劇場公開日 2025年5月2日

「看板に偽りあり(喧伝されてるあらすじより面白い)」サンダーボルツ* 島田庵さんの映画レビュー(感想・評価)

4.5看板に偽りあり(喧伝されてるあらすじより面白い)

2025年5月6日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

公式サイトの↓この説明は、はっきり言ってウソ。
>「NYの街に突如として現れた大きな黒い影。瞬く間に市民を消し去っていく謎の敵により、世界は再び大きな脅威と直面する。しかし、数々の敵から世界を救ってきたアベンジャーズは、そのピンチに姿を現さない。謎多きCIA長官のヴァレンティ-ナは、誰がこの脅威から世界を救うのかを問いかける」

順序が違うよ、順序が。

映画.comなどの↓この紹介文も、ちょっと違う。
>「マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)の各作品で悪役やならず者として登場したキャラクターたち」

そもそも「ならず者」とは「まじめに生活せず、けんかしたり、人をおどしたりして生きている者」(三省堂国語辞典)だし、
「悪役」も違うと思う。「敵役」として登場しても最後にはそうじゃなくなるんだから。

「U.S.エージェント」(一時「キャプテン・アメリカ」=ウォーカー)は、しくじったヒーローであって悪役とは違うし、
「ウィンター・ソルジャー」(=バッキー)が敵役(これも悪役ではないだろう)だったのは遙か昔だし、
「レッド・ガーディアン」(=アレクセイ)は脳筋だが悪役でもならず者でもないし。

「タスクマスター」(=アントニア)は、「ブラック・ウィドウ」の最後には洗脳を解いたし、
「ゴースト」(=エイヴァ)も、「アントマン&ワスプ」で最後は理解してくれたし。
まして主役のエレーナは、ヒーローではないけど「ブラック・ウィドウ」で準主役だったし。

共通点は、アベンジャーズの一員じゃないってこと。

>「最強じゃない」
ってのも、ちょっと違うな。
そもそも「最強」のヒーローなんているのか?
みな苦労してなんとかかんとか闘ってきたんじゃないか。

>「アベンジャーズに代わって世界を救え!」
これも違う。
バッキー以外は、自分たちの生き残りのために闘っただけ。
バッキーは、悪事を企むヴァレンティーナを弾劾したかっただけ。
そしてそれは「世界を救え」なんていう能書きよりずっと、リアリティがあった。

それから、謎のボブ。
この青年が、本作の鍵を握るだろうことは明らかだったんだが、
おお、そうくるか。
まさか闇落ちした******みたいになるとは。

  *  *  *

アスタリスクの謎。
そもそも「*」は普通、↑みたいに使ったり、注釈をつける時に使ったりするものだと思うけど、
「(仮)」っていう意味があったとは知らなんだ
――このぐらいは、言ってもネタバレにはならないよね。

島田庵
PR U-NEXTなら
映画チケットがいつでも1,500円!

詳細は遷移先をご確認ください。