ちひろさんのレビュー・感想・評価
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元風俗嬢にひかれすぎでは?素敵な女性たちを描いた作品。
ちひろさんという、ひとりの孤独で素敵な女性を描いた良作。元風俗嬢という印象に躍らされてるような気がするが、そんな過去はなんも関係なくて、みんな生きていくんだということを表しているのか、なんだかとっても共感できる作品だった。忘れていたもの(あるいは失くしたもの)を思い出させてくれた。 周りを固める役者もなかなかよい。
ちひろと同じ星の人
有村架純の主演作品って、実はビリギャルくらいしか観てないような気がするんだが、そもそもこの人、役以外であんまりテレビで見ないし、たまにインタビューされてるのを見てもいわゆる華やかな俳優的オーラみたいなものを感じさせない、何か独特の孤独感をまとっている、そんな気がする。 ただ、アイアムアヒーローにしても、るろうに剣心にしても、どこか影のある役を演じているのを観てるから、そのイメージが印象深いのかもしれない。 とにかく、今作での有村架純はちひろとの人物像的な境界線があまりにもフラットに感じられ、そこがまさに物語の推進力に直結しているところから、イコール有村架純の人柄が非常に色濃く反映された作品なのだと強く実感した。 もちろん今泉力哉監督の演出も素晴らしかったのは言うまでもないが、それに応えたオカジ役の豊嶋花やマコト役の嶋田鉄太も子供ながら見事だったと思う。 特に、マコトの家で母のヒトミ(佐久間由衣)と一緒に食事しながらオカジが突然泣き出すシーンは、非常に印象的だった。 原作マンガは未読だが、映画の続編、及びNetflixでドラマ化でもいいので、ちひろさんの続きをぜひ観たいと思う。
ぶれないキャラ
元風俗嬢、という設定があまり生きていない気はするけど。 ちひろのぶれないキャラ、周囲の人との距離。 それが謎めいた雰囲気を出してた。 「人の身体は浮かぶようにできている。 ジタバタするから沈むんだ」。 随所に出てくるセリフが光る。 リリーさんをはじめ、豪華助演陣が話をよく彩ってたのが印象的。
ちひろさんにほっこりする
海辺の街にある弁当屋さんで働く、元風俗嬢のちひろは、自分のことを色目で見る男たちにも、ホームレスのおじいさんにも、子どもも動物にも、誰に対しても分け隔てなく接していた。そんなちひろの言葉や行動が、母の帰りをひとり待つ小学生の男の子、本音を言えない女子高生など、それぞれ事情を抱える人たちの生き方に影響を与えていった。ちひろ自身も幼少時の家族との関係から孤独を抱えて生きてきたが、さまざまな出会いを通して少しずつ変わり始める、という話。 ちひろ役の有村架純がほのぼのとして良かったし、子役の時から活躍してきた豊嶋花が高校生役をしてるのに月にの経つのが早いなぁと感じ、また可愛くなってたのにびっくりした。 ちひろの知人役のvanさんが美しく、どんな女優さんなのかと調べたら、元男性なんだとわかった。肌も含め美しかった。 観るとほっこりする作品です。
何より架純様の美しさを堪能する作品
弁当屋で働く元風俗嬢が人々を変えて繋げる話。 有村架純様が老若男女問わず分け隔てなく 接していくのですがそれがとても心地よい。 田舎街?が舞台なのもよいです。 全てがゆっくりでおだやかです。 何か情熱的なことを言うのではなく ただ隣で話をするだけなのですが それが人を救っていくのがよいです。 心地よすぎて少し眠くなってしまいます。 ちひろさんは孤独を抱えてるのが 途中分かってくるのですが その向き合い方どうのこうのよりも とにかく有村架純の美しさが際立ちしすぎて 見てるだけで幸せな気持ちになれます。
優しくて温かくて、ちょっとさびしい
海辺の町の小さなお弁当屋さんの売り子さん・ちひろさん。ちひろさんが放つ自由で優しい空気が心地よく、偏見ゼロで人と接する姿が潔く、誰とも交わらない孤独さがちょっと寂しくてもどかしく、ただ心温まるだけじゃない酸っぱさも感じる不思議な作品でした。 人や物や命にさえあまり執着がないからなのか、ちひろさんの佇まいは店長が言うように幽霊のようで、どんな時もどこか心ココにあらず。それでも魅力的な人柄に人は集まり、ちひろさんも、ふわ〜っとその人達に寄り添う。 ちひろさんへの憧れと共に、どうか自分のことも幸せにしてあげてほしいと、多恵ちゃんと同じことを思いました。 とても素敵な作品。原作マンガも読んでみようかな。
複雑で少し難しい社会問題に立ち向かう映画
実際に居るであろう人間に焦点を当てた、複雑で少し難しい映画でしたね。 全ての人が同じ考えをしているわけではなく、かと言って周りの人に合わせて生きている。 そんな矛盾を表したかったのか。 場面の転換が多く、少し分かりにくい感じを持ちました。
海の町の中でゆったりと進む時間
有村架純目当てで見た 今泉作品は「アイネクライネナハトムジーク」以来2作目 前作は映像、演技、美術‥が残念だったのが 今回は全てよかった。劇場、TVと二度見たけど 劇場で見て欲しい。
可愛いだけじゃダメかしら
2023年映画館鑑賞19作品目 4月9日(日)フォーラム仙台 リピーター割引1100円 原作未読 原作は『ショムニ』の安田弘之 監督と脚本は『愛がなんだ』『アイネクライネナハトムジーク』『mellow』『街の上で』『あの頃。』『猫は逃げた』の今泉力哉 脚本は他に『愛がなんだ』『影裏』『Arc アーク』の澤井香織 有村架純や今泉力哉監督のファンなら楽しめそう 話としては面白い 多少アレだけどほっこりはする お弁当屋の看板娘として働く元風俗嬢 彼女は風俗嬢という経歴を隠さない ちひろさんは愛されキャラ 死んでいたホームレスを土に埋めたり入院中の多恵を外に連れ出したり突然いなくなったり謎行動が目立つ しかし映画を評価する上で些細なことだ 共感はさほど重要ではない 平凡な男性諸君には残念なお知らせ この日は三本観たがいずれも性風俗絡みでしかも背中程度で乳首お尻ヘア無し 日活ロマンポルノとかじゃないわけだしスマホでいくらでもエグいのが観れる時代だから逆にいいかもしれない 女性俳優の腕の見せ所といえる しかし現状の有村架純では元風俗嬢という役柄は荷が重すぎた 自分から誘っておいて騎乗位をしているわけだから表現者としてあれはない もう若くはないんだから清純派とかアイドル女優じゃいかんでしょ それなりのキャリアがある女優ならエロティシズムを表現できるはず 90年代前半フランスのコメディー映画で『可愛いだけじゃダメかしら』って作品があったけど今の有村架純を観たらその映画のタイトルを思い出した まっ今泉力哉監督が要求したのかもしれないし原作のちひろさんがこんな感じかもしれないし実情はわからないがかなり物足りない芝居だった やればできる人だと思うけどな 厳密にいえば若葉竜也の芝居も良くない リアクションが薄い 新人じゃないんだから ああいうシーンで女性俳優が恥ずかしがって演技が拙いなら男性俳優がカバーしないと 濡れ場は2人の役者の共同作業だから あれならあのシーンをバッサリ切った方が良かった 本編始まる前におまけがあることを告知するのは良心的 あとオカジの由来って分からずじまい オカジといえばコーチも務めた元日ハムの外野手岡持和彦氏だけど関連性あるのかな 久々聞いたよオカジって 配役 元風俗嬢で今は弁当屋さんで働くちひろこと古澤綾に有村架純 ちひろを敬愛する眼鏡をかけた女子高生のオカジこと瀬尾久仁子に豊嶋花 オカジの弟分になった小学生の佐竹マコトに嶋田鉄太 ちひろの友人で内海の店を手伝うようになったバジルにvan ちひろが風俗嬢時代の風俗店店長で今では観賞用の魚屋の内海にリリー・フランキー のこのこ弁当の店主の嫁で事故で盲目になり入院中の尾藤多恵に風吹ジュン のこのこ弁当の店主の尾藤に平田満 のこのこ弁当の従業員の永井に根岸季衣 土木作業員の谷口に若葉竜也 バーで働いている育児放棄気味のマコトの母親のヒトミに佐久間由衣 オカジと同じ高校に通う同い年だが不登校で廃ビルの一室で漫画本を置いて過ごしているべっちんこと宇部千夏に長澤樹 浮浪者のおじさんに鈴木慶一 ちひろが幼少の時に出会った水商売っぽいチヒロに市川実和子 オカジの母の瀬尾みつ子に占部房子 オカジの父の瀬尾徹に斉藤陽一郎 オカジの妹の瀬尾亜紀に太田結乃 ちひろの風俗時代の客の寺尾に芹澤興人 ラーメン屋に因縁をつけ谷口とトラブルになった客に岡部成司 ラーメン屋店員に嶺豪一 ちひろが弁当屋の後に就職した牛牧場の農夫に木村知貴
マコトとオカジ
ちひろさんの物語かと思いきや、(確かに中心には居るんだけれども)彼女が真っ直ぐ見つめる世界の物語。原作の良さは勿論あるのだろうが、今泉シェフの調理が抜群で、ずっと見ていたくなる世界でしたね。「哀しいことは悪いことじゃない。まずは食べよう。そして生きよう。」を体現している面々に胸がギュッとなりながらも、ほっこりとさせられました。全ての人達に陰影(善悪)がちゃんとあって良かった。 エンドロール後のオマケ。かなりクセ強だけども私は好きだ。余韻でほっこりと涙を流していたのに笑い泣きさせられちゃったわ笑
孤独が人を強くする
血の繋がりだけではない愛情、隣人愛、博愛精神が溢れた作品だった。 ホームレスのおじさんを家に招き入れて風呂に入れる、死体を埋める、マコトやオカジとの交流などからも、少しぶっ飛びながらも優しさと愛に溢れている。 だけどその優しさの根底には、孤独や淋しさ、幼少期の壮絶な経験(具体的には描かれていない)があるのだろう。 そして、“ちひろさん”という名前にはある大きな秘密が……。 彼女の人に期待しないところ、恋愛にハマらないところ、近づくと離れてしまうところは、彼女の過去やいろんなものを見すぎてしまったゆえなのかもしれない。 ある意味悟りを開いてしまったのだ。 唯一の理解者である多恵ちゃんとの交流も心がじんわり温まる。 オカジが焼きそばを食べるシーンや、マコトの母に花束を返すシーンは感涙。 Netflixで観れるのありがたいね。 おすすめです。
ネトフリ編
ちひろさんを観た。随分前からラインナップされておりいつでも観はじめることができた作品だったけど、きっかけはラジオに岸田氏のトークだった。 観ていて思ったことは、有村架純のこれマジ演じてんのかい?と言える雰囲気。ヤバすぎるよねぇ。 渡辺美波と姉妹役で出ているJAのCM始め、実はこれが有村架純の素なんじゃねぇの? と言うわけで密着、有村架純な作品ちひろさん。 良い作品観れたわ👀
ぜんぜん分からない・・・
有村架純目当てで見るだけで 面白くなかった。 え、ここにそれ埋めるの!?とよくわからんし 最後のセリフも微妙だし 演技は正直言ってよいかどうか分からないし 結構、早送りして見ました。 感動も特になかったなぁ なんでこの作品が上位になってるのか、よう分からん
どうしたい?
こういう人がいるのは解ったけど、なぜ、そんな感じ?(そんな行動?)という部分は、さっぱり解りませんでした。 ずっと、なんで? なんで? なんで?の連続だった…。 そして、最後まで警察が来るのではないかとドキドキしましたが…。 せめてネコぐらいにして欲しかったかな… こういう映画を観ると、いつも思うのは、自分だったらどうするか? 難しい内容だった…。
まったりと
『元風俗嬢であることを隠そうとせず、海辺の小さな街にある弁当屋でひょうひょうと働く女性。それぞれの孤独をかかえた人たちが、彼女のもとに引き寄せられるように集まり癒やされていく。』 ──という概説読んだだけで、なんか癪にさわった。ので見た。わら 不憫なor苛酷な気配や環境をもった人たちを描き弁解がましく釣っていく。喩えが伝わってくれるか解らないが日本映画って授乳見せているTiktokerがおっぱいで釣るつもりは毛頭ありませんて言ってるようなもの。かわいそうと美醜にもとづいて善悪に二極化されてしまうおなじみの日本映画世界。 元風俗嬢だけどつましく生きてますよってのはYouTubeの釣りサムネみたいなもの。日本人はじぶんや他人の来歴に“汚れ”を探し、あるとそれをシンパシー得るネタにする。日本映画もそういうアピールを常套にしている。このマーケティングを解りやすく言うと“かわいそうなんだから金よこせ”。 ── ヤフコメなどには犯罪報道によせて“世も末”発言が無数にあがってくる。 ひとは過剰一般化するのが好きで身の回りの事態が世相を縮図していると思い込むが、じっさい統計的に犯罪は減っている。 たぶん間違いなく日本人はこの惑星でも一二をあらそえる平和な環境に住んでいる。 にもかかわらず、過酷な環境を訴えて不幸自慢してしまう習性を日本人はもっている。 それはおそらく甘い人間だと思われて舐められることを怖れる──からだ。 甘ちゃんだと思われないようになんらかの経験値をアピールする必要がある。──と考える。 そんな日本人が編み出した不幸自慢のフレーズがたくさんある。 以前こうツイートしたことがある。 『限界、ギリギリ、崖っぷち、ぼっち、ワンオペ。貧困や過労や孤独や確執、病気や心疾患。負の属性をうったえるマーケティングだらけ。かといって裕福で健康で友達沢山いて彼女or彼氏もいて・・・というのは日本ではアピールに使いにくい。みんな必死でじぶんの「負」をさがしている。平和です。』 YouTubeには「限界」や「ギリギリ」や「崖っぷち」という語の入ったサムネで釣っている動画が圧倒的に多い。 じゃあいったいなにが限界だというのか?なにがギリギリだったり崖っぷちなんですか?かりにそういう状態だとして、それは紛争でコロされた罹災者や慰留地で虐待される難民や食えずに死んでいく途上国の孤児よりも限界やギリギリや崖っぷちなのか? そうでないなら、なぜそんな「負」を恥ずかしげもなく掲げるのか? だってわたしもあなたも好きなものを食べ爆弾も叫び声も降ってこない暖かい布団のなかで眠るのであって、基本的に、なに不自由ない生活環境を享受しているのに不幸だと宣ってしまうのは虚偽ではありませんか?──とは思いませんか? ──と言いたいのは、不幸自慢が日本映画の特長になっているから。 なんだったらNetFlixにあがるほとんどの日本映画もそれだしとうぜん今泉力哉もぜんぶそんな感じ。 ──という展開で日本映画全般をけなすのもじぶんのレビューのワンパターンになっているのは知っています。わら ── こういうエクスキューズの映画でかならず出てくるのが悲哀を浮き彫りにするための“悪”側の人物像でここでは豊嶋花が演じる通称オカジの父親だった。ハラスメントと神経質とサイコパスを併せ持った継父でフェミやお涙系にはこういうわけのわかんない非人間的おっさんキャラが必ず使われる。 日本映画にでてくるおっさんはみんなペドかペドじゃなければサイコパスか汚部屋か全方向ハラスメントかいずれでもなけりゃ貧乏人。固定概念が植え付けられ迷惑だし安易。 とはいえ案外まったりと展開する話でお涙も抑えめだった。 典型的な日本映画だが目くじら立てるような映画ではなかった。 ヒトミっていう片親パン与えてそうなお水(演:佐久間由衣)がつくった焼きそば食べたオカジが泣き出すところはじわっときた。にんげんの温かみって高級品食ってるときは解んねえもんなあ。 ぜんぜん弁解しないでたんたんと描いて大団円になればよかった。気の毒な雰囲気をいろいろ描かないほうがよかった。 たとえばThe Spitfire Grill(1996)(邦題:この森で、天使はバスを降りた)と比べるとみずからの来歴を弁解するにしても巧拙のちがいがはっきりわかる。 主人公に同情するのは結構。だけど主人公が同情を請うのは演出上の負け。だと思う。 ── 雑談だが、お涙ちょうだいなコンテンツがウケることに随伴してColabo問題みたいな“弱者”や“かわいそうな気配”というのが日本ではものすごい儲かるってことがよく解る。だからリテラシーが必要なんだ。かわいそうを押し出してくるやつに盲目的に金なげちゃだめだ。──という話。
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