ちひろさんのレビュー・感想・評価
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孤独が人を強くする
血の繋がりだけではない愛情、隣人愛、博愛精神が溢れた作品だった。
ホームレスのおじさんを家に招き入れて風呂に入れる、死体を埋める、マコトやオカジとの交流などからも、少しぶっ飛びながらも優しさと愛に溢れている。
だけどその優しさの根底には、孤独や淋しさ、幼少期の壮絶な経験(具体的には描かれていない)があるのだろう。
そして、“ちひろさん”という名前にはある大きな秘密が……。
彼女の人に期待しないところ、恋愛にハマらないところ、近づくと離れてしまうところは、彼女の過去やいろんなものを見すぎてしまったゆえなのかもしれない。
ある意味悟りを開いてしまったのだ。
唯一の理解者である多恵ちゃんとの交流も心がじんわり温まる。
オカジが焼きそばを食べるシーンや、マコトの母に花束を返すシーンは感涙。
Netflixで観れるのありがたいね。
おすすめです。
孤独を手放さない生き方…
誰に対してもフラット、別け隔てなく接するちひろさん。それが家族だろうと他人だろうと。それは子供の頃から一人で生きてきた、元風俗嬢という人の裏世界を見てきた、そんな経験から来るものなのだろうか。ある意味、変に寄り添うわけでもなく、突き放すわけでもない、丁度よい距離感、それが周囲の孤独を抱えた人々に変化をもたらす。有村架純の飄々とした力感の抜けた、自然の演技が素晴らしい。普通は居心地良い場所に残るはずなのに、ちひろさん自身が孤独が好きなのだ。人に頼るわけでも頼られるわけでもなく。忙しく、疲れたときに見ると心地よい映画。
気になる事にはとことんこだわり、人が人を想う気持ちにはとても敏感。これは自由奔放に生きる元風俗嬢ちひろさんのお話です。
漫画が原作です。世界観が好きな作品。
今泉監督による映画化と知りまして、
これは観ないわけにはという訳で鑑賞です。
始まり始まり。
ちひろさんは、「元」風俗嬢。
”ちひろ” は、当時の源氏名。
今は弁当屋「のこのこ」で働いています。
弁当屋でも、彼女は ”ちひろ”を名乗り、
元風俗嬢であることを隠しません。
そんな”ちひろ”と彼女の周りの人たちとの
交流を描いた作品です。
原作がそうなのですが、ちひろだけでなく、
登場する人物がとても魅力的です。
・ひちろを盗撮する女子高生(オカジ)
・ホームレスのおじさん(照れ屋で無口)
・母子家庭の小学生男子(マコト)
・”のこのこ” の賄い婆さん(漬け物得意)
・風俗店の元・店長(今は金魚屋さん)
・ニューハーフの女性(バジルさん)
などなど。他にもたくさん。
ちひろさんと、こういった個性的な人たちとの
人間関係の描き方がとても秀逸なのですが
映画の中でもその辺りが、良く描かれていたように感じます。
今泉監督らしさが出ていたかと。 はい。
劇場公開されると思っていたらNETFLIX公開で
上映館は数えるくらいしか無かったので(しかも大都市圏のみ…)
これはしばらく観られないかな?と、思っていたのですが
近くの劇場で上映してくれました。
ようやく観られて満足です。
◇あれこれ
「イメージ通りの配役」
原作のイメージにぴったりのキャスティングと思ったのが
オカジ役の豊嶋花さん と (似てる)
賄いおばさんの根岸季衣さん。 (ぴったり)
最初の登場シーンでは、吹いてしまいました。
良い人選だなぁ と感心。
「地球へ」
竹宮恵子作のSFマンガ。1970年代後半の作品(…確か)。
今でも人気あるのならば、何か嬉しい。
キース・アニアン中尉 とか
ジョミー・マーキス・シン とか
ソルジャー・ブルー とか 名前がスラスラ出てきます^_^;
人類 対 ミュータントの闘い。
うーむ。
連載当時を思い出します。…何もかもみな懐かしい。
「今の貴女が」
"もし貴女の娘に生まれていたら"
”もっと違う自分だったかもしれない”
退院した「のこのこの奥さん」にそう話しかけるちひろに
優しい眼差しで応える、のこのこマスターの奥さん。
” そうね。でも私は、今の貴女が好きよ”
100%の肯定。 ですよ。
一生に一度でいいから言われてみたい
そう思った素敵な言葉です。
◇最後に
ちひろの性格描写が、原作よりもかなり
マイルドになっている気がしました。
そのためエンドロール直前までは、
「ワサビ抜きの寿司」を食べているような
何となく物足りないな、という感覚も正直ありました。
エンドロール後のラーメン屋での一コマ。
「餃子が大きいね」 と口にするちひろ。
「ありがとうございます」と店主。
「なんでお礼? 餃子が大きいのよ」
「はい。ありがとうございます」
「…」 ※繰り返す
注文時に「普通」と聞いていたことに対して
ちひろが ” これを普通とは言わないわ ” と
伝えようとする場面なのですが
皮肉混じりの感想のために意図が伝わりません。
話がかみ合わないまま会話を繰り返す という
なんとも可笑しい場面なわけですが、
この「餃子の大きさ」のような、どうでもいいことで
「攻めのスイッチ」が入ってしまうと さあ大変。
ちひろの別の一面が描かれる場面なのですが
もしかしたら今泉監督自身が、
「ちひろのこんな面を入れて無かった」 と感じて
最後に追加したのかな などと
思ってたりしています。
◇最後にその2
マコトが母親に贈った花束を
ちひろの入れ知恵と思い込み、地面に投げ捨てる母親。
それを無言で拾い上げ
「これを捨てたらダメ。絶対に後悔するから」
と胸元に押しつけるように渡す、ちひろ。
この場面のちひろが好きです。
☆映画の感想は人さまざまかとは思いますが、このように感じた映画ファンもいるということで。
ネトフリ編
ムーンライダースの鈴木慶一がうらやましい/お醤油2ついただきます😅
公開からだいぶ経ちましたが、市原隼人の「おいしい給食」に出ていた豊嶋花ちゃんがとてもかわいいので、やっと観られて幸せ。豊嶋花ちゃんの足の指もうんと可愛かった。
いきなりのストーカー盗撮には参りましたけど。
それだけ素敵なちひろさん。
焼きそばで泣くシーンがよかったなぁ
「深夜食堂」シリーズを見ているみたいな気持ちになってしまいました。
ファッションヘルスの客が言った宇宙人の話し。違う星から来た人、同じ星の人。地球はいろんな宇宙人を容れている箱。かなりガッテンしました。
今泉力哉作品でした。途中からそうなんじゃないかと思いましたよ。
しかし、ホームレスおじさん役の鈴木慶一がうらやましかった~
ひとっ風呂浴びてく?
言われてみたい
ちひろさんのおみ足とってもキレイ。
ちひろさんはソープにも従事された事があるのでしょうか?
豊嶋花ちゃんの足と比べるとうんと色っぽい🙏
墓掘り後には無性にラーメンが食べたくなるちひろさん。
怖い。
けど、
彼女なりの達観した独特の世界観は大いに世界平和の役に立つかもと思ってしまうほど。
ミューズでした
マリア様ァ~
生栗の渋皮を剥くのはとても大変。包丁が必要です。目が見えなくなった人にはかなり危険な作業で、指を切ってしまいそう。
弁当屋の平田満の奥さんは根岸季衣だとずっと思っていたら、風吹ジュンだった。箱根細工からのドングリ。
武蔵野館のディスプレイに履歴書が二枚飾ってあって、写真の髪型が違うんです。ひとつはリリーフランキーの店用。ひとつはのこのこ弁当用。
本名はちひろじゃなくて綾。
親にもらった名前より、自分と同じ星から来た人と思える人の名前を名乗る気持ちわかります。
お弁当屋さんの看板娘が元・風俗嬢だと噂が広まったら、独身男性が多い田舎の港町では繁盛して仕方ないかもしれませんけど、やっぱりカワイイからですよね。
お醤油ふたついただきます😅
ロケ地は釣具屋さんの看板にUSA釣具店ってあったから、焼津の小川港ですね。のこのこ弁当ロケ地巡礼を兼ねて釣りに行きたくなりました。
エンドロールの後の寸劇は必要だったかなぁ。餃子の大きさとか言っておきながら、今泉力哉監督が有村架純に「おっきいわぁ~」って言わせたかっただけじゃないの?
ちょっとクソガキっぽいよ。今泉君。
【追記】
朝の連ドラ「あまちゃん」の第一話(一週目)に有村架純と豊嶋花がそれぞれ春子(小泉今日子)の高校生時と小学生時の回想シーンで出演していて、縁を感じて嬉しくなりました。
ぜんぜん分からない・・・
どうしたい?
店長とたえさんに救われる
ジタバタするから沈むんだ
人はじっとしてれば勝手に浮かんでくる
ダメな時は底で眠っていれば良いんだって言ってもらえた
たえさんには孤独で居る事を許してもらえた
ちひろさんに感じる漠然とした不安感は自分も持っていてちひろさんのように生きていきたいけれど、中々そういうわけにもいかない
だとしても自分らしさを殺してまで生きていく必要はないな
まったりと
『元風俗嬢であることを隠そうとせず、海辺の小さな街にある弁当屋でひょうひょうと働く女性。それぞれの孤独をかかえた人たちが、彼女のもとに引き寄せられるように集まり癒やされていく。』
──という概説読んだだけで、なんか癪にさわった。ので見た。わら
不憫なor苛酷な気配や環境をもった人たちを描き弁解がましく釣っていく。喩えが伝わってくれるか解らないが日本映画って授乳見せているTiktokerがおっぱいで釣るつもりは毛頭ありませんて言ってるようなもの。かわいそうと美醜にもとづいて善悪に二極化されてしまうおなじみの日本映画世界。
元風俗嬢だけどつましく生きてますよってのはYouTubeの釣りサムネみたいなもの。日本人はじぶんや他人の来歴に“汚れ”を探し、あるとそれをシンパシー得るネタにする。日本映画もそういうアピールを常套にしている。このマーケティングを解りやすく言うと“かわいそうなんだから金よこせ”。
──
ヤフコメなどには犯罪報道によせて“世も末”発言が無数にあがってくる。
ひとは過剰一般化するのが好きで身の回りの事態が世相を縮図していると思い込むが、じっさい統計的に犯罪は減っている。
たぶん間違いなく日本人はこの惑星でも一二をあらそえる平和な環境に住んでいる。
にもかかわらず、過酷な環境を訴えて不幸自慢してしまう習性を日本人はもっている。
それはおそらく甘い人間だと思われて舐められることを怖れる──からだ。
甘ちゃんだと思われないようになんらかの経験値をアピールする必要がある。──と考える。
そんな日本人が編み出した不幸自慢のフレーズがたくさんある。
以前こうツイートしたことがある。
『限界、ギリギリ、崖っぷち、ぼっち、ワンオペ。貧困や過労や孤独や確執、病気や心疾患。負の属性をうったえるマーケティングだらけ。かといって裕福で健康で友達沢山いて彼女or彼氏もいて・・・というのは日本ではアピールに使いにくい。みんな必死でじぶんの「負」をさがしている。平和です。』
YouTubeには「限界」や「ギリギリ」や「崖っぷち」という語の入ったサムネで釣っている動画が圧倒的に多い。
じゃあいったいなにが限界だというのか?なにがギリギリだったり崖っぷちなんですか?かりにそういう状態だとして、それは紛争でコロされた罹災者や慰留地で虐待される難民や食えずに死んでいく途上国の孤児よりも限界やギリギリや崖っぷちなのか?
そうでないなら、なぜそんな「負」を恥ずかしげもなく掲げるのか?
だってわたしもあなたも好きなものを食べ爆弾も叫び声も降ってこない暖かい布団のなかで眠るのであって、基本的に、なに不自由ない生活環境を享受しているのに不幸だと宣ってしまうのは虚偽ではありませんか?──とは思いませんか?
──と言いたいのは、不幸自慢が日本映画の特長になっているから。
なんだったらNetFlixにあがるほとんどの日本映画もそれだしとうぜん今泉力哉もぜんぶそんな感じ。
──という展開で日本映画全般をけなすのもじぶんのレビューのワンパターンになっているのは知っています。わら
──
こういうエクスキューズの映画でかならず出てくるのが悲哀を浮き彫りにするための“悪”側の人物像でここでは豊嶋花が演じる通称オカジの父親だった。ハラスメントと神経質とサイコパスを併せ持った継父でフェミやお涙系にはこういうわけのわかんない非人間的おっさんキャラが必ず使われる。
日本映画にでてくるおっさんはみんなペドかペドじゃなければサイコパスか汚部屋か全方向ハラスメントかいずれでもなけりゃ貧乏人。固定概念が植え付けられ迷惑だし安易。
とはいえ案外まったりと展開する話でお涙も抑えめだった。
典型的な日本映画だが目くじら立てるような映画ではなかった。
ヒトミっていう片親パン与えてそうなお水(演:佐久間由衣)がつくった焼きそば食べたオカジが泣き出すところはじわっときた。にんげんの温かみって高級品食ってるときは解んねえもんなあ。
ぜんぜん弁解しないでたんたんと描いて大団円になればよかった。気の毒な雰囲気をいろいろ描かないほうがよかった。
たとえばThe Spitfire Grill(1996)(邦題:この森で、天使はバスを降りた)と比べるとみずからの来歴を弁解するにしても巧拙のちがいがはっきりわかる。
主人公に同情するのは結構。だけど主人公が同情を請うのは演出上の負け。だと思う。
──
雑談だが、お涙ちょうだいなコンテンツがウケることに随伴してColabo問題みたいな“弱者”や“かわいそうな気配”というのが日本ではものすごい儲かるってことがよく解る。だからリテラシーが必要なんだ。かわいそうを押し出してくるやつに盲目的に金なげちゃだめだ。──という話。
USA釣具店が気になる
【”お弁当を美味しそうに、綺麗に食べる人に悪い人はいない。”海辺の小さな町に暮らす心の片隅に孤独を抱えた人たちと、同じく心に孤独と闇を抱えつつ飄々と生きるちひろさんとの交流を優しい視点で描いた作品。】
ー 今作ではちひろさん(有村架純)の過去は一切語られない。
弟が母親の死を伝える電話の声だけである。だが、彼女は母親の葬儀に出ない。
お弁当屋で働くちひろさんは、元・風俗嬢だという事も隠さずに飄々と生きている。
そんなちひろさんに惹かれる様に、色んな人が彼女と関わるが、ドラスティックな出来事はほぼない。
けれども、この作品には人の様々な形の優しさが詰まっている。
故に、観ていて優しい気持ちになれるのである。-
■ちひろさんと関わる人達とちひろさんの遣り取りで印象的だった事。
<Caution! 内容に触れています。>
1.ホームレスのお爺さん(鈴木慶一)に、ちひろさんはお弁当を上げて、自宅にまで招いてお風呂に入れて上げるシーン。そして、お爺さんが居なくなった事に気付き町中を探し、お爺さんの死体を見つけ、土に埋めるシーン。
ー ちひろさんの人を見た目で判断しない優しさ溢れるシーンであり、ちひろの過去の出来事を勝手に推測させるシーンでもある。ー
2.キャバ嬢の母(佐久間結衣)が忙しくて、孤独感を覚えているヤンチャな小学生、まことがちひろさんを揶揄っている時に怪我をさせてしまった時に、謝るシーン。
ちひろさんは”謝る時には人の眼を見て謝るの!”と諭す。
ー ちひろさんが、キチンとした考えを持っている事が分かるシーン。-
3.まことの母がちひろさんに対し”お弁当とか上げないで!私が変に見られる。と怒鳴り込んできた時にはちひろさんは謝るが、まことが作った母の誕生日の花束を、まことの母が”変な入れ知恵しないで!”とちひろさんの所に抗議に来た時には”まことの事を良く見て上げなよ!母親でしょ!”と言い返すシーン。
ー このシーンも、何となく、ちひろさんの子供時代が見えるようである。-
4.家族との食事が味がしないという悩み(家に居場所がない・・。冷たい雰囲気の家族4人での食事シーン。)を抱えるおかじ(豊嶋花)に、ちひろは”ヒミツの場所”を教えてあげる。
又、まことが家の鍵を無くして家に入れなくなった時に、おかじに電話を掛けて助けを求めた際に、おかじの母が作ってくれた焼きそばを食べているときに、おかじが流した涙。
ー おかじが、真の親の愛を感じたから出た涙であろう。-
5.父親との軋轢で父をバットで殴って、家を飛び出した青年(若葉竜也)がラーメン屋で高圧的な態度を取る男を一括するシーン。店に入ってきたちひろさんが、青年に掛けた言葉。
”もう一回会ったら、殺しちゃいなよ。”で、SEXをする二人。
ー ちひろさんのややダークな姿が伺われる。-
<有村架純さんは、今や国民的女優のお一人だが、今作は彼女の微笑みに癒される作品であり、有村さん演じるちひろさんの描かれない過去に基づくと思われる、やや不可思議且つダークな姿が、不思議なる余韻を醸し出している作品である。>
■手元のフライヤーを見たら、フードスタイリストを飯島奈美さんが担当されている。道理で今作に出てくる多くのお弁当や食事が美味しそうに見える筈である。
人間という箱に違う星の人の魂がそれぞれ入っているの。
この映画を観て、一番心に響いた言葉。
そして、人と人とが心の底から分かり合うことができない真実が、すとんと腑に落ちる。
人種や民族や宗教や、遺伝子や育った環境の問題ではなく、魂の出自かー。
何だかすごく、心が軽くなった。
ちいろさんは、おそらく家族との関係で、幼い頃にこの感覚を体得したんだろう。
言葉によるコミュニケーションはもどかしく、本心は半分も伝わらない。
聡明な彼女は、他人に期待をせず、孤独に居心地の良さを見出す。
時々、何も言わなくても、ふわりと自分の心に触れる人に出合う。
彼女は本音を言い、その一瞬の触れ合いになごむ。
でも、それは一瞬の邂逅だと知っていて、心は別れの時を探し出す。
ネットで常に他人と繋がる時代に、この作品かあ。
肩の力が抜けて、自分のペースで生きていこうと感じた。
有村架純さん、外見のかわいさとほんわかした雰囲気にごまかされるけど、いい女優さんだな。
今泉力哉監督、一筋縄でいかない作品を創るなあ。
半世紀以上生きてきて、私はまだ同じ星の魂の人には出会っていないので、2人も出会っているちひろさんが羨ましかった。
エンドロール後のワンシーン、レアなちひろさんが見れてクスリと笑った。
言葉の受け取り方は、ホント、受け取る側次第なのだ。
孤独を慈しむことをめぐって。
2023年。今泉力哉監督。元風俗嬢の「ちひろさん」は誰にでも真摯に向き合い、子供や老人など弱い立場の人たちを自然に助けて生活している。肩の力を抜いた生き方をしながら癒しようのない孤独を抱えて生きる主人公とその周囲の人々の話。
無理に孤独をなくそうとしない主人公が、他者への自然な心遣いの結果として人間関係ができあがっていくと、そのできあがった関係からも逃れたくなってしまう、という「ハリネズミのジレンマ」のような孤独の宿痾を上手に描いている。主人公の孤独は宿命的なもので、誰かと一緒にたら癒されるという程度のものではないのだ。だから「埋葬」が繰り返し描かれて、孤独の深淵を垣間見せている。やさしさから埋葬しているわけではない。
豊かな抒情性をたたえた映像で、主人公の有村架純がとても魅力的に映っている。いい映画。
大きな孤独
孤独の大切さ
元No.1風俗嬢のちひろさん。
不思議な雰囲気と魅力、歯に絹着せぬ物言いで関わる人々に寄り添い、受けれ入れて、何気なく諭していく。
原作漫画は読んだことがなかったのでそれも良かったのかもしれない。
有村架純さんの醸し出す"普通さ"と圧倒的な懐の深さのバランスがとても良いキャラクターになっている。
変に孤独にめげる事もなく、誰にでも優しい訳でもない。のらりくらりと男をあしらう事もできるし、自分自身の影を受け止める事もできる。
今の世の中、生き急いで色んなことを受け止めて、互いを理解しないと置いて行かれそうな雰囲気に飲まれそう。そんな風に感じることが増えた様に思う。
そんな時、もがけばもがくほど苦しくなって沈んでいってしまう。深く、深く、深く。
沈んでたって、それはそれで良いんじゃないかと教えてくれたように感じました。じっと今を見つめてみる。そうすると沈んでても良いし、心が軽くなればまた浮き上がって来てもいいよって。そんな風に思わせてくれたのが今の自分にとってとても居心地のよい優しい作品だった。
昼からビールを飲んで優雅に見たり、
早く起きた静かな朝にひっそりと見たり、
ふと寂しい深い夜に見てみたり。
いつでも受け入れてくれそうなちひろさん。それは孤独の大切さを身思って体感してるからなんだと。
だからNetflixという配信スタイルに作風もマッチしていたように思う。
出演され居る役者さんたちもまた良いところづくめで、若葉竜也さん、佐久間由衣さん、リリーフランキーさん、平田満さん、風吹ジュンさんと好きな役者さんが出てて良かった。
子役の嶋田鉄太さん、豊嶋花さんもハマって居たのが本作のより良いところだと思いましたねー。LOVE LIFEの嶋田鉄太さんは子だったとは気づきませんでしたが、人気監督の2作に出演してるの凄すぎる。
劇場鑑賞だとオマケムービーが見れたそうで、見たかったけど見れませんでした。近くの映画館でやってたら会いに行ったのに。
ちひろさん。
良い作品。
ちひろさんにまた会いたいと思いました。
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