「何処に向かっていく話かと思って観ていたら、色んな騒音に振り回されている現代社会と現代人の深淵を浮き彫りにしたなかなかディープなコメディでした。」ホワイト・ノイズ もーさんさんの映画レビュー(感想・評価)
何処に向かっていく話かと思って観ていたら、色んな騒音に振り回されている現代社会と現代人の深淵を浮き彫りにしたなかなかディープなコメディでした。
①題名の「ホワイトノイズ」ってどういう意味?と OXFORD で調べたら“noise containing many frequencies with equal intensities (等しい強度の多くの周波数を含む雑音)” とのこと。日本語訳よりも英語原文の方がニュアンスがよく分かるね。
②映画の4分の3くらいまでは、何処に辿り着く話なのか頭を捻りながら観ていたが、最後の4分の1くらいに入ってから“ああ、そういうことを言いたかったんだ。結構、奥の深いコメディだったんだ。”、と腑に落ちた。
③そこまで観ないと分からない、というのは私の洞察力が悪いのか、映画として成功していないのか、直ぐには分からないけれど最終的には私には面白かった(もう一度見直して映画の隅々に配してある伏線を見つけたいくらい)。
②原作者のドン・デリーロという人は、現代アメリカ文学を代表するくらいの作家とのこと。
原作は1985年発刊というから約40年近く前。それでも現代の話と見ても決しておかしくないのは原作がそれだけ普遍的なテーマを扱っているのか、現代に合わせて脚色したのか。
これは見極めなくちゃと原作小説の「ホワイトノイズ」をAmazonで探したら¥3,300円(高!)だと。でも買いました。
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