光復のレビュー・感想・評価
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誰もが人生を諦めそうな凄絶な無間地獄の先には何があるのか、そもそも何ゆえその地獄に落ちたのか... それでも"生きてこそ"と言えるかを問う映画
若い頃にUターンした中年に差し掛かったとある女性が、生活保護を受けながら認知症の進む母親の介護をして一目を避けてひっそりと暮らす。先の見えない日々に静かに追い詰められていく主人公に幼馴染みの学生時代のボーイフレンドが甲斐甲斐しくサポートしてくれるが果たして・・・というお話。
物語の滑り出しは地方で其処彼処で発生して働く世代を底辺へ追い詰める"介護カプセル"の厳しい現実を切り取った社会派作品かと思いましたが、そこからは"眼を背けたくなる"という言葉も陳腐に思えるほどの現世のあらゆる地獄が展開され、主人公が世間のあらゆる悪意に食い物にされていきます。
それでも生きることを止めなかった先に何があるのか、何故そのような受難に見舞われるに到ったのか…否応無しに観る者に人間存在の根源を問うような、自主映画の極北を往く激烈な一本です。
普段、ビジネスの分野に於いては自分の側の利益しか考えないクライアントに辟易することが間々有りますが、こと私生活の分野に於いては特に、周囲と対立してでも自分の身の安全と直感を最優先にする本能的防衛本能を忘れてはいけないのかもしれません。
"自分にとって真に何が害で何が善か"を自分自身がわかっていなければ善意の他人からも手を差し伸べられず、況や悪人からは・・・。
良い意味で史上最悪
とにかく観てほしい作品です
上映が終わった後はしばらく動けませんでした。鑑賞から数日経過してもまだあれこれ考えています。
長野の地方都市で認知症の母と二人で暮らす主人公の女性は、閉塞感のある生活の中、高校時代の元カレと再会し、希望の光を見出します。しかし、その再会がきっかけとなり、信じられないような災いが次々と彼女に襲いかかり、どんどん孤立し、追い詰められていきます。彼女は本当に善良な一市民なのに。
一体彼女はどうなるのか!
解釈は鑑賞する人に委ねられています、人により感想は違うような気がします。知り合いの誰に勧めてよいかはわかりませんが、いろんな人に観てもらって感想を聞きたい作品です。
5人のスタッフさんで作った自主映画と言うことですが、ポスターも、役者さんのメイクやロケ地も、素敵な作品を構成する一因となっています。
そんなに人生は簡単ではない。でも私はこの作品のエンディングに救いと光を再び見出しました。素敵な作品です。とにかく観てほしい!みなさんの感想が聞きたいです。
幸福
簡単に幸せにはなれないんだよ。
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