は今の時代に通じるものがあって人間ドラマとしても面白かったです。
原作は未読ですが、時代小説は好きで、名のある武将の歴史物よりも、私は名も無き者たちが精一杯頑張るお話が好みなので、今回この作品が観れて良かったです。浅野忠信さんの剛剣姿はもっと見ていたかったくらい。あと松山ケンイチさんは最近「ロストケア」を見たんですが、その役柄と全く真逆でこちらはこちらで純粋でいいなぁと思いました。新次郎、喜三郎、小四郎の三兄弟も良かったです。
命のやり取りになるハラハラドキドキのシリアスを期待してる人は物足りないでしょうが、私は満足です。
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