「湯道を見てそのままお風呂へ寄り道せずに入ろう」湯道 やんやんさんの映画レビュー(感想・評価)
湯道を見てそのままお風呂へ寄り道せずに入ろう
常連さんと1軒の銭湯を通して、いくつかの小さな物語が1つの物語に発展していきます。毎日の小さな楽しみがあることで、今日も一日頑張ってよかったと思い、明日も頑張ろうと思うようになります。自分への小さなご褒美は何かは自分で決めることである。湯に浸かることが楽しみな登場人物たちが自分の物語を持っており、常連さんばかりですが、常連さんの理由が分かるような物語を持ってあります。シアター内の明かりが点いた瞬間お風呂に入りたくなりました。銭湯は地味な仕事のように見えますが、その中にも温度や設備、風呂上がりの牛乳などこだわっているポイントがたくさんあります。そこで新しい物語が生まれ、思い出となっていきます。日本の名俳優、有名な方々がたくさん出演している映画ですが、彼らのさりげない日常をただひたすら楽しむ映画でした。まるきん温泉のお客様の人間性のよさと家族愛と人間愛が素晴らしいですね。さすが、同じ銭湯をハマった常連さんだけありますね。私たちが日々当たり前に生活の一部で行っていることや有難み、小さな楽しみの起源は自然にあります。今考えてみれば、水や太陽にありがとうと言ったことなかった気がします。細かい設定や小道具(美術)までへのこだわり、エンドロールのこだわりが鈴木監督の世界観そのものでした。感動と涙と笑いが混合していて、新しい整い感覚を体験できた映画でした。そして、つまらない毎日で何を楽しみ、何を極め我が道にするのかはあなた次第(you do)ですね。
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