「マーベルが苦手だからこそ楽しめた。」サンダーボルツ* ザ・アナキストさんの映画レビュー(感想・評価)
マーベルが苦手だからこそ楽しめた。
マーベル映画は最近見れば見るほどうんざりしていて長い間ザック・スナイダー監督を中心としたDCU派だったからこそ今作は非常に楽しめた。先ずフローレンス・ピューがとても良い。彼女の映画で今作が一番好きだ。ハマり役。
それからキャラクターのデザインが良い。マーベル映画はいつも明るくてカラフルなダサいヒーロースーツを着てるのに飽き飽きしていていたので今作のようにみんな派手じゃ無い黒色で地味なスーツは見ているだけで何か気分が良かった。派手なアクションよりも物語りをきちんと大切にしていたのもとても良かった。ギャグはくだらなかったし滑っていたが。それはそれでこの作品なら許せると思えた。主人公たちがスーパーヒーローではなく、極悪な犯罪者、道を踏み外した者、闇を抱える者達ばかりで彼らの救済というテーマがとても良かった。ヴィラン達のグループセラピー。なんか泣ける。俳優一人一人の表情も良い。「ヴィラン」の「センチュリー」がめちゃくちゃ強くて良かった。かつてのアベンジャーズの基地での格闘シーンが面白い。VFXの見せ方が上手いとは思わなかったがストーリーやキャラクターが良かったので満足度が高かった。ディズニーは最近プロダクションに絡む物があまりにも叩かれているのでちょっと路線を変えようとしてるのかな?そんな感じがしたがマーベル物は「ローガン」以来の傑作だと思ったから個人的にはこの新たな試みは大歓迎。
逆に派手なアクション物をずっと見てきたマーベル映画大好きな人達はつまらないというかもしれない。こういう作品って次回作でアクションメインで中身が無くなってつまらなくなるパターンが多いから是非次回作も真面目に作ってほしい。あとオルガちゃんの出番多くして!カッコいいから。
頑張れディズニー!頑張れマーベルスタジオ!
DCに負けるなよ???
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