The Son 息子のレビュー・感想・評価
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ラストが想像できても、 ずっと引き込まれたまま見てた ガブリエルに...
ラストが想像できても、
ずっと引き込まれたまま見てた
ガブリエルに捧げたりとか、元ネタがありそうだけど、
家族の中の誰であろうが、こんなことになっているケース、
今この瞬間にも、
世界中に何件あるんだろう?
なんか切なくなる
ネガティブなことばかり書いてすみません
本作、公開1週目のサービスデイである火曜日は「春分の日」の祝日ですが、午前中回のシャンテの客入りはあまり多くありません。やはりWBC準決勝の影響は大きいですね。
で、早速観た感想ですが正直「非常にしんどい」です。鑑賞中は「何で私は祝日の午前中に好き好んで、劇場にまで足を運びこれを観てるんだろう。家でWBC観てればいいものを。。」と心に過りつつ、約2時間苦虫を噛み潰しつつ鑑賞していました(笑)。断っておきますが、これは作品を否定しているわけではありません。ただ、映画というエンタメに期待するものが違う人には薦められない作品であることは確かです。
両親の離婚をきっかけに、自分と自分の人生に悩む少年ニコラス(ゼン・マクグラス)。彼の言動に両親ピーター(ヒュー・ジャックマン)とケイト(ローラ・ダーン)の年齢に近い私としては非常にストレスフルです。
とはいえ、ピーターに対してもちょいちょい感じる「安易に取り繕った対処」は決してニコラスに対してだけでなく、後妻であるベス(バネッサ・カービー)に対しても根本的な部分では変わらず、果たして彼のそう言う部分が実は、前妻であるケイトとの離婚にも影響しているんじゃないかと想像したり。だとしたら、そのことに巻き込まれたニコラスの行き場のない「不信感」へ同情できなくもありません。
ただ、こうやって背景を想像するまでもなく、ストーリーについては全くと言っていいほど意外性がなく、展開は簡単に予測できます。最終局面ですら、物語の中盤のシーンから「あ、これ後で出てくるだろうな」と読めるため、あとはドライブしていくバッドバイブスに耐えながら観続けて行く感じです。
そして、さすがにこれだけの芸達者が揃うとただでさえ重たい内容が輪をかけて、単なるストーリー以上の真に迫った演技に、まさに観進めるのがしんどく感じます。特に『私というパズル』でもかなりの名演だったバネッサ・カービーは今作でも印象深い演技で、物語上、一番同情されるべき立場のベスの強さに、観ている私でさえ救われる包容力で助けられます。
よくわからなかった。
後味が悪い
中途半端
恥ずかしながら
「ファザー」ほぼ8割寝落ち
今回 鑑賞6割台まで戻しましたが、4割寝落ち・・
この監督とは相性が悪いのか、それとも何かの呪いなのか?。。笑
というわけで、レビューは遠慮しようと思ったのですがラストがどうも?
それまでの場面と比べて取ってつけたような終わり方が印象に残ってしまい。たとえばコロナ後の世界にうつ病の実態(これも疑問のある描き方だったが・・)をもろにぶつけて、なにを訴えたかったのか?前作は認知症の父、今回は息子の病気
医療が関わっているのに、診断や経過があまり描かれているかが心もとなかったように思えました。
ファミリー3部作になるのかと思いますが、次作は体調整えて臨めなければパスすると思います。変なレビューですいません。
思春期の息子を持つ父親として
実際に、あるんだとも思うんですよ。それも割とよく。
しかしこうやって突きつけられると、「どうしたら良かったと?」ってなっちゃうと思うんですよね。
振り返ると、離婚すべきじゃなかった、不倫すべきじゃなかった、というところにしか戻れなさそうだけど父親には父親の人生があるんですよね、自分で言っちゃう通り…
劇中で分かるとおり、とにかく専門家の言うことは聞こう、だしエンドロールの最後にあるとおり、とにかく相談しよ、しかない…
役者陣はみな素晴らしい。
特に、母親役のローラ・ダーンのどうしていいのか分からない感じと、息子役のゼン・マクグラスの自分でも分からない様子がリアル。
正直キツいが、観ておいて良かったのだろうと思う。思春期の息子を持つ父親としては…
モラトリアムバカ息子を取り巻くおめでたい親父の自己中物語‼️❓
フラグぅ!
2023年劇場鑑賞65本目。
離婚した妻の元にいた息子の希望で一緒に暮らすヒュー・ジャックマン。とにかく苦しいと訴えるが何かはっきりした原因は語らない息子を全力で心配します。もうちょっと仕事に夢中で放っておくのかと思ったらそうでもなく、きちんと向き合おうとする父親に好感が持てました。
それでもラストに向かってフラグがどんどん立っていって絶対そうなるぞと予想できるのはちょっとお粗末だったかもしれません。
でも何事にもはっきりした理由が語られる訳では無い(特にこういう問題は)ということを描いたのはファーザー同様リアルだったかもしれません。
息子ニコラスを演じたゼン・マクグラスの演技は良かったです。何もしていないのに「気持ち悪い」と言われる顔と、全てが解決してすっきりした顔が全く違っていて、将来が楽しみです。地味顔なので次観ても気づかないかもですが・・・。
息子役の子、これからが楽しみです。
この監督には、前作の「ファーザー」と同様、手の平の上を転がされているような感覚になりますね。
前回は、認知症の父親と向き合う娘の話でした(ご存じ、アンソニー・ホプキンスが主演男優賞を受賞)。
今回は、思春期の息子と向き合う父親の話。
前妻と暮らす17歳の息子が、悩みを抱え、父を頼って同居する事になるのですが。
この映画の親と子のすれ違いが切ない。
その一つ一つが、胸に刺さるようでした。
「生きるのが苦しい」と泣きながら訴えるニコラスの深い心の闇は、本人にしかわからない。
両親は心から息子のことを愛しているのに、うまくいかない。
今回は祖父役のアンソニー・ホプキンス。
年老いてもなお強気で、息子を精神的に支配したい蛾の強さに唖然としながら・・・
この父親を持つ息子のヒュー・ジャックマンも、相当親子間に確執があったことが容易に想像がつく。
血の繋がりのある親子でも、理解し合えないことがある。
愛し合えるとは限らない。
そして、救えるとは限らない。
むしろ、近い存在だからこそ、ひどく傷つけてしまうことも多い。
「あなたの為にしている」つもりの事が、実は自分のエゴなのかもしれない。
私も子をもつ母として、身につまされた。
私はただ、素直に、娘が幸せでいてほしいと願うばかり。
たとえ、もし、私の事が大嫌いであってもいい、
とにかく子供が、この世界のどこかで、自分らしく、笑顔で暮らせたら。
生まれたことを後悔せずに生きてくれたら。
もうそれでいいと思った。
今回のヒュー・ジャックマンとても良かった。
数年後に泣き崩れる姿に涙が止まらなかった❗️
子育てに悩んでいる人は何かのヒントがあるかも。
お勧めです。
なんて手厳しいの。 息子も父親も母親も、みんな過去に捕われて逃げ場...
息子のキズは親のキズ…
前妻から17歳の息子の様子がおかしいと相談を受けた男が、息子と話し合い、息子と同居することになり巻き起こる話。
学校に行かずに何をしていたのかと問うと母親と暮らすことの不安に潰されそうだと訴えかけてきて、と展開して行くけれど、荷造りをして家を出る際のやり取りをみると違和感が…。
そして父親と後妻と赤ん坊との4人暮らしが始まって行くけれど、何だか息子の機微をみるにスリラーかサスペンス?とも思しきところがあるほどで、自傷行為や全ては誰かのせいという言い分は、傍からみるとただの拗らせ系の甘ったれにもみえる。
ただ、これが実際の息子だったら…と考えると非常に難しい問題だし、どうしたら良いものかと絶望的になりそうな。
そんな息子に翻弄される父親をみるに、この作品はThe SonよりもThe Fatherというタイトルの方がmatchする様に感じた。1作目と被ってしまうけど。
非常に難しくそして悲しいでは済まされない問題が題材ではあるけれど、家族の中にあっての個人の立ち位置みたいなものとか、何だかあまりにもアメリカ的に感じる部分もあって、安直に身につまされるとまでは思えなかったかな。
タイトルなし
家族愛があれば、家族憎もある
たまたまなのでしょうが、家族愛をテーマにしたアカデミー賞作品も同時期に上映中。
小難しいことを言うつもりはないのですが、家族、ときたら〝愛〟が続くことが、さも当たり前のように語られ過ぎな気がします。世の中には、家族愛と同じくらい、家族憎という感情があるように思います。
平均寿命が50歳前後の時代までは、60歳まで生きる人が滅多にいなかったから、還暦のお祝いが特別なことでもあったし、70歳まで生きるなんて古来稀(まれ)だったんですよね。
働いて、稼いで、食べて、生きることだけで精一杯の環境では、家族の関係性は、愛よりも、家族がひとつの共同体として生き延びていくのに必要かどうかで成り立つという要素が強かった。
と書くと、そんなのは遥か昔のことのように思われる方もいらっしゃると思いますが、『82年生まれ、キム・ジヨン』の時代の韓国では、稼ぎ手となれる男の子を望む人が多いから、妊娠しても女の子だと分かるとかなりの割合で中絶させられたそうです。だから、統計上も有意なレベルで男性の方が人口が多かった時期がある(キム・ジヨンの原作の中にそう書いてありました)。ひとりっ子政策時代の中国でも、同じようなことがあったようです。
話が変な方向にずれましたが、授かったこどもへの愛ですら、こんなに不確かなのですから、性格も個性も別の人間である親と子どもが、相思相愛というのも、そうであって欲しいとは思うけれど、現実はなかなか難しい。
期待通りに育ってくれない我が子。
こどもの望む理想像にはほど遠い父、あるいは母。
当然、他の誰よりも長く一緒に暮らし、人間的な本質や本音を知る機会が多いから、強固な信頼関係も築けるし、逆に覆せないほどの不信しか持てないこともある。
もしかしたら、私個人の感性が、世の中の平均と大きく乖離しているのかもしれませんが、家族関係の中に無条件で自然体で変わらぬ愛情なんてものは無いと思ってます。
家族であっても、信頼関係を築いたり、壊さないお互いの努力は必要だし、高齢化社会になってからは、親(大人)の身勝手さも目立つようになった(50代で亡くなっていた時代には悪目立ちする前に亡くなった)。
配偶者との関係が長く続くためには、信頼関係を損なわないための努力が必要だし、自我が芽生えた子どもとの関係でも、極力、自分の決めつけによる押し付けがましさが出ていないか、キチンと聞く耳を持っているか、いつも意識しています。
などと書き連ねると、いつも緊張しっ放しで相当疲れてそうですが、割りとすぐに慣れます。
つまり、人間が意識や感情というものを獲得して以来、愛情という不確かなものよりは、他者とどう向き合うかを考え続けることのほうが自然体(本能)として身についている、ということです。愛に頼るより、信頼関係を育むほうが、共同体が生き延びる可能性が高いからです。
長々とつまらないことを書いてしまいましたが、つまるところ、家族愛の物語というのは、信頼関係の構築における失敗、恢復、成功、後悔の物語。
そして、人間として生まれてきた以上、誰もが生きていくうえで、経験したこと、いま経験していること、これから経験するかもしれないことばかりなので、登場人物の誰かしらに感情移入せずにはいられなくなる。
どなたにとっても、深く身につまされる作品だと思います。
そういえば、ところどころの場面で感情が強まる音楽が流れていたのですが、エンドロールの中に、なんと、ハンス・ジマーの名前が❗️
これ、なんだか得した気分になりました。
胸にぐさぐさと。
昨今離婚する夫婦は珍しくもなく、ピーターだったり、ニコラスだったりする人も多いのではないでしょうか。実は私自身がニコラスでもピーターでもありました。だから、この映画辛くて胸にぐさぐさと。分かるなあと思ったり、そうだったのかもしれないと思ったり、忘れていたことを思い出したり。でも少なくとも僕はニコラスほどには sensitive な人間ではなかった。言い換えれば、ずるく(息子よ、すまん)生きて来たなと思いながら観てました。で、僕の息子?元気に、そして社会的にも活躍してますよ(と僕は思ってます。心の中までは読めないけど…。息子よ、ありがとう)。
こうして、僕自身が自分の過去と向き合うことができたということは、この映画の持つ力、リアリティーを表していると思います。
書きたいこと、山ほどあるんだけど、これで終わりにしときます。
これ、レビューじゃないですね。すいません。
親子の間に正解はない
フロリアン・ゼレール監督の『ファーザー』に続く家族3部作2作目。本作も自身の戯曲を基にしている。
弁護士のピーターは、離婚した元妻から息子のニコラスの様子がおかしいと告げられる。ピーターはニコラスを引き取り共に暮らし始めるが、2人の間には埋めがたい距離があった……。
17歳の少年が心の奥深くに秘めた思いは言葉にできない。ピーターも自身の父親との間に確執がありながら、同じ言葉で息子を傷つけてしまう。そんな親子の複雑な関係を淡々と描いていく。
ヒュー・ジャックマンがいい。終始抑えた演技で、苦悩する父親を巧みに表現する。元妻のローラ・ダーンもうまい。この映画の中で、一番複雑な感情をもった役だと思った。芸達者な2人に挟まれて一歩も退かない息子役のゼン・マクグラスもよかった。
暗く重いテーマだが、家族について考えさせられた。
【ハリネズミのジレンマ】
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