「大名のお父さん」大名倒産 Don-chanさんの映画レビュー(感想・評価)
大名のお父さん
『鉄道員(ぽっぽや)』『壬生義士伝』の浅田次郎の同名の小説を実写映画化したもの。
舞台となる越後丹生山藩は、越後・村上藩(新潟県)がモデルになっている。
江戸時代という世界は、信憑性のある資料が少ないのだから検証しようがないのだが、学校で教わる公式の歴史から外れすぎない範囲で伸び伸びとやった印象。
余談だが、新潟県は後の明治時代には人口が日本一になった。
当時は、どのように建てたか謎の西洋風の建造物も沢山あった。
今作はコミカルでギャグマンガ風。
ナレーション(序盤:なつ、中盤以降:さよ)も親切丁寧でとても良い。
映像的には、パステル調の鮮やかな色使いで美しい。
演出的には、いかにも予定調和なグッドタイミングが多々あり、きちんと相手が話し終わってから順番を守って会話をしてくれる。それがノンストレスで楽しく視聴できたポイントかもしれない。
登場人物たちは個性的で、松平新次郎(松山ケンイチ)、松平喜三郎(桜田通)、さよ(杉咲花)、仁科摂津守(石橋蓮司)が好き。
父上役の小日向文世さん、佐藤浩市さんの他、お初(藤間爽子)の父上役の髙田延彦さんの三名の父親の心理描写も見どころでもある。
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