ちひろさんのレビュー・感想・評価
全159件中、121~140件目を表示
今の自分でもいいんだぞ的な自己肯定映画。
「孤独を手放さずに生きていける」。
主人公ちひろは今までは孤独を外に置いていたけど、まちの人々との関係性を築いていく中で、孤独を内に置けるようになっていく。その変容が今回のストーリーの肝であるような印象を持ちました。孤独を内に置くということは、自分の心をしっかり持つという事。今の自分を自己肯定してあげること。病気で目が見えなくなった女性がちひろを上記のような言葉をかけて前を向かせていきます。孤独=悪い事ではなく、それを内包することで強く生きていく、っていう前向きな言葉だと私は捉えました。
ちひろの過去を想像させるアイテムはところどころ出てきて、伏線回収もある程度してくれます。バイト面接のエピソードの下りはちょっと安易でいただけませんでした。バイト面接場面であんなのリアリティーなさすぎでしょう笑
捉えどころがない主人公を有村架純が演じていますが、なかなか共感しにくいキャラクターでしょう。そこがこの映画を楽しめるかどうかのポイントだと思いました。
そっと今の自分でもいいんだぞ、って自己肯定してくれるような優しい映画でした。
嶋田鉄太の演技が秀逸
作品の中に流れる独特の空気感がとても気持ち良く、とても良い作品でした。
劇中に出てくる俳優さんの演技もとても良かったです。
中でもマコト役の嶋田鉄太さんの演技は、今まで見た子役の中でも1番上手だと思いました。
演技が上手いのはもちろんでしたが、私が驚いたのは自然体な演技です。
子役独特の嘘くさい芝居や、棒読みに近い台詞回しが全くなく、本当にその作品の中に存在しているような感覚を覚えて、衝撃でした。
是非、一度見て欲しいと思います。
肩肘張らず、ながら観で
謎の埋める女
今夜はひとりでしっとりと…
居心地のいい場所ほど、長居できない。
ちひろさんは、きっとそういう人なのだ。
別にハードボイルドを気取ってるわけでもない。
ウエットな人間関係が苦手なわけでもない。
何かの理屈や信念があって、私は誰にも頼らずひとりで生きていくのだ、と決めてるわけでもない。
そんなちひろさんが、なぜか出会う人たちに居場所を与えたり、少し踏み出す勇気を与えていく。
あなたなら、どこでも孤独を手放さないで生きていける。
そんなようなことを、多恵さんが言ってましたが、
ちひろは孤独を手放さない。
そういう人なのだ。
ネット社会になり、有名人でなくても何千、何万の人と繋がることができるようになったのに、寂しさを抱えている人はむしろ増えているようにも思えます。
肩肘を張ることなく、何かを劇的に変えるわけでもないけど、たまに素足になって海に入るだけで、なんだかこの世界もそんなに悪くないのかもしれないと思える。
今夜はひとりで淋しく過ごすのも悪くない。
不思議な余韻の残る映画です。
【以下、ネタバレ】
(エンドロール後のラーメン屋さんのシーン。ストーリーには関係しませんが、もしかしたら、劇場版だけのサービスかもしれません)
ラーメン屋さんでクレーマーを追っ払った後。
店主がガテン系のお兄さんに、さっきのお礼です、と餃子を一皿(6個)サービスします。ちひろさんが、「食べきれなかったら、半分もらいますよ』と自分の皿に3個取り分けします。
その餃子が結構大きいので、ちひろさんが店主に言います。
「餃子、大きいですよ(注文前に聞いた時は、普通ですと言ってたのに)」
店主「ありがとうございます」
ちひろ「餃子、普通じゃないですよね」
店主「ありがとうございます」
ちひろ「そのありがとうは、何に対して?」
(ややふくれっ面で、ハア、分かってないなぁ、という表情)
店主「???…」
ガテン系のお兄さんが見るに見かねて思わず口を挟みます。「(ちひろさんは)たぶん、褒めてません」
プロットに一本筋があれば…
原作ファンです。今泉力哉も有村架純も好きなのでまさに俺得の組み合わせ。
ちひろさんが持っている質感、ニュアンス、心の機微、今泉力哉監督とたいへん相性がよかった。ナチュラルな存在感はもちろんだけど匂わせ演技も、昔いろいろありました演技もしっかり出来る有村架純は適役。
が、うーん話は間延び感があって退屈だったなぁ。もちろん、元が連載もので、ちひろさんの周りでいろんなことがあります、という話だから、バラバラといろんなことがある構成になるのは致し方ないんだけど、その中で本筋というか徐々に積み上がっていく伏線のようなものがあってほしかったのが本音。ここはちょっと遠慮したかな。
続き物のドラマで見たい!そう思いました。やってくれないかなネトフリ。
ちひろさんは聖母なのか
やさぐれトトロに憧れて
お弁当が食べたくなった!
心の込もった温かみがあるお弁当
心が満たされる食事が何よりのごちそう
ところどころの??
雰囲気映画。
大人向けほっこり映画
タイトルの通り、ちひろさんを中心とした、ほっこりとした人間模様が少しずつ絡み合って、さらに大きなほっこりとなる笑
今泉監督の映画は登場人物どれも魅力的で、恍惚感あふれてうっとり、ずっと観ていたいなあって感じになる。
それぞれのエピソードが人間らしさにあふれていて、あったかくて、安心して観ていられる。
そして、とにかく子役2人が可愛すぎる。
はじめは憎たらしいマコトも後半では劇場でも笑いがあふれ、欠かせない存在に笑
途中まで、恋愛要素は薄目で物足りないかなーって思ったけど、ちゃんとスパイスとして入ってたし、人生に恋愛は切り離せないものなんだとも感じる。
ほっこりだけでなく、ちひろさんの悩み、生き様みたいなものもわかってきて、得るものもたくさんあった。
もう少しという点は、前置きというか、物語が動き始めるまでが、少し退屈な感じはあったが、登場人物が多い故、仕方ない。あと、予告編で出しすぎて、そのシーン見た時に、新鮮味が薄れてしまった。
劇場での最後の映像は、まさに今泉監督の作品のファンのためのようなもので、ダメ押しのほっこりでした笑
2023年劇場鑑賞34本目
有村架純さん
邦画の良さが詰まってる でも…
欧米の映画と邦画に最も大きな差を感じるのは予算でもスケールでもなく子役です。
欧米が子役に求める質や技術はとても高く揺るぎません。
残念ながらそこが邦画の一番弱く甘いところです。
可愛いから…
一生懸命やってるから…
で「良し」とする演出が作品全体の質を下げてしまう。
この作品もそこは例外でありません。
有村架純さん綺麗すぎるのが?
全159件中、121~140件目を表示