探偵マリコの生涯で一番悲惨な日のレビュー・感想・評価
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ごった煮
退廃文化の象徴のような歌舞伎町でレトロなバーを営む女探偵と得体のしれない自称忍者の恋愛劇にホストに貢ぐ殺し屋姉妹、やくざにキャバ嬢などが絡む風俗人情ドラマに、FBI迄絡んで宇宙人探しのSFもどき、海外受けを狙ったマーケティングで盛り込んだのだろうがどれもが中途半端でまるでごった煮状態。
馴染みの町で映画を撮りたいという若者の自 主製作映画に毛の生えた類、結局、宇宙人は最後まで姿を見せず怪しく光る籠から手を出すだけ、それも名作ETをパクったような指の演技、エンタメ志向なら素人芸でも許される今時のネット動画の影響を色濃く映した作品でした。最後に謎の中国人の依頼人登場で続編、乞うご期待といった懲りない終わり方、もう茶番は結構ですよ・・。
蠢く人々
新宿・歌舞伎町が舞台。
今は取り壊された九龍街の面影を投影でもしたいのだろうか?海外からどう見えるのかは知らないけど、そこまでカオスな印象は受けない。
オムニバスな感じで話は進むのだけど、荒唐無稽な事柄が続く。ただ一貫して言えるのは、それぞれに生き様があるという事だろうか?
歌舞伎町自体に接点はないし、そこに棲息してる人々とも接点はない。せいぜい映画館に行くのにすれ違うのが関の山な人々。
つまり、普段の俺には見えていない。いわゆる通行人Aみたいな事だろうか?
そんな人達にもドラマがあり、心動かされるものがある。つまりは、俺にもそんなものがあるって事だ。
…なるほどなぁと思う。
ロマンのようなモノを感じる事はないけれど、垣根を設ける事もないってな事は薄っすら感じた。
大筋として宇宙人の帰還みたいな事があるんだけれど、ソレはソレで些細な事のような感じでもある。
そんな事よりも、身近な出来事の方がはるかに大事だし重要だ。主人公が探偵って職業なのはそういう意味合いもあるのかな?手の届く範囲の問題に直面していくって事だ。
ガイガーカウンターの存在もそうだけど、放射能って言われれば被曝を意識し近づきたくはない。
けど、劇中の人々はおかまいなしだ。そんな事も含めて「今だけを生きる」ってのがテーマなのかもしれない。
まぁ、全篇通してボンヤリした印象なのだけれど、役者陣は奮闘してた。
このボンヤリってのも、魅せるって観点ではなく眺めるって観点を意識したものなのかもしれない。
で…主人公が凄腕の探偵って話なのだけど…そこはイマイチというかイマサンくらいの勢いで伝わらない。
▪️追記
「生涯で1番悲惨な日」って事なんだけど…概念なのかと思う。今日がその日だと思えば、もうそれ以上悲惨な事は起こらないはずなので不確定な明日を生きていこうと思える、みたいな。
意図は読み取れないが随分と思わせぶりな副題だなぁとは思う。
まとまりない
変てこだけど、かなり好き!!
「さがす」の片山慎三と
「ミッドナイト・スワン」「異動辞令は音楽隊」の、
内田英治のW監督作です。
6つの章に分かれていて章ごとに交互に監督しています。
何気に出演者が豪華です。
探偵でバー「カールモール」のママ・伊藤沙莉、
忍者の師範で指導もしている竹野内豊。
裏サビれた殺し屋の北村有起哉。
《異色のキャスト》
「地球外生命体=宇宙人」
と、その世話人が宇野翔平。
なんともシュールな設定です。
「メン・イン・ブラック」みたいなFBI捜査官
(たぶんアメリカ人)も出てきます。
メインストーリーは探偵でバーのママのマリコ(伊藤沙莉)が
15年前に体験した悲惨な事件の・・・多分この事件の日が、
「探偵マリコの生涯で一番悲惨な日」なのではと、
推測します。
章ごとに主役がいてストーリーがある。
殺し屋の姉妹、
(この殺し屋役の妹のインパクト凄かった!!)
ホスト狂いのキャバ嬢、
別れた娘を探す落ちぶれヤクザ・・・などなど。
中々、伊藤沙莉の過去とか地球外生命体のメインストーリーに
辿り着かない回り道が多いのですが、なんとも濃密な
「新宿は歌舞伎町の人々」
忍者の竹野内豊さん、なんともチャーミング。
サンドイッチマンのように看板を前後にかけて歌舞伎町で、
生徒募集中・・・もちろん忍者養成講座です。
純愛あり、アダルト愛あり、異種間愛あり、
の複雑かつ濃密な時間です。
伊藤沙莉さんの予想外の可愛らしさも見もの。
ただし有能な探偵と度々紹介されるが、その有能さを
証明する場面が殆どなくて、その能力は未知数・・・
(2万ドルのただ取りとしか思えない)
そこがミステリー要素を薄くしている。
宇宙人との交流を描くファンタジー映画なのかも!!
なんとも豪華でヤバい闇鍋だった。
面白そうな設定が全滅
名は体を表さず
くだらなくて楽しい
気分を変えたくて今から観れるものを、と探して入ったら当たりだった。ベースのストーリーのしょうもなさ、各エピソードの殺伐さとゆるさの同居した感じ、主人公の店を始め新宿のゴチャゴチャした場末感、どれも2周ぐらい時代遅れの印象だがそれが妙に馴染む(自分が年だからだろう)。真面目に作られたくだらなさ(下品ではない)を楽しんだ。
ETや未知との遭遇へのオマージュ(モロ)も好きだが、偶然出会った主人公を守るために忍者になった竹野内豊がかっこよくて素敵だ。伊藤沙莉は映画作品では初めて見たが若くして貫禄あるような存在感があってよかった。
予想外のおもしろさ!
酒臭い映画でした
何だかなぁと思ってしまう
一番悲惨なのは、、、、観客だぜ、コノヤロー
やっぱ、忍術で生計立てるの、大変でしょ?
カオスがすぎる
短編連作の小説が好きだ。それぞれの短編で出てくるキャラたちが他の短編でも登場したりする関連性が特に好きなパターン。
だから本作が探偵マリコに関わるオムニバスと聞いて少し期待していた。実際はなかなかのカオス。宇宙人、ヤクザ、殺し屋、忍者、いろんなキャラが出てくる。ちょっと盛り込みすぎじゃない?と思えるほど。宇宙人探しならFBIじゃなくてCIAじゃないの?と疑問に感じたりもして、最後までとっ散らかった感じは拭えなかった。
それにマリコのキャラが今ひとつ弱い気がしてしまった。もちろん抱えている暗い過去はあるが、普段のマリコの人柄や探偵として優れているところがハッキリしない。
全体的にはつまらないとは言わないがもったいない。姉妹の話なんかは意外と好きだし。続編も行けそうな雰囲気あるのに。いや、それでも続編作られるかもしれないけど。
やはり、映画のオムニバスは小説の連作短編集のようにはいかないんだな。
大人のE・T
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