「無垢無垢。」アッテンバーグ やさんの映画レビュー(感想・評価)
無垢無垢。
人間生態観察ドラマ。
側から見れば不可思議な行動でも、そこに生きるものにとっては習性の一つなのだ。
レッサーパンダの威嚇は愛くるしいけれど、本人はめちゃくちゃ真面目にやっている。
マリーナはさながら、空っぽで無知な雛鳥だったのではないだろうか。
餌をねだる様な接吻しか出来なかった雛鳥は、性と死に立ち会ってようやく巣立ったのだ。
変わっていく風景と、変わらない自分という存在。
アイデンティティが確立する様をまじまじと観察した。
コメントする