光復のレビュー・感想・評価
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確変
上映後の監督及び主演俳優(お二人は夫婦)の舞台挨拶にて、監督自ら"希死念慮"を抱えていて、それを宥める方法が、不条理映画の観賞だということ なので、アメリカンニューシネマ、又はATGの様な匂いを感じさせる、いやそれ以上の激辛なプロットに仕上がっている内容である
レビューの表題のように、元々詰んでいる人生から、不幸の確変を引いてしまったプロットは、凄惨な実際の事件一つ一つを連鎖のように繫ぎ合せて作ったという構成力に感服する そしてその極北がクライマックスでの、僧侶に依る顔の上下半分のナタでの切断だろう 色々な予想はしてみたが、あのカットは全く思いつかない事に、果して悔しいのかどうかさえ分らないショッキングなオチである
さぞかし、奥さんの精神状態は如何ばかりかと想像したが、本人曰わく、自主映画故、奥さんもスタッフとして忙しく、そこまで配役の心理描写を深く推考しなかったから精神汚染はされなかったと言うことで一安心である
その後の質疑応答で、自分としては寺に居た小さい女の子は一体誰の子なのかを訊こうとしたのだが、これも野暮であると思い、スルーした それ程、この主人公は真面目で素直、そして儚くも生への執着の強さ故、周囲の人間達の毒牙に懸かり過ぎた だからこそ、『知らぬが仏』に到達した彼女こそ、光が復活したのかもしれない
母親役の俳優の力量をもう少し頑張ってくれたら、今作品の深みが増したのかなと思うのだが、それも蛇足だろう
これを商業作品に出来ない邦画界の狭さに辟易する
ケアラー・イン・ザ・ダーク/要注意
1. なかなか凄いものをみせて貰った。真面目な長野県民にご免なさいしたか?と聞きたいような内容どした。
2. 認知症全開の母親役のクランシー京子さんの方が実際は若いのでは疑惑。汚ね~BBA。マジ恐ろしや。ちょっとやり過ぎ。
3. 和尚の説法に心を無にして、ありがたいなぁと思わせてからのまさかのスプラッターw
4. 山寺寺男こわ~い。悪い和尚に舌を切られたっぽい。どうせなら、ヒロインと山寺寺男と和尚の3P的交わりまで見せる展開をちょっと期待した。
5. あの小さな女の子は?圭子が和尚の子を宿し、寺で産んだ子?長野の山寺は池袋より怖いね。
6. この映画の出演者はみんなはじめましてだったので、新鮮ではあったが、寺山修司的アングラ劇場の匂いがかなりキツかった。とても恐い、禍々しい家内製手工業的演劇集団。
7. 民生委員のおばちゃんも充分クセモノだった。
8. ボックスカー拉致&ゴーカン集団(オジサンカツアゲ集団を見逃したからバチが当たった?)が法廷見学してた?圭子は警察にゴーカンのくだりはなぜ言わなかったのか?言っても相手にされなかったのか?そこのところははっきりさせて欲しかった。
9. スーパーの割引券30枚でクレーンゲーム3回とは。ちょっとケチ過ぎるね。
10. イケメンの薬剤師さん役は戦隊畑出身。圭子のドラッグストアでの変な行動。同窓会には行かない元恋人の二人。卒業アルバムを虫眼鏡で見る極貧ミドルエイジのヒロイン。単調な毎日でかなりボケてきている描写は痛々しかった。親切過ぎるイケメンにオイラはよくできた男だなぁと好感を持ったけど。ベッドに整った姿勢で寝てるのがもう不自然だから、わかってたよ。 インシュリンも薬剤師だから確信犯。あんなにボケてる徘徊しちゃう老婆が死にたいなんて絶対言わない。法廷で横山健二君をわざとかばう証言をするのか?しないのか?ハラハラ。
11. 今年のゆく年くる年の108の鐘の音は特別に感じられるかもね。それでも煩悩の炎は消えない自信ならちょっとアリマス。
五蘊と無我
認知症の母親の介護に疲弊した43歳の娘が、高校時代に付き合っていた男と再会し変化して行く話。
両親の介護の為に28歳の時に長野の実家に帰って15年、父親を看取り次は認知症の母親と介護生活が続く中で、元彼の職場を知って会いに行き…。
壮絶な介護の姿をみせる始まりから、超イケメンっぷりを発揮する横賢のおかげで救われていく主人公、ととても惹きつけられる序盤。
ウサギから、あ~やっぱそうなるのね…という流れはまだ許容範囲だったけれど、母親の顚末からの警察の安っぽさ、そして主人公に降り掛かる負の確変はちょっとやり過ぎで、ブラックコメディじゃあるましいという印象。
更に重ねる様にポンコツ弁護士とか食事介助とかなんでも不幸に繫げなくても…とは思いつつも、まだなんとかみれたけど、山場である筈の終盤に向かって、どんどん退屈になっていくし、最後の最後の盛り上げ方がそんなんあり!?
多分こういうことだろうな、となんでそうなったのかや言いたいことの想像はつくけれど、中盤の安直なやり過ぎの影響でやっぱりコメディに感じてしまいちょっとねぇ…。
というか、唱えていたものを鑑みるとやっぱりブラックコメディ!?
だとしたら今度は足りなく感じるし、いずれにしてももうちょい上手くメリハリつけてくれればと勿体なく感じた。
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