「映画としては満点」劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦 くまのみさんの映画レビュー(感想・評価)
映画としては満点
待ち侘びていたゴミ捨て場の決戦。
結論から言えば勝敗がつくスポーツではあるけど"勝敗"だけじゃない彼等の"青春"がぎっしりと詰め込まれた最高の1本だった…!
日向と研磨だけじゃない各キャラ達のぶつかり合いが熱く描かれていて見応え充分。ハイキューの選手達を通して伝わってくるバレーボールの魅力には毎度感心させられる。
ただ、劇場版という尺に全てを詰めるならきっとこれが満点でどの回想シーンも周りの台詞も必須だったのだろうというのを念頭に置いた上で、回想シーンや各キャラのやり取りに時間を割いたが故に肝心の試合が飛ばし飛ばしすぎなのが残念…
セットの序盤から試合があまりに部分的すぎて気付いたら終盤みたいな感じで、大画面でここまでのを見れるのが嬉しかった反面アニメの1クールでしっかりと作り込まれた試合展開で見たかった気も…
あと個人的には最後の一点のあのシーン。原作通りにして俯瞰的な映像での「まだボール落ちてない!」の方が絶対良かったと…なぜ研磨目線に…
熱く盛り上げ仕上げてきた声優さん達は文句なしに素晴らしかったし限られた中で劇場版としては満点だった◎
その反面原作を読み込みここを1番の楽しみと言っては過言でないぐらい期待していた身としては劇場版にするなら削られる場面・台詞が多数あるのは仕方がないと分かってはいるが、必要なシーンや台詞等の描写が省かれすぎに感じてしまってこの映画でよかったと思った人は是非原作を見てくれ…この試合はもっと各登場人物の想いと熱が交差する本当に最高な一試合なんだ…とも正直思ってしまった…(多分自分が音駒ファンとして思い入れが強すぎるのもあるが)
最後のクレジットの1番上は孤爪研磨:梶裕貴で良かったのではと思える研磨の活躍ぶりに拍手。