空のない世界から
劇場公開日:2022年10月21日
解説
「HKT48」卒業後、俳優として活動している兒玉遥が、無戸籍の娘をもつシングルマザーという役どころに挑んだ主演作。支援があってもうまくそれが浸透していない、シングルマザーや無国籍の子どもに対する日本の現状を踏まえ、懸命に生きる人々の姿を描いたドラマ。
暴力を振るう夫から娘のさくらを連れて逃げ出してきた麻衣香。郊外にポツリとたたずむラブホテルにたどり着き、誰にも知られぬよう、そこで住み込みで働きながらさくらを育て、早7年が経った。さくらは小学校に通う年齢だが、生まれてから今まで無戸籍のままで、麻衣香は娘にどうしてあげたらいいのか分からずにいた。そんな時、彼女の背中を押してくれたのは、世の中から「必要ない」とされている人々だった。
主人公・麻衣香を兒玉が演じ、佐藤江梨子、上村侑、窪塚俊介、本宮泰風、根岸季衣、小沢仁志ら実力派キャストが脇を固めた。メガホンをとったのは、俳優として数々の作品に出演してきた小澤和義。
2021年製作/67分/G/日本
配給:ライツキューブ
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2022年10月26日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館
メインのテーマだけでなく、フローの娼婦、ゲイ、外国人、地方都市、立ち退きとかが色々と絡んでくるのかとわくわくしてたものの、すらっと終わったイメージ。
メインも、せめて直接対決はあってほしかったかな。
あと、細かいとこだけどいくつか突っ込みを。
ラブホテルのドアって外からバタバタ開かんでしょう。
取り壊しするレベルなのにお風呂もベッドもきれいすぎでしょう。
部屋に据え付けの自販機って何?ペットボトルの水専門?
それが壊れて常温の水持っていってすむなら、部屋に置いとこうよ。
あと、さすがに6歳は人込みでもないあの田舎でママっぽい人を見かけておっかけて迷子にならないよ。追いついてああ、違うか、で終わりでしょう。
2022年10月23日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館
2022年10月23日
Androidアプリから投稿
DV夫から逃げた末、田舎町のラブホテルで住み込みで働く無戸籍の娘を持つシングルマザーの話。
お腹が大きくなった頃から夫の暴力が激しくなり、家を飛び出した主人公が辿り着いたラブホテルを舞台に、6年後の様子をみせていく。
旦那が最初からDQNのDV野郎だったのか、当初はそれをみせなかったのかはわからないので、そこは問わないけれど、この主人公は6年以上子供の無戸籍問題を先送りしてきた訳ですよね!?
今の時代、調べればいくらでも情報は出て来るし方法もあるのに、結局子供のことを自分ごとと捉えられていないのか、軽く考えているのか、現実にもこういう人はいるのだろうけど、本当に子供のことを考えていますか?と非常に腹立たしい。
この作品はそういう描き方をされておらず、無知は罪とか軽く言っていてまたイラッと。
PTSDを主に展開していく感じで、安っぽいもののそれはまだ評価も出来たけれど社会問題を謳った作品としてはねぇ…という感じ。
2022年10月22日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館
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どよんと澱んだ雲が立ち込める負のオーラ漂う主人公 藤井麻衣香。
無国籍、シングルマザー、ラブホで住み込みで働く。
そしてタイトルが空のない世界から
ワードが重なるとなかなかな重たさがあって、フライヤーには大きく〝無国籍〟のワードが大きく出ていてどんな内容になっているのかとドキドキ。
今回、舞台挨拶がある回で見に行きました。
小澤監督の想い「女性が強くなっていく様を主に無国籍はサブ的テーマ」だと聞いてしっくり来ました。
DV夫から命懸けで逃げ出し、アルバイト募集の紙を握りしめて飛び込んだ麻衣香。
彼女を取り巻く人間関係が面白い。
ゲイのラブホオーナー、元公務員のデリヘル、勤勉な留学生〝いらない人〟が集まったこの空間が物語が進むにつれて愛おしく感じました。
愛おしい娘のために、日々仕事に専念する麻衣香。
夫から逃げるため、あの辛い日々に戻らないように、と必死に逃げる。
さくらは小学校に行く年になり、いつになったら小学校へ行けるのかとせがまれ、母親としてのジレンマと1人の女性としてのジレンマと揺れ動く感情の日々に見ているこっちも辛くなりました。
〝助けて〟と言ってもいい、周りに頼ってもいい勇気を知った日
今まで押し込めてた感情が一気に溢れる麻衣香を抱きしめる娘 さくらのシーンは印象的でした。
人に頼ることの大切さ、そして母親の愛情の深さを改めて感じました。
観たあと、〝私も誰かの力になれたら〟っと勇気をもらえた作品です。