「劇場版ならではの構成と演出で最高!」劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦 ゆうさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0劇場版ならではの構成と演出で最高!

2024年2月19日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

楽しい

興奮

待ちに待った劇場版で初見の感動を味わいたくて、ずっと予告編などはほぼ見ないようにしていました。
劇場版ならではの構成と音響効果、演出で最高に楽しめた85分でした。

もう彼らがスクリーンに映って躍動しているだけで、涙腺が崩壊してしまいましたが、過去回想や見せ場のシーンで都度こみ上げるものがあり、全体を通して6割は泣きながら観ることになりました。
まだ公開から日が経っていないこともあり、おそらく初見の方も多く、周りも泣いている方がそれなりにいて、みんな本作が好きなんだなということを感じられたのも(都合の良い解釈)、自分的にはまた良かった。
研磨視点のシーンとか演出天才かなって思いましたね。
苦しそうな息遣いや試合中ボールの打ち合いの音など劇場ならではの音響で臨場感たっぷりに感じられました。
できたらIMAXとか極音とか爆音上映で見て欲しい作品です。
この作画の良さで劇場版として1試合を通して観れたのは本当に幸運でした。

上映時間の短さについては賛否両論あると思いますが、原作やテレビシリーズから応援している大多数の人は自分も含めて、テレビシリーズでやって欲しかったと思っていますよね。
それこそ3期のように1クールかけてじっくり丁寧に原作に忠実に…という思いもわかります。
それができたら、きっとファンにとってはベストだったと思います。
でも今の制作会社にその体力があるかと言われれば疑問が残ります。
昨今の集英社原作のアニメに求められる作画のクオリティを維持して1クールつくり切る体力という意味です。
色々と疎かにすればいけるかもしれませんが、ひどかった4期は今でも酷評されていますし、円盤の売り上げもイマイチでしたよね。
あくまで推測ですが、そういう背景もあったかもしれない中で、時流に乗って発表のあった通り「みんなで一気に一緒に盛り上がれる劇場版でやろう」って制作サイドが決めたなら、もう仕方ないと思うんですよね。
もしかしたら制作会社はテレビシリーズでやりたかったかもしれないし、劇場版と決まった過程についてファンは知る由もありません。

上映時間だって劇場の回転率とか新規の人の入りやすさ(=上映回数が増えればふらっと来た人が丁度良い時間にやってるから観てみようとなりやすい)の関係もあり、長時間のものは一般的には嫌煙されますし、回数を重ねてもらって興収を上げるためにえらい人たちが85分でつくってねって決めたならもうそれは仕方ないなって、こだわりすぎず楽しむのが吉かなと思います。
楽しすぎて本当にあっという間なので、何回も見たいと思いますしね。

原作愛が強すぎるから原作通りでないと納得できない、推しの出番が削られてる、上映時間が短すぎる!やはりテレビシリーズでやって欲しかったとの声もありますが、自分は劇場版にしてくれて良かったと思います。
アニオリが過ぎるのはアウトですが、本当に全てを原作通り忠実にする必要はないし、原作を頂点としてテレビシリーズ・劇場版にはそれぞれの良さがあります。
賛否両論良いですが、劇場版を心から楽しんでいる人は原作愛が強くない、ライトファンだみたいなそういう風潮よりは、「実際のバレーの試合で3セットの試合時間の平均が1時間~1時間半だからそれに合わせて85分なんじゃない?そこまで考えて制作してくれてるんだすごい!」なんていう解釈が出てきているのが、こじつけかもしれませんが、とても素敵だと思います。
本当のところはわかりませんけど。

あえて嫌な書き方をしますが、原作愛が作品愛が~というなら、自分は作品愛が強いのでそれこそスクリーンに映ってキャラクターたちが動いているだけで、もう感動して制作ありがとう!ありがとう!と思いながら観てました。
(もちろん原作者の先生には最大の敬意と感謝を忘れずに)
そういう人も多いと思いますけど、それはライトファンではないですよね。
作画良くて満足感もあって感謝の気持ちでいっぱいでした。

単純に面白くなかった、劇場版ならではの良さを感じられなかったという感想はどの作品も出る意見かと思いますし、もちろん賛否両論が当たり前ですが、変にテレビシリーズの続編に期待してこだわりすぎているマイナスな意見が、これから見るファンの方や原作未履修で初見の方の雑音にならないことを願います。

興収が良ければ、色々と次に繋がりやすいと思いますし(それこそテレビシリーズとか)、最低ラインぽい50億めざして、とりあえず今は通うのみです。

ゆう
ラインハルトさんのコメント
2024年2月19日

物事を色々な視点で且つ柔軟に考えられる、とても素晴らしい方ですね(感動)。
個人的には、今後映画作品のレビューを載せる際のお手本にしたいくらいです(笑)。
熱狂的ファンの中には、その作品が好き過ぎるが故に「二極思考」に陥ってしまう傾向にある方が一定数(全ての方に該当している訳ではありません)いるような感じがします。
映画作品に限らず、大好きなアイドルなどに対しても言える事ですが、好き過ぎるが故に何か少しでも許せない事があると、一転して強烈なアンチになって攻撃的になってしまう。
こう言った思考に陥らないようにする為には、ゆうさんのように物事を白黒で考えず、もっと柔軟に考えられる思考が必要だと思います。
個人的には、もっとゆうさんのような柔軟な思考でレビューを書ける方が増えてくれたら、どの映画作品も作品本来の実績(興行収入)に見合った、正当な評価がされるになぁ、と思います(決して、低評価の方を批判している訳ではございませんので、ゆうさん以外でこれを見た方は誤解なさらないようにお願いします)。

ラインハルト