地下室のヘンな穴のレビュー・感想・評価
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これは意外と深いんじゃない
真面目に算数したり、若返りの原理を探しても意味のない作品だろうことは冒頭部分で理解できた。
変なストーリーと言えば変なのだが、一貫しているのは自然の法則に抗っても仕方ないよね、あるがままを受け止めようよ、使えるものは丁寧に扱い長く付き合おうよ、そうすれば心の平安を得られるよ。
そのようなメッセージを発しているのだなと思えたこと。
若さを求め病んでしまう妻とか、遺棄された車はレストアすれば価値が出ると話した社長が最新メカに走ってしまう不条理にはクスリと笑わされた。
日本のテクノロジーはまだ先端を行っていると捉えられているかの描写には気恥ずかしさを感じた部分もあったが、なかなかの良作ではなかろうか。
オススメしたい作品でした。
NASA× JAXA〇?
郊外に家を買った中年夫婦が、その家にある不思議なダクトに翻弄される話。
不動産屋に連れられて内見をしていると、地下にこの物件の目玉となるダクトがあり、下りて行くと何故か2階に、そして12時間経過しており更には肉体は3日若返っているとのこと。
主人公夫婦は中年と言ってもどうみても50歳前後、厳密には初老ですねw
20歳になってやる!とか言っていたけど1回につきたった3日、5~6年ほぼ失踪してやっとですよ。なんて思っていたら…。
穴に入る効果に対する結果としてどうなったかではなくて、取り憑かれたメンタルをみる作品だと思うので、そういう意味では社長のカメラ付きの方もある意味メインかも。
そっちの方が笑えたし、結末も判りやすかったしね。
最後は何年後か判らないけれど、結局そういうのがみえちゃったってことかな?ちょっとオチとしては中途半端で弱い様にも感じた。
個人的には2階から昇って行ったらどうなる?と真っ先に頭に浮かんだけれど、そこはどうでも良かったみたいw
自然の摂理には逆らえぬ。
最早中年の一組の夫婦が
郊外の一軒家を購入する。
それは初めて持つ、自分達の城。
月々のローンや二人住まいには広すぎる難点はあるものの、
その家が持つ一風変わった特色を気に入ってのコト。
それは、地下に在るマンホール宜しき穴から入ると、
何故か二階の居間に抜け出し、
一連の経緯で十二時間過ぎてしまうものの
(中に入った者にとっては一瞬)、
三日分若返るとの何とも奇妙な効果。
勿論、ここで当然の疑問が。
十二時間の経過は時計で測れるものの、
三日間の若返りはどうやって観測できるの?
結構、眉唾じゃね(笑)。
好奇心から試した夫の方は早々に飽きてしまうも、
最初こそ渋っていた妻は俄然張り切り出す。
歳を退行させるのは、彼女なりの目的があってのこと。
睡眠や家事を放り出し、時間さえあれば穴に入り浸る。
そしてその結果、確かに外見上は若返って見えるのだが、
プラシーボ効果もあるのでは。
それにしても、一歳分を若返るには、
まるまる二ヶ月の時間を無為に過ごしているわけで、
コスパの点からすると、良いと表現できるかは甚だ疑問。
74分の短尺は、脚本のテンポが頗る良い。
特に冒頭部の家の内見の始終と、引っ越して以降の様子を
パラで見せるのは、編集の妙。
また妻の方が繰り返し穴に入るシーンの積み重ねも同様。
外見が変わって行くのを期待し、
度毎に確認する様子は、女心だなぁと理解もしつつ、
若さへの強すぎる憧憬には肌に粟を生じさせもする。
しかし、若返りへの対価は、
十二時間を差し出すだけなのだろうか。
それ以外の支障はホントにないのか?
観る側が疑念を持ち始めた頃、幾つかの事件が起きる。
当然その頃には、妻の若さへの思いは
妄執とも表現すべきレベルにまで達しており。
生き物は須らく老いて行くもの、との
自然の摂理に反した行いへの、警鐘も感じさせつつ、
それを説教臭くなく表現できるのは、
さすがフランスらしいエスプリ。
シリアスな部分はそちらに任せ、
コミカルな部分は知人男性の「電動ペニス」のエピソードに収斂させ。
もっともこちらも、それで快感は得られるの?と頗る疑問に思う。
ましてや、バッテリーやコントローラーが無ければ
まるっきり木偶の棒(文字通り)だよね(笑)。
とは言え、後半部の科白を一切排し、
シーンの積み重ねだけで表現するシークエンスは
モンタージュの極致ではあるものの、不親切な造り。
そこまで急く理由は何も見当たらない。
何れにしろ、家宅の購入時には
十分に留意すべきとの、古来の習わしは尊重すべき。
本作であれば、前の住人は、何故に売り払うことを決めたのか。
買い手は聞かなかったけれど、質問しても、仲介者は正直に応えたろうか。
そして、常とは逆のルート
(居間から入りマンホールから出る)を辿った時には、
一体何が起こるのだろう。
穴じゃなくて棒の話しかしてないじゃん
大バッハの荘厳なサウンドを台無しにするどうしようもない作品。タイトルが『ヘンな穴』と銘打ってるくせして、語られるのはずっと棒の話だったりする。喩えが下品だと言われても、事実そういう話だからしょうがないじゃんとしか言いようがない。
美に取り憑かれた妻とそんな妻を遠巻きに見守ることしか出来ない夫と一部改造済みの上司とそのビッチ彼女の物語。
ある意味多くのフランス人が日本の医学工学界に対して、あらぬ希望を抱いてしまうような描写がございます。てか、なんだこれ。
多分ありのままな状態こそ一番の幸せだってことを言いたいのでしょうが、アクが強過ぎてそこまで入り込めませんでした。
正直途中で早回しになってからの方が面白かった。
珍品すぎて笑えるレベル…。2週間で消えそう…。
今年260本目(合計536本目/今月(2022年9月度)3本目)。
予告編はだいぶ前から映画館で流れていたし、「12時間進んで3日若返る」という、既存の小説でも意外にありそうなものを、このコロナ事情の中で80分ほどで仕上げた点はそれは高く評価できると思います。まぁ、リップサービスだとは思いますが「パラサイトより奇妙!」「ばかばかしい!」などの各界からのコメントも理解はできます。
ただ多くの方がこの映画をみて「んんん?」と思ったのは、映画の大半はこの「不思議な穴」をめぐるドタバタ劇「ではなく」、下ネタの話ばかり(ちなみに一般指定なので、行為そのものの描写はおろか何もでないものの字幕にはバンバンでる)という点に引いたのでは…というところです。今週は数が少ないし「一般指定だから家族で見に行こうか」となrと家族中凍り付くんじゃないか…と思います。カップルでいった場合も同様ですね。
もっともフランス映画は数が圧倒的に少なく、「どこまでの脱線が妥当で許されるのか」というのが数が少なく評価が難しいのは確かです。とはいっても、予告編などから「(例えば)主人公(2人いますが…)がどうやってこの穴の理論を解明するに挑む」とか、そういうストーリーを想定すると肩透かしを食らいます。
映画館には遅れて入ってくる人のほうが悪いですが、映画の大半は下ネタの話(と、本格的に手術するために「日本に」行こうか、といった話すら出る)なので、「入る場所間違えているんじゃないの??」とすら思われかねないくらいです。
一般指定で描写はきつくはない(単に下ネタを連発してくるだけ)ことはあるにせよ、逆に6~7割はそういった「くだらない話」ばかりで穴の話が出ないので、結局この穴が何なのかとかどうだのという話は中途半端に出るだけで終わってしまいます。
まぁ、確かに「ある意味」「パラサイトよりも奇妙」「ばかばかしい」のは確かですが、来週(9/9の週)は本数も多く、2週間かそこらで消えそうな予感です(そもそも大阪市でさえ、「察したのか」1日に3本しかやっていないというありさま)。ある意味「珍品映画」を見たい方にはおすすめです。
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(減点0.5) 趣旨はわかるし、日本の小説でいえば「ショート」や「ショートショート」の文化のように、「ちょっとしたルールを入れて、そのルールの中でだけで映画が進む準短編もの」(70分くらい)と解釈することもできますが、それにしても下ネタばかりで、よくPG12にもならなかったなぁ…という印象です。そして、多くの方はこの映画の予告編をみてこんな「ヘンテコな展開」は想定しないので…。
そういった事情もあり、先日の「デリシュ!」とも異なり単純なコメディ映画なので何をどう調べても無駄で「フランス映画ってこんなもの?」というようにしか見られない(ラスト、結局穴をどうしたいのかもよくわからず…。フランス映画って何らかの意味で余韻を残すのが好まれますが、映画の短さと「脱線ネタ」の多すぎで理解が困難)のは結構いたいです。
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若さ信仰に対するエスプリ
地下室の穴で若さを取り戻そうとするアランの妻マリー、ジャポンテクノロジーでEDを克服しようとするアランの上司ジェラール。2人の若さを追求する行動は、真剣そのものだが、引きで見ると滑稽でしかない。
「時間が半日進んで肉体が3日分若返る」何かが起こりそうなプロットで、とても惹かれるんだけど、期待したほどシナリオに生かされていない。ジャポンテクノロジーの方が、笑いどころがいっぱいあって面白い。
これが、フランスNo.1ヒットなの?っていうのが正直な感想だけど、ダークなエスプリが効いていて普通に楽しめる作品でございました。
げげっ!フランスの変な映画だ!
新居の地下にある穴には、不思議な力がある。穴の中に入ると時間が12時間進み、その人は3日若返る。一般的なお話だと、その事実は誰も知らなくて、主人公達が事件に巻き込まれるって想像するよね。ところが、この映画、その事実を不動産屋が説明する。価値があるから早い者勝ちだってさ。は?
家を買った夫婦は多分60代後半。旦那は穴に興味は無かったが、奥さんは若返ってモデルの仕事がしたくて毎日穴に。確かに少しづつ若くなってる。しかし、持っていった腐ったリンゴが元に戻ったと思ってたら、中は蟻だらけ!?
どうなるんだよ〜!
このメインの話、科学で証明できない事象は受け入れるしかないって事だったのかな。そしてサイドストーリーがとんでもないくだらなさ。旦那の会社の社長さんは自分の物を捨てて電子ペニスに置き換えた。スマホで操作できて、奥さんも満足のマシンだ。しかも日本製?映画の中でも日本人が出てきてマジビックリ。
そして最後、何のオチもなくニヤけて終わり。
SFでもホラーでもない不思議なコメディ。とんでもないくだらなさで結構笑えました。
フランス語の連発は誘眠作用大。ナンセンス以前に寝てしまった。展開が遅くセリフが多すぎる。
半日経過、3日若返るナンセンス、バカバカしさ期待した。
どうせガラガラだろし。
予想どおり、300人の器に7人
話は簡単なのに、もったいつけて
テンポが悪い。芸術映画風なのは読み違えた。
穴+電車ぺ・スだけの話なのに
テンポ悪いくせに、フランス語の早口セリフが延々と続く。
おフランス🇫🇷様の洒脱は、気取っていて
ゲスなワシには合わず、ただ漫然と画面が通り過ぎて行った。
半分居眠り😴状態。
結末はわかったが、起承転結の「承転」がフランス語だらけで理解不能
まあ寝たワシが悪いのだけど。
芸術作品的な風景・余韻のつもりで臨むといいカモ・・
よく考えたら「半日経過で3日若返る」ってメリット無いよね・・・
無駄にした半日の方が惜しい・・・
「半日経過で1ヶ月若返る」方が良い。
ただ実は・・1年で6年若返る単純計算なら使えそう・・でもそこまで読み取れなかった。
っーか寝てた😴から・・フランス語、堪能な人オススメ。字幕は読みやすいがフランス語のリズムに飲み込まれてしまった。
アレが日本なのは、赤ひげ薬局の印象からですか?
どうでもいいというか、関係ないというか。
でも、観賞後に思わず浮かんできたのが、こんなことば。
獅子身中の虫
蟻の一穴
腹の虫がおさまらない
蓼食う虫も好き好き
虫酸がはしる
ハチの一刺し…?
ちょっとゾクっとくるけど、どこか教訓も含んでいる。
星新一のショートショートのようでもありました。
大人計画的なバランス
星野源がいた頃の大人計画を思い出しました。
ほんとにヘンテコで、「そこ省略すんの!?」の連続。
この監督の過去作を見てて何となくの楽しみ方を知ってたから良かったけど、そうじゃない人はびっくりするかも。
ラストシーンは解釈が別れるところだけど自分は「一緒に時を過ごせることの喜び」だと解釈しました。
※追記
ラストシーンの妻の笑みは夫と寿命が同じなことを実感したからだと思ってる。
実はこの穴で重要なことは3日若返ることではなく12時間過ぎてしまうこと。
作中の日本語がブレットトレインの日本語より上手かったのは爆笑しました。
フランスとベルギーのヘンな映画
地下室の穴をくぐると半日経過して3日若返ると言う、落語のような一発ネタが笑えるブラックコメディで、邦題もナイスです。原題の『信じられないけどホント』じゃわかんないですね。穴をくぐるとジョン・マルコビッチになれる『マルコビッチの穴』って映画があったけど、それと同じような感じです。トム・クルーズになったり、3年若返るんじゃない、ビミョーなさじ加減が絶妙です。若返りに取り憑かれてしまう主人公や、若い愛人のために下半身に電気じかけの局部を移植する社長など、若さに執着するあまり破滅していくアイロニーは強烈です。とは言え、全体的に演出が泥くさく、お話も一発ネタだけで広がりがなく、尺が短い割には長く感じました。役者では、レア・ドリュッケールがエキセントリック過ぎて、ちょっと引きます。ブノワ・マジメルがアホ社長役でまたビックリ。
全34件中、21~34件目を表示