イニシェリン島の精霊のレビュー・感想・評価
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アイルランドの原風景に感動。
ライアンの娘の風景が今も残っているのが、感慨深い。
思考を無として、ただ、この物語に身を任せて流されていれば、良い映画だと思う。演者は最高レベルの演技をなさっています。
中年の唐突な絶交から歯止めが効かなくなりすぎ
唐突に友人から絶交される、口を聞いてもらえなくなる。
小学生の時スイミングスクールに行くバスで話してた子が突然口聞いてくれなくなったなぁ…と思い出した。どうでもいいか笑
言われた本人は全く見覚えもないから困る。とにかくコリンファレル演じるパードリックの困り顔が最高で少し可愛らしい笑。何が駄目なんだと悩む時のナヨナヨした感じも良くて、絶交されたのそういうところだぞと思うところも結構笑えるシーンも前半多くて好き。
次第に良い人から変わっていき、ある出来事で完全に切り替わるのは凄い。俳優として演じがいがあるんだろうなぁ。
閉鎖的で退屈、人は皆批判的になる。それ故にコルムもあんな極端な絶交の仕方をしてしまったのかな。
ドミニクを演じたバリーコーガンはどこかコメディチックで最適解。変人、ひねくれた若者の役は彼一択なんじゃないか。それと彼の存在がいたことでパードリックの変貌を強調できていた。
「奴は退屈だ・・・」
かなり変わったプロット作品だが、アイルランド問題を綺麗に比喩しつつしかもケルトの寓話性を高めるために巫女的な老婆を配する事も、物語の解釈の幅を拡げる意味で不可欠であろう
勿論、国同士の戦争と、個人の諍いは単純に比較は出来ないが、どちらも人間が引き起す"愚"であるが故、その滑稽さはヒシヒシと伝わる演出である
今作の特質すべき点は、閉じ込められたコミュニティ内での不自由さでの解決策は絶望的に困難を極めると言うこと 簡単(勿論、愛する肉親との別れを天秤に掛ける重い決断であったが)にそのコミュニティから出ていけば物事は解決するのだが、新天地での生活に対する想像が思いつかない人種だって存在する プライバシーが全て筒抜け(勝手に人の通信物を覗き見る港の万屋)等々、主人公も含めてのデリカシーの無さや無神経さから蓄積される抑圧は、丸で蛸壺で煮染められた様で、この地獄から一刻も早く逃げ出したいと願うのは、鑑賞最初の印象である フィドル奏者はそれを"絶縁"という形で表現したのも同様である さて、逆側からすれば、その蛸壺の居心地良さ(同化)故の以心伝心に、そのぬるま湯が原因での他者への思いやりや立場に立ったイマジネーションの著しい減退に気付けない程の旧態然の人間である バージョンアップが出来ないならば闘うしかない、かくして主人公のラストの顔つきは前半の戸惑いとは真逆の決意に満ちた戦闘の顔つきそのものである 相手の意図を想像し、そして尊重する 人類がバージョンアップ可能かどうかを問われる課題をプレゼンスした作品であった どちらかが死ぬまで争いが続く・・・こんな世界に未来など無い・・・
2人の男の壮絶で陰湿な喧嘩
ある日、友人に突然嫌われてしまった男がその友人となんとか仲直りをしようとしていく話で、その過程で変わっていく男の性格や友人の恐ろしい距離の取り方、最後にはある意味爽やかなラストなどが魅力的でした。
もう引き返すことは出来ない
アイルランドの小さな孤島を舞台に友情が崩壊していく様を描いたヒューマンドラマ。静かに淡々と進む展開ですがマーティン・マクドナー監督らしい緊張感と不気味さがあり目が離せない。一度始めたらもう引き返すことが出来ない愚かな争いを絶妙に表現している。
2023-19
イニシェリン島の内戦。
アイルランド人同士が激しく争いあったアイルランド内戦。一方は不完全ながらも大英帝国からの分離独立の足掛かりとして英愛条約を受け入れ、一方は不完全な独立は許しがたいと民族主義にとらわれて条約を受け入れたアイルランド自由国に反旗を翻す。
1923年アイルランド諸島の小さな島でそれは起きた。酪農か漁業以外これといった産業もない小さな島。午後二時には仕事も終えて他にやることがない島民はパブに集ってはとりとめもない会話で時を過ごす。本作の主人公パードリックとコルムもそんな二人だった。
そんなある日パードリックはコルムから付き合いをやめたいと言われる。何の変化もない島の暮らし同様に何ら変わろうともしないパードリックに嫌気がさしたというのだ。そう言われても納得ができないパードリックは彼に食い下がるが、コルムは頑なに態度を変えないどころか自分の指を切断までしてしまう。それほどまでに強固な意志でパードリックを遠ざけようとする。
毎日とりとめのない会話で日々を浪費するだけの人生ではなく有意義な人生を送りたいコルム、ただ同じ毎日を過ごせればいいパードリック。まるで革新派と保守派を象徴するかのようなふたり。同じアイルランド人ながら相容れない二人の争いはとどまるどころか激しさを増してゆく。
ロバを殺された報復として自分の家を焼き払ったパードリックにコルムはこれでおあいこだと争いの終結をもとめる。しかし争いはまだまだ続く、それも悪いことではないのかもと言い捨てて去ってゆくパードリック。
まさに親友だった二人の諍いを通して現在に至るまでの北アイルランド問題を、そして現代において世界中で生じている様々な分断をサスペンスフルに描いてみせた傑作。
特にアイルランド問題を知らなくても楽しめる作品。序盤の牧歌的風景の美しさ、とりとめもない絶好話から後半サスペンスフルな展開と終始興味をそそられた。
決してコメディではありません
ゴールデングローブ賞のミュージカル/コメディ部門で作品賞を受賞しましたが、ミュージカルでもなければコメディでもない作品でした。
コメディだと思って観に行くと全く肩すかしをくらうと思います。私は正にソレでした。
それでなくとも作品としては秀逸であったかと言うと、わたし的にはそれ程でもなく微妙でした。多分私がコメディの枠に囚われ過ぎたのでしょう。コメディの枠を取っ払って、「閉鎖的な島の慢性的な生活の中で起こる少々エキセントリックな出来事」として捉えれば、何か感じる事もあった様に思います。
とりあえず、コメディ要素に関しては"エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス"に期待したいと思います。
タイトルなし
パードリックの行動原理に全く共感できず、ドミニクの「新しい自分」云々も取ってつけたようで、心動くものがないまま終わってしまった。/ああでも、モビリティが得られない状態で人との境界をどう作るか、個をどう得るかみたいなこととすると、ちょっと分かるかも。/あと、ちょっと『エルヴィス』みたいな映画でもあるのか。
/一週間二週間うーんと考えているとだんだん面白いものを見たという気持ちになってきた。時間の話だね。免疫の話でもある。
閉塞した社会を強烈にデフォルメした
公開年のベストワンとした「スリー・ビルボード」のマーティン・マクドナー監督作。そして今作もまた今年のベストの一本となる傑作。
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1923年、アイルランド本島から程近いイニシェリン島。親しい友人であったろう二人の男の仲違い。
対岸である本島で時おり響く内戦の爆音。
描かれることがない戦場にケン・ローチの作品を思った。
二人の男は、そしてこの島で暮らす人々は外の世界に無関心だった。内戦の意味すら分からなかった。
中盤以降でエスカレートする不条理の世界。
閉塞しきった社会、そして人を強烈にデフォルメした。
そう、閉塞した社会で狂気へと向かう彼ら。
無垢で無知な彼らに修復する術はなかった。
ラストでタル・ベーラの「ニーチェの馬」を思ったのは自分だけだろうか。決して周りを見ようとせず、目の前にあるものだけを憂い自滅していく人々。決して救われることのない人々がいた。
対岸の火の粉が降りかからないことをひたすら祈る自分にとっても本当に痛い作品だった。
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ちなみにアカデミー賞のほうは8部門9ノミネートですか。静かに暴れることを祈る。
2人の名演と美しい自然が印象的
コリンとブレンダン、アイルランド出身の2人が風景に馴染んで、孤島の住人を見事に演じている。エイターテインメント性の高い作品もこなす名優がマジになるとこうなのかと呼吸も忘れるほど圧倒された。閉ざされたコミュニティの退屈な日々。そんな中ある出来事が。コルムの絶縁の真意は何なのか、単なる拒絶ではないと思われるが、それが純朴なパードリックを追い詰め歯車が狂い、最後は救いようのない気分で終わる。随所に死を知らせるという精霊の気配があり、何かに支配された別世界の出来事のように思える。本土に飛び出した妹と対照的に逃れようのない閉塞感が漂うが、そんな人間のことなどお構いなしに島の自然は神々しいほど美しい。
コメディ…!?形容のし難いドラマ
コリンファレル見るのは久しぶり。
日常の風景からほのぼのとユーモアを交えつつ、進んで行くが、だんだんと雲行きが怪しくなっていき…という作品。
途中、劇場ではクスクスと笑いが起きていた。
笑えるというまでではないが、ネイティブで聞くとそのユーモアさがわかるのかな?
グッズなどにはcomedyと書かれているが、皮肉というか、意味深である。
内戦、人々の争いというのはそういうものであると感じざるを得ない。
優しい人でも、信じるものによって暴力的にもなるし、後にも引けなくなる。直接的な戦闘描写がほとんどないので、それがますます刺さる。
島の雰囲気、音楽、そして、登場人物に降りかかる様々なイベントが何を意味しているのか、想像が掻き立てられる。
コリンファレル、状況に翻弄される、いい意味でどこにでもいそうな役をうまく演じている。
平和で”退屈”であることが必ずしも良いわけではない、日本にもリンクしてくる作品である。
2023年劇場鑑賞17本目
なんで絶交なん🥲
実に難解🤣
個人的にはまったく合わなかった。
常にわかりやすい物語を
求めているわけではないけど
色々汲み取りにくい。
これはかなり賛否わかれそう🤔
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本土でおこなわれている内戦と
島で勃発した2人の諍い🤜🏻🤛🏻
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争いが勃発する理由も
こじれていく理由も
なんでも些細な事であると伝えたいのか。
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豊かな余生のための断絶…。
友人の存在が
豊かな余生の一コマに不要と判断するのも、
これはこれで寂しい人生だなと思う🥲
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そして、
仕事に一途な夫が定年退職した途端、
何をして過ごしていいかわからず、
それまで会話もなかった妻に執着する。
まさにひとりでは何もできない
する事が思いつかないパードリックのように
ならないためにも
それぞれが打ち込める何かを
元気なうちに探しておくべき。
監督が伝えたい事とは全然違うだろうけど
そんなことを思った作品🤣
精霊。。って。あの?人?
一方的に友情を、解除されることに、納得はいかないよね。
反省したり、うそだよね?と安堵したり。
ても、結局は仕掛けられたほうが、深い傷を負って諍いをやめることができなくなる。。
価値観の違い。
そこは、わからないでもないが。
突然、何も言わず。。って。ね。
今まで我慢してたのなら、きちんと話そうよ。
人の痛みよりも、ロバとか犬とかを心配したり、神父にいたっては激昂するという秩序もないという。。
パブの客は傍観者、何もしない。。
火をつける時は、「ちゃんと知らせたよね?」ということで、罪悪感なし。
「えっ?私今、何見せられてるの?」
「くだらない、子供かよ。」
と。
そこなのか?
狙いはそれなのか?
本土で、おきている内戦
その戦争の本質を問うている?のか?
大きな映画を前にして、これからも考え続けたい。
人間と人間以外の生けるものと、社会と時代と自然と神と音楽と、全てが包摂された大きな映画を見てしまった感じ。なので、自分の稚拙なレビューは多分無力だと思うのでこれで終わります。普段は買わないプログラムを買ってしまいました。
孤島でも喧嘩はいわば最小の内戦
あらすじ通りおじさんたちの突如として友情関係破綻となった孤島を舞台とした物語です。破綻となった理由は主に話していて退屈であった、つまらなかった。そして自身が作り上げる音楽を後世に残し続けたいという理由。少し見方を変えれば人付き合いを変えることでこれまでの自身の時間を別のことに費やすことができるといったことかな。しかし、話しかけられたら指を切断は正気ではないな。
個人的には教会で神父に打ち明ける会話が面白かったですね。役者もかなりの有名どころが揃っており、孤島独特の地形がこの作品の奇妙さや人物の不安さを際立てていたと思いました。
バカは死んでも治らない
え?内戦?アイルランドの内戦って、ほぼ100年前になるんですよね。日本の大正時代末期。電気も通ってない事を考えると、まぁ納得も行く所かと。
考える時間や創作の時間を取るために、無駄話しかしない男に絶交を告げる。その価値観が全く理解できない男は退屈・退屈じゃない、優しい・優しくないと言う情緒のみで、人間関係を説明する。
だからね。そんな話じゃないんですって。
これがこれが。100年前のアイルランドの、離れ小島だけの話じゃなく。今の日本を眺めても、この構図は当てはまる。
芸人が出て来て無駄話を延々と続けるTV番組を見るよりゃ、ひとりで本を読んでた方が良い。って人もいれば。一人で読書なんてシケタ時間を過ごすよりは、その番組を見ながらゲラゲラしてる方が楽しい、って人もいる。
コルムの主張は、お互い関わりを求めるのを止めよう。
なんだけど、パードリックにはコレが解らない。親友が指を切り落としても、まだ解らない。徹底的にバカ。島一番のバカはドミニクだと言うけど、ドミニクよりもバカなパードリック。しかも自分の罪を振り返らない。教会で懺悔するコルムの姿の描写は、自らを真摯に顧みないパードリックの人格を浮き彫りにします。
ロバの死でコルムへの憎悪を膨らませるなんて、逆恨みも良い所。コルムの家を燃やしても気が済まぬ。これが始まりだと言う。もう、本当に救いようの無いバカです。でですよ。こんな救いようの無いバカは、そこら辺に溢れ返ってるよね。って事で。
この一番寒い時期に、寒々しい風景を見て身体が冷え冷えしてしまいましたが。
興味深かった。
とっても。
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1/30 追記
コルムと言う「親友」から見放されたパードリックは、パブで独りきりになることが多くなります。一方、コルムの方は仲間と共に音楽を奏でたり歌ったり、話し相手にも困る様子はありません。そもそも、パードリックのバカ話に付き合ってあげていたのがコルムだけだっただけなのではないかと思えてしまう。
パードリックは、絶交後の二人の状況の相違について、その理由を考えることもありません。俺が何かしたか?と周囲に問いますが、自らを振り返ることもありません。そうなんですよ。考えないんです。全く何も考えない。感情だけで生きてるんですよ。
この二人は「思考」と「感情」の象徴な訳です。
「創作」と「感情」でも良いかも知れんけど。
思考は感情と決別しようとする。感情は分離を受け容れない。いつまでも付きまとって来る。それどころか、命を奪うまで復讐する気だとまで言う。
原題は”The Banshees of Inisherin”。これが"Banshee"なら、ミセス・マコーミックが、もっとも当てはまる存在ですが、" Banshees "と複数形ってのが意味深です。結局、どちらか一方がくたばるまで黙らないであろう二人は、ふたりとも” Banshee”なのだと。
他人への郵便を開封して読んでしまう郵便局の悋気なオバはん。権限を振りかざして、感情のままに他人を殴る変態警官。無邪気だが知性とは程遠い愚者。Fuckを口にする職業神父。もう、どの存在もが現代社会の「何者か」を象徴してる気がしてくる、と言う、ちょっと文学的な作品。深読みすれば、どこまでも深読みできるところが興味深いです。
この映画にヘタな説明は要らない
と感じたのは確かなのですが、なんだかダラダラと書いてしまいました🙏🏻
私にとっては、類い稀なるホラー。
自分が生きてきた年代も国も社会環境も違うけれど、コリン・ファレル演じるパードリックの立ち位置は、恐ろしいほど似ている気がして。
(あなた、いい人だけど、人畜無害の〝ただのいい人〟よね。)
『退屈なお前といる時間がもったいない。残りの人生はお前とは関わりなく過ごすことにした』
と宣言された時、自分のことのようにグサっときました。
自分の生きているコミュニティーと離れたところで戦争(現在ならウクライナ、映画の中では内戦)という大勢の人を不幸にする痛ましい状況が現在進行形であっても、日常を生きている自分にとっての存立基盤はやはりコミュニティーの中にある。その支えがある日突然、一方的に外される。
想像してみてください。ある日突然、理由も告げられぬまま、こんなことを言われたら…
・明日からは、会社に来なくていいよ。引き継ぎとかそういうのもいらないから。
・私たち(妻と子供)出ていくね。もう、連絡もしないでね。
ある種の閉じられた社会の中で生きている人たちを大まかに分類すると、こんな感じでしょうか。
①その中の文化風習をごく自然に受け入れて、特段の疑問を抱くこともなく生きていける人
②その社会が外から隔絶されていることに気付き、読書などを通じて、外の世界を知ろう、いつかは見てみたい(出てみたい)と思ってる人
③そこから出ることまではしないけれども、閉じられた社会であることは認識。自分を縛っているものからは距離を置いて、そこでも実現可能な、そして、そこには無かったものを得ようとする人
②の人は何かで行き詰まることがあっても、外の世界に希望を抱くことができるし、外の世界に行けなくても、違う世界の自分を想像することで、「ま、仕方ないか」と分かったうえでのそれなりの選択の結果だと折り合いをつけることは可能です。
けれども①の人にとっては、そこが世界のすべてなので、行き詰まった挙句、破滅的な行動をとることがある。
コルムは③でありながら、自身も①であったことからの突然の変節に対して代償が必要だと思っていたのか。それはパードリックに対しての代償?
①の人から生じた破滅的で物悲しくもある狂気と折り合いをつけるためには、代償が必要だと思っていたのか?
ロバのジェニーに対してのコルムの哀悼の気持ちは本物だったので、①への共感にもウソはない。
コルムのことを、そういうことだったのか❗️
とわかる気がしないままです。
退屈な街の退屈な人達の葛藤と人生
本土がアイルランド紛争に揺れる中、紛争の足音は感じつつも、平凡で退屈な日々が繰り返される小さい島で、気のいい男パードリックが友情を育んできた友人コルムに突然の絶縁を告げられるところから騒動が巻き起こる。少しコミカルな会話が繰り広げられる前半とダークな緊張感の漂う後半に分かれるこの映画、話に唐突感があると言う人もいるけど、少しコミカルな会話が繰り広げられたり、ダークな雰囲気の出てくる後半には、退屈な日常で感覚が麻痺した人達の極端な行動にハラハラしっぱなしだったりして、個人的にはオススメ映画のひとつになりました。
でもね、これよく考えると私達自身の物語でもあると思うんですよ。人生の中でホントに成功を収める事ができるのはホンの一握りの人達だけ。後は多かれ少なかれ平凡な人生を過ごし、墓に入ればやがて忘れられていくわけですよ。いや、深く考えさせられる映画になりました。
コリン・ファレルがホントにただのバカに見えてくるし、主役級の二人の演技がホントに素晴らしいです。
とても美しく、よくわからない
アイルランドの小島、寂寥とした風景が恐ろしく美しい村での人間模様、毎日パブに連れ立ってた昵懇の友人が、ある日突然連れなくなる
風景が素晴らしく綺麗だったけど話は全く理解できず残念
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