湯道のレビュー・感想・評価
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よしもと新喜劇系・ほんわか人情物語
ストーリーはタイトルのとおり、
まるで昔からずっと存在するお芝居を
見ているかのような、ド王道の人情話。
『王道』は悪く言えば『ベタ』とも言いますが
そういった話が今なお作られるのは
いつの時代も人々はそれを求めているから。
こういうほんわかモノが好きな人には
堪らない作品ではないでしょうか。
逆になにかしら『映画として新しい要素』や
『リアルな展開』『意外な話』を求めて
映画館に足を運ぶ人には
ありきたりな映画に見えるかもしれません。
事件が起きる事もほぼなく、
ひたすら『湯』を通して
人と人の繋がりを描いていく作品。
日常に少しの非日常と笑いを足す、
昔からバラエティなどを手掛けている
小山薫堂さんらしい感じはしました。
キャストは面白味がありながらも
役にあったキャスティング。
吉行和子さんと笹野高史さんのお二人という
『おくりびと』を見た人に向けた
キャスティングもあったりします。
橋本環奈さんは相変わらずのド美人で
最初こそ『こんなバイトおるかい!』なんて思ってましたが、見てるうちに全く気にならないくらい馴染んでいました。
映画なので2時間でまとめられていましたが
ドラマで1クールじっくりやっても
面白かったかもしれません。
お風呂の映画ができました
【2/26追記】扱う内容が実は法律的に特殊なので、一定の配慮は欲しかった…。
今年62本目(合計714本目/今月(2023年2月度)28本目)。
温泉(公衆浴場)をテーマにした映画というのはおそらくこれが初めてか、あっても数本くらいではないかと思います。公衆浴場をテーマにしつつ、その経営等が論点になりつつも、一部をギャグよりに寄せたり人情に訴えかけたり、といった趣旨です。
いくつかの方で橋本環奈さんを応援しようという動きもあるようでしたが、私はそこまでは…というくらいです(別にアンチ、というわけではない)。
日本の伝統的な文化でもあるし、(日本語がある程度わかる)外国人の方でも理解しやすいように展開を優先させているので、理解に困る、というところはないです。
とはいえ、この映画、きわめて気が付きにくいのですが、「憲法上の論点」がこっそり隠されていて、それが「茶化されている」というか、「軽んじられている」という点については残念に思いました。ただ、この話は究極憲法論の話であり、映画の作者やスタッフ、作成員会等が想定していた範疇を超えるのだろうとは思いますので、減点幅は限定的です。
評価は4.7を4.5まで切り下げています。
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(減点0.3/公衆浴場の果たす「役割」に関しての扱いが雑)
・ 日本では職業選択の自由(憲法22)があります。もちろんこれも絶対無制限ではなく、たとえば「医師免許をもっていないと医師になれません」といった公益性の高い規制はあります。
一方で、「公衆浴場」というのは戦後のまもない時期からあったもので、戦後の混乱期においては、そもそも「賃貸マンション・アパートにお風呂がない」という家は多かったので、公衆浴場は一定の存在意義がありました。しかし、どこにでも公衆浴場があると、公衆浴場は「共倒れ」してしまいます。そのため、「公衆浴場法」という法律で、「(都道府県ごとによって基準は異なるが)既存の公衆浴場から何m以内に新築してはいけない」という規定があり、この法律については最高裁まで争われています。
・ 昭和30年: 「無用な競争によって生じうる浴場の衛生設備の低下の防止のため」
・ 平成元年: 「既存の公衆浴場業者の経営を守るためには必要」
…ということでどちらも敗訴が確定しています。つまり、現在(令和5年)にいたっても、公衆浴場というのは好き勝手に作れません。
そのような特殊な性質がある「公衆浴場」であるからこそ「既存の公衆浴場業者の経営の安定化に資するために必要」という判例があるのであり、そうであれば「既存業者には当然一定の経営努力」が求められるものです。しかし映画内では閉めるだの閉めないだのというドタバタ劇だの何だのというコメディ色が強く、「職業選択の自由の特殊な例外」としてあげられる「公衆浴場の配置規制」という今でも有効な最高裁判例について、その判例が述べる「既存の業者の既得権益を守るため、経営を守るため」という部分を「まったく果たそうとしていない」という点は、判例の趣旨を没却するにほかならず、この点は「憲法論との兼ね合いで」やや「扱いが雑」という点はあろうかと思います。
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(減点なし/参考/公衆浴場などでの貴重品の扱いについて)
・ 映画では「貴重品は番台へ」という張り紙がしてあるところがあります。裏を言えば「貴重品は必ず預けてください、そうしないと責任はとれません」ということです。
しかし世の中そうは甘くありません。
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(商法596条の1)
旅館、飲食店、浴場その他の客の来集を目的とする場屋における取引をすることを業とする者(以下この節において「場屋営業者」という。)は、客から寄託を受けた物品の滅失又は損傷については、不可抗力によるものであったことを証明しなければ、損害賠償の責任を免れることができない。
→ 番台(銭湯)やフロント(ホテル)などに預けた場合の滅失は、不可抗力(何とか大地震クラスでの焼失)でなければ、損害賠償の責任を負う、ということです。
(商法596条の2)
客が寄託していない物品であっても、場屋の中に携帯した物品が、場屋営業者が注意を怠ったことによって滅失し、又は損傷したときは、場屋営業者は、損害賠償の責任を負う。
→ 例えば銭湯なら、寄託していなくても(例えばコインロッカーに入れていても)入口出口の監視が散漫で泥棒に入られたりした、コインロッカーの暗証番号が全部0000で固定だとかという「あまりに注意散漫がひどい」場合の話です。
(商法596条の3)
客が場屋の中に携帯した物品につき責任を負わない旨を表示したときであっても、場屋営業者は、前二項の責任を免れることができない。
→ 上記の2つについて「責任は負いません」というような断り書きは無効だ、ということです。
※ ただし強行規定ではないので、「596条の3と関係なく、当店にお入りいただくときには、何があろうが責任はとらないことについては守ってもらいます」という注意書き等はどこかに必要です(何もなければ596条の3が発動されます)。
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…という怖い論点が実は銭湯(公衆浴場)にはあります(ほか、ホテル・旅館など)。
ポカポカ
…………アイマイ・サンシャイン
お風呂が沸きました~
幸せは、探すものではなく気付くもの
まるきん温泉の前にあるラーメン屋のところで、カーボーイ・ハットの男がたたずんでいるところが度々映し出されるが、あれは「タンポポ」へのオマージュだろうか?
そういえば、店を立て直すというストーリーを核として、多彩な登場人物たちが様々なエピソードを織り成していくという作りは、「タンポポ」に似ていると思えなくもない。
もっとも、「タンポポ」は、ラーメンやグルメに関するウンチクが満載であったが、こちらは、「湯道」という架空の「道」を通して、普段はなかなか気付きにくい「風呂に入ること」の素晴らしさを、改めて認識させてくれる内容になっているのだが・・・
結末は予想できてしまうものの、群像劇として良くできていて、予定調和も心地よい。
何よりも、「温泉」ではなく「入浴」の映画になっているところが秀逸で、「湯船に浸かること」の幸せをたっぷりと味わうことができるのである。
銭湯を取り巻く厳しい現実はさて置いて、風呂にまつわるファンタジーとして楽しむことができた。
はよ風呂入りたい
とても魅力的な橋本環奈さんと昭和レトロな銭湯に癒されるハートウォーミングな群像劇
予告を見てかなりコメディ色の強い作品と予想してましたが違いました
淡々と真面目にほっこり路線、時々クスッとさせ、最後の方にはホロッとさせるハートウォーミングな作品です
「HERO」「マスカレード シリーズ」の鈴木雅之監督なので本作の様な豪華アンサンブルキャストは十八番ですね、そこに「おくりびと」の小山薫堂さんの脚本ですから安心・安定の面白さです
本作で一番印象に残ったのは橋本環奈さん
とても爽やかで温かく、時に生田斗真さんと濱田岳さん演じる主人公兄弟を融和させる かわいらしい"いずみちゃん"を清々しく演じ終始 癒されました
予告編にも登場する"くれない茶屋"からのダイナミックな景色を眼前に五右衛門風呂に入るくだり
その映像だけでなく、ストーリー展開がいい!
本作で一番好きなシーンです
そしてもう1つ
小日向文世さんと奥さん役の藤田朋子さん、その二人の娘を演じる生見愛瑠さんと米野真織さんが織り成す家族のエピソードがよかったです
うちの近くにも"まるきん温泉"の様な超昭和なレトロ銭湯がありますが、ずっと残っていてほしいとあらためて思いました
展開がベタで、対立する兄弟の考えが徐々に変化していき、父が残した銭湯をどうするのか、結論が出るまで予想通りの展開となりました。しかし日帰り温泉ファンとしては大変意義ある作品でした。
数年前には「テルマエ・ロマエ」なんて映画もヒットさせたフジテレビ製作なので、日帰り温泉マニアとして、今回の映画によってふたたび銭湯ブームが来ることを期待しています。
アカデミー賞外国語映画賞を受賞した「おくりびと」など著名作品の脚本家である小山薫堂が、日本特有の入浴行為を文化としてとらえ提唱する「湯道」を基に、オリジナル脚本で映画化した作品です。
監督は、「マスカレード・ホテル」、「マスカレード・ナイト」や「HERO」など、フジテレビ製作の映画をけん引する鈴木雅之。
今回も「マスカレード~」シリーズ同様、舞台となる銭湯そのものを作って撮影に挑んだという気合の入れ様です。
そもそも「湯道」とは、茶道や華道や香道などと同じく日本古来の文化を継承する道として風呂のお湯を極める道として提唱されています。温泉も入りますが、自然と共生することを重視する「湯道」では、井戸水や川から汲み上げた天然水を沸かして入ることや、銭湯文化が主体です。
物語は、亡き父が遺した実家の銭湯「まるきん温泉」に三浦史朗(生田斗真)が突然戻ってきたところから始まります。
帰省の理由は店を切り盛りする弟の悟朗(濱田岳)に、古びた銭湯をたたんでマンションに建て替えることを伝えるためでした。
実家を飛び出し都会で自由気ままに生きる史朗に反発し、冷たい態度をとる悟朗。
一方「お風呂について深く顧みる」という「湯道」の世界に魅せられた定年間近の郵便局員・横山(小日向文世)は、日々、湯道会館で家元から入浴の所作を学び、定年後は退職金で「家のお風呂を檜風呂にする」という夢を抱いてるが、家族には言い出せずにいたのです。そんなある日、ボイラー室でボヤ騒ぎが起き、巻き込まれた悟朗が入院することに。
銭湯で働いてる看板娘・いづみ(橋本環奈)の助言もあり、史朗は仕方なく弟の代わりに「まるきん温泉」の店主として数日間を過ごします。
いつもと変わらず暖簾をくぐる常連客、夫婦や親子、分け隔てなく一人一人に訪れる笑いと幸せのドラマ。そこには自宅のお風呂が工事中の横山の姿も。不慣れながらも湯を沸かし、そこで様々な人間模様を目の当たりにした史朗の中で凝り固まった何かが徐々に解かされていくのでした。(HPより抜粋)
前半は、「まるきん温泉」の常連客のエピソードが羅列していくところは、まるでフジテレビの銭湯バラエティを見ているようでした。そして、横山の足取りを追うことで、突如として顕れる湯道家元のシーンでは、まるでお茶や華道の作法かと思わせるような厳粛な和の精神を汲んだ、師範たちが披露する入浴儀式が描かれたのです。この湯道を描くシーンと「まるきん温泉」を描くシーンの関連が希薄で、違和感を感じました。この映画はどこに向かっていくのだろうと思っていたら、後半で根底にある「湯に浸かることの素晴らしさと大切さ」は同じであることを、ラストシーンによって集約されていったのです。
このように映画ファンとしては、展開がベタで、対立する兄弟の考えが徐々に変化していき、父が残した銭湯をどうするのか、結論が出るまで予想通りの展開となりました。
但し、mixi日帰り温泉関東+周辺コミュニティの運営に20年近く関わってきた者としていえば、大変意義のある作品だと感じました。
昨年から今年になって、都内の銭湯でも20軒くらいの銭湯が閉店してしまいました。銭湯がブームにになっていているという昨今でも、銭湯の経営は大変厳しいのです。だから「まるきん温泉」でも兄弟が閉店してしまおうとしたことは自然の流れだったと思います。
そこに客として突然とびこんで来たのが、風呂評論家の太田与一(吉田鋼太郎)でした。彼は源泉かけ流し主義で、銭湯自体が邪道で昭和の遺物だというのです。温泉でも循環式は断固拒否するという徹底した温泉至上主義者だったのです。
銭湯を否定された悟朗は、憤慨して言い返すのです。銭湯だって井戸水を汲み上げて、かけながしている源泉かけ流しなんだと。これは本当です。銭湯の中には、まったりとした水質の良さを感じさせるところが多いのです。
そして客のひとりは、お風呂は成分だけじゃないのだといってのけるのです。お風呂に入っても癒されるのは、温泉成分のせいではないのです。たぶん浴槽を包んでいる常連客の人情とか、湯を沸かす店主の気持ちが湯から伝わってくるものがあるからなんですね。だから「まるきん温泉」の常連客は、口々にお風呂はこころの太陽だと叫ぶのでした。
源泉かけ流しの有名温泉に負けない銭湯の魅力とは、店主や常連客によって醸し出される暖かいこころ、居心地の良さであり、「湯を沸かすほどの熱い愛」を感じさせられる場所なんですね。そして、ボゥ~と入浴しているうちに、自然と煩雑な日常から離れて、本当の自分と向き合える場所になるのだと思います。
贅沢なグルメにに舌鼓を打ち、温泉の蘊蓄を語り会う温泉旅の魅力を否定はしませんが、回数券を握りしめて、必死で自転車を漕いで通い詰めるという毎日の生活の中での銭湯通いのいいところにもぜひ注目してほしいと思います。
『湯道』は毎日のお風呂生活の中で、こころを見つめるというまるで坐禅のような境地を説いているところにとても共感を持てました。実際に銭湯に通っている人はもそこまで深く湯船で内観している人はいないかもしれません。でも映画で描かれた「湯道」を実際に取り入れて、実践していく中で、何かしら悟りに近づいていけるのかもしれません。
笑った 泣いた 整った!
はい。良く私のやんちゃレビューを覗きに来て頂きました。ありがとうございます。
お風呂の映画ですか、小学4年までは通っていました。
お風呂屋さんに。ある日、私はおもちゃを買って貰ったんですよ。お風呂遊び用の。家には風呂がないんで、持って行ったんです。
湯船に入って洗い場に行くとないんです。うそでしょ?もちろん探します。なんと・・・
知らない子供が遊んでいやがる!盗られた!とても楽しそう。私はシャイなんで返してって言えないんです。母に言っても知らんぷり。
今だったらやんわり言えるんですけとね。やんわり。
このクソ貧乏長屋のクソガキめ!
お前もだよ‼️
温泉も良いですよね。雪を見ながら露天風呂。木のおぼんに乗った熱燗。
うーん 中と外からあったまるねえー 極楽、極楽。
妄想です。でも我慢出来ない時は近場のスーパー銭湯に行く訳です。檜風呂や露天風呂もあり卓球も出来るからね。
ある日の事です。宴会場でビールを飲んでいました。
只今より一時間カラオケタイムになります。金額は普通のカラオケの倍。
舞台が有ってそこで歌えるんです。最初におばちゃんが出てきて演歌を歌います。まあ素人なんで下手。他人に聴かせるレベルじゃない。まあいいかと。
次におっちゃんが出てきて演歌を歌います。やはり下手。我慢です。そしてそのあと、なんと・・・
またあの、おばちゃんが出てきた。そしてその次はおっちゃん。
多分夫婦。篠崎あたりの場末のスナック、来夢来人で練習して、ここでお披露目かい。それが4回繰り返えされる。計8曲だよ。
いやはや難行苦行だよ。そりゃあ歌ってる方は気持ち良いでしょうよ。多分その夫婦以外もそんな気持ち。他の方が3曲くらい歌います。
はい、次の曲でカラオケタイムは終了です。
なんとまたまた、あのおばちゃんの登場。横にはおっちゃん。おばちゃんは気持ち良さそうに歌います。おっちゃんは「よいしょ!」と合いの手。そしてカラオケタイム終了。
お前らは専属歌手か‼️
はい。長い枕終了です。ごめんなさい。簡単にストーリーを紹介します。
東京で建築家として名を馳せた三浦史郎(生田斗真)は実家の銭湯に帰ります。名前は「まるきん温泉」
弟の吾郎(濱田岳]と看板娘の秋山いづみ(橋本環奈)で切り盛りしています。
しかし史郎は銭湯を売却してマンションにすることを企んでいます。吾郎とは冷たい関係です。
一方、湯道に魅せられた退職間際の郵便局局員、横山正(小日向文世)は退職金で自宅に檜風呂を作ることを夢見ています。
なんか簡単に粗筋を語ってもネタバレしそう。
そして「まるきん温泉」にはバラエティ豊かなお客様がいます。
泣いて笑って喧嘩して。
エンドロールまで含めて面白いです。
俳優さんの話しです。好きな方は天童よしみさん。最初に来て、歌を唄います。まずは「けんかをやめて」そして「オンリーユー」「上を向いて歩こう」実に上手い。
憎いよ!このど根性ガエル!
カエルではありません。
あと、堀井豊(笹野高史)貴子の老夫婦。笑いながら泣いちゃいました。あの場面ね。
厚切りジェイソンは前から好きなんで嬉しかったなあ。漢字のネタは面白いです。
凹凸
もはやテトリスだよ‼️
あとね夏木マリ。ジブリの映画の、有名なキャラね。タイトルは、えーと忘れた。最近舞台にもなったよね。
主演は橋本環奈。あっ!思い出した!
銭湯千尋の神隠し
漢字変換間違ってるよ‼️
「カノッサの屈辱」「料理の鉄人」以来小山薫堂にしてやられている気がします。今回もね。
なんかねフランスとかイタリアでこの映画は受けそうな気がします。富士山、相撲、紅葉、温泉猿、和洋折衷の建築、タトゥー、銭湯に関するetc…
フランスじゃ今、寅さんが人気だしね。
もう一回言いますか楽しかった。歌も良かった。シナリオもうまかった。
お付き合い頂きありがとうございました。
く
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