サメストーカー ビギニングのレビュー・感想・評価
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ストーカーの脅威
原題がStalker's Preyなので、ストーカーの獲物といったところ。サメは最初と最後に活躍するだけ。誕生日にボーイフレンドのニックとクルージングを楽しんでいたローラ(サクソン・シャービノ)は、サメに襲われローラだけが議員の息子ブルース・ケイン(メイソン・ダイ)に助けられる。ブルースは地元ニュースでヒーローとして取り上げられ、毎日のようにテレビ出演。彼が一目惚れした傷心のローラをパーティに誘ったりしてアプローチするのだが・・・といった内容。
ブリー(ギリアン・ローズ)のほうが好みだったけど、彼女もまたブルースによって轢き逃げされちゃうのね。ブリーの彼氏も踏んだり蹴ったりで大変。
ワンナイトを楽しんだローラだったが、やはり死んだニックのことを忘れられない。ブルースとは距離を置こうとするものの、彼のほうはどんどん接近してくる。高校の臨時講師にまでなって近寄ってくるもんだからたまらない。
サメパニック映画ではなかったが、一目惚れした女にしつこく付きまとうサイコホラーといったテイストで、結構好みの作品。いかんせんB級感が溢れていて、恐怖心を煽られないのが残念なところ。音楽が『ジョーズ』や『サイコ』の雰囲気があったので嬉しかったけど、一度関係を持ったという展開がストーリーを弱くさせちゃったかな。
考えてみれば餌を撒いていたシーンからすると、最初のサメ事故も彼が仕組んだものだったのかもしれない。なんせローラはブルースの死んだ元恋人アリソンそっくりだったんだから・・・
サメは、添えるだけ
有名なバスケット漫画にこんなセリフがある。
"左手は、添えるだけ"。
このサメ映画の場合ならこう言うだろう、
サメは、添えるだけ。
この映画において、サメが登場するシーンは
全体の1〜2割程度だ。
それ以外は、ほとんどストーカー男がヒロインを
あの手この手でつけまわし、
気のせいと誰にも信じてもらえない。
友人が病院送りにされ、
行く先々でストーカー男に偶然を装られ遭遇し、
不安と恐怖の板挟みに陥るヒロインのお話が主であると言っていい。
要は、
このストーカー男は、
昔付き合っていた元カノの亡霊を追いかけているだけなのだ。
似ている雰囲気の女性を見つけては、元カノと重ね、
再びよりを戻そうと試みる、
大変身勝手なお話が8〜9割占めているような映画である。
…この時点で、ご覧になりたくない方は
どうか回れ右を…。時間を無駄にせず賢い選択を。
ただ、私はなぜかハマってしまい、シリーズを
全て観たい欲に取り憑かれてしまいましたが…。
(頭空っぽにして観たい方に…いや、やはりお勧めは致しません。苦笑)
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