「Rogue」サンダーボルツ* ブレミンさんの映画レビュー(感想・評価)
Rogue
マーベルでの悪党…というよりかはシリーズにおけるならず者たちによるヒーロー活動といった感じで、マーベル版スーサイドスクワッドを期待して観にいったんですが、ちょーっと違う…というか本当にこれで良いのか?という作りでした。
新スーサイドスクワッドが比較対象になってしまったのもあり、フェーズ5の締めとしても物足りなさが勝ってしまいました。
今作の主人公格はエレーナで、初っ端からカッコよさ全開のアクションや、潜入任務でも見せ場十分で良かったです。
過去の出来事もエレーナが1番描かれるので感情移入は1番しやすいと思います。
バッキーの政治家からウィンターソルジャーへの変わり身は最高にイカしていました。
ゴーストとUSエージェントもそれぞれの能力を活かし、かつ過去回想も最低限ながら分かりやすく描いていてキャラ把握がスパッとできたのも良かったです。
アレクセイは「ブラック・ウィドウ」よりも更に活き活きとしたパパで頼り甲斐満載でした。やかましいくらいですが笑
ただ序盤からいきなりタスクマスターの扱いがいくらなんでも雑…これなら登場させないでも良かったんでは?と思いましたし、ドゥームズデイのキャスト発表のままの事しか起こっていなかったので、せめて今作が公開して落ち着いたくらいにキャスト発表すれば良かったのになと思いました。
ボッと出のボブが中心にいるというのもなんだか釈然とせず、最初はいがみ合いつつも徐々に協力していくという流れにボブがいる事でどうしてもノイズになってしまい、そのボブが物語の核にもなっていくので、もうボブが主人公でいいじゃんってくらいになってしまうのはかなり萎えてしまいました。
ボブのドラマパートが多すぎるし、長官もそこに嫌というほど絡んでくるし、ディザスタームービーが始まるかと思いきやボブの覚醒後の能力で有耶無耶になったりと盛り上がる手前でなぜか抑え込んでしまうのが気になってしまいました。
ならず者たちの内面を深掘りしていき、過去の経験やトラウマを克服していくという流れではあるんですが、別にヒーロー映画にコッテコテの闇の面を観たいとはどうも思わず、その深掘りが結構長いのもあって退屈に思えてしまいました。
そのせいでアクションシーンが映える事なく、別の時空での話が大半を占めているのもあってアメコミ作品というアドバンテージを自ら放っているようで残念でした。
ヴィランというよりかは、自分の内面に挑む物語というある意味メタ的な感じではあるんですが、そのメタさも新スーサイドスクワッドには遠く及ばずといった感じで体をくねくねさせながら観終わりました。
新チームの名前もこれまた安直で…もうちょい捻ってくれよと思いました。
マーベルにしては珍しく、しっかり次の作品の次回予告をエンドクレジット後にやってくれるんでなんだか許してしまいそうになるんですが、フェーズ5とフェーズ6の繋ぎ役に徹してしまったかなと思いました。
ドゥームズデイでどんな風にサンダーボルツの面々が活躍するのかというところには注目していきたいです。
個人的MUC映画フェーズ5格付
1位 デッドプールVSウルヴァリン
2位 ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME3
3位 キャプテン・アメリカ ブレイブ・ニュー・ワールド
4位 サンダーボルツ*
5位 アントマン&ワスプ:クアントマニア
6位 マーベルズ
フェーズ7では映画一本でしっかり楽しめるやつを…!
鑑賞日 5/2
鑑賞時間 16:40〜19:00
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