劇場公開日 2023年9月15日

  • 予告編を見る

熊は、いないのレビュー・感想・評価

全43件中、41~43件目を表示

3.0張り子の熊

2023年9月17日
Androidアプリから投稿

悲しい

単純

難しい

トルコ国境近くの小さな村に滞在し、国境の向こうでの撮影を指揮するイランから出国を禁止された映画監督が、村のトラブルに遭遇する話。

トルコから偽造パスポートで国外逃亡しようとしている男女のドキュメンタリーの撮影、と言いつつ演出の指示をする監督をみせて始まるけれど、電波が通じずあとは助監督におまかせ?
と思ったら、今度は村で撮った写真がもとで血が流れる事態になるとかなんとか…。

日本人からしたら国の体制や信仰やしきたりに絡んだ面倒くさ〜い前時代的な出来事だけど、これが今もこの辺りの国の現実ということで、考えてもムダだけどやり切れない。

コメントする (0件)
共感した! 12件)
Bacchus

3.0監督には今後ともぜひ頑張ってもらいたい でも、ついこの前上映された...

2023年9月16日
iPhoneアプリから投稿

監督には今後ともぜひ頑張ってもらいたい

でも、ついこの前上映された息子の映画の方が、

好きだし、判りやすかった

コメントする (0件)
共感した! 4件)
jung

4.5ぎりぎりまで迫る。

2023年9月16日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

2022年。ジャファル・パナヒ監督。トルコ国境に接するイランの小さな村に滞在する映画監督は国境の向こう側にいるクルーに指示を出しながら、亡命を目指すカップルを主役にしたドキュメンタリー的物語を撮影をしている。通信障害や偽造パスポートの入手問題で撮影がうまく進まないなか、監督自身が古い村の風習がからんだ恋愛トラブルに巻き込まれていく、という話。
映画監督役が監督自身であり、イラン当局によって映画製作禁止、出国禁止とされている監督自身の境遇についての知識を前提にした映画。密航業者の介入によって国境を越えられるところまで行きながら監督自身は国境を超えないし、パスポートは入手できそうでできないし、悲劇的な結末を遂げた死体はカメラに写らないし、村の恋愛トラブルも語られるだけで当事者の様子が直接映像として描かれるわけではない。ぎりぎりまで迫るが決定的な瞬間や決定的な場面は巧妙に避けられている。イラン映画には象徴主義とでもいうようなそのような傾向が共通しているような気がしていて、偶像崇拝の禁止と関係があるのだろうかと思ってしまう。すべてをあからさまには描かない美的な感性。
とはいえ、イラン映画一般とまとめることは到底できない高い水準の傑作。編集のリズムがすばらしいし、人間関係の機微に通じた切なく悲しい物語になっている。見なきゃ損。

コメントする (0件)
共感した! 7件)
文字読み