「【豪華俳優陣による、娯楽"小作"の算盤侍映画。水戸黄門に、やや滑り気味(笑えるシーンは結構あります。)のお笑いを入れた感じの映画です。因みに後ろのオジサン、時折クスクス笑ってました。】」大名倒産 NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【豪華俳優陣による、娯楽"小作"の算盤侍映画。水戸黄門に、やや滑り気味(笑えるシーンは結構あります。)のお笑いを入れた感じの映画です。因みに後ろのオジサン、時折クスクス笑ってました。】
◆感想
・イキナリ、藩主に任命された小四郎(神木隆之介)が、”実は借金25万両を抱えた藩だった!”と愕然とするところから、小四郎が借金を返済していく様が面白い。
ー 参勤交代の際の宿は”河原でキャンプ!”そして、”皆でシェアハウス生活!”-
・何で、丹羽山松平家が25万両もの借金を抱えるに至ったかも、”お主も悪じゃのう”の老中首座(石橋蓮司:バッチリです。)や先代新し物好きの藩主(佐藤浩市)と、大阪の豪商、天元屋(キムラ緑子:厚化粧過ぎて、途中まで分からず。)の企みなのだが、それを小四郎が彼に影響を受けた家臣たちの協力で、暴いていく様も面白い。
■算盤侍映画は、故森田芳光監督の「武士の家計簿」が最初だったと思うが、その後も多数制作、公開されて来た。
そして、どれも面白い。
それは太平の世の江戸時代に武士は何をやっていたのか?という疑問から、磯田道史(今や、大先生である。)氏が書いた幾つかの本が元になっている。
・佐藤浩市演じる藩主の立ち位置を上手く変えて、振舞う様や、(悪役から最後はちょっと良い人。こういう人が組織では生き残るんです。)小四郎とさよ(杉咲花)との恋は、どうなったんだ!と突っ込みを入れたくなる後半も、結構モヤモヤしながらも、楽しく鑑賞。
ー 今作でのさよの啖呵は気持ちが良い。ナント、浅野忠信演じる微妙な立場の家臣に対して言い放つ”切腹馬鹿!”。そして、諂い家臣大善(梶原善)に対して言い放つ”能無し侍!”クスクス。-
<今作は、今までの算盤侍映画の中では、お笑い要素が強いし、物語展開も結構粗いが、最後はスカッとしますよ。>