「【”アンチエイジングの穴・・。”愚かしくも何だか愛しい男女の姿を、シュールに描いたブラックコメディ。電子○○○って・・。男っておバカだなあ。因みに、日本では、あんな手術はやってないよ!(多分・・。)】」地下室のヘンな穴 NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【”アンチエイジングの穴・・。”愚かしくも何だか愛しい男女の姿を、シュールに描いたブラックコメディ。電子○○○って・・。男っておバカだなあ。因みに、日本では、あんな手術はやってないよ!(多分・・。)】
ー 本作の設定が、とても面白い。
中年夫婦のアランとマリーが、購入した家の地下室にあるダクトを降りると、時間軸が12時間進んで3日若返る・・。
そして、マリーは憑かれたように、ダクトを降り始め”若返り”を図る・・。
気持ちは分かるけどね・・。-
◆感想
・家を購入したアランとマリーの所に、アランの会社の社長ジェラールと”お友達”のジャンヌが、お祝いに来て、卓を囲むシーンが、クスクス笑えてオカシイ。
ー 両組とも、言いたいことがあるのに、焦らして言わない。で、ジェラールが到頭言った事。
”電子ペニスにしたんだ。”その後も、”伸縮自在ナンダ。(そりゃ、そうだ。)スイッチで振動も三段階ナンダ。(嬉しそうに微笑む、ジャンヌ・・。)
”じゃ、本物はどうしたの、2本あるの?”と真顔で聞く、マリー・・。
ウーム、流石、ジュテームの国フランスである。
それにしても、日本ではそんな手術はしてないぞ!
で、結局アランとマリーは、地下室の穴の事は言えず・・。-
・そして、マリーは憑かれたようにダクトを降りる日々。
出口にはどれだけ若くなったか、直ぐに分かる様に鏡まで取り付けて・・。
ー で、アランに胸を触らせて”前より、違うでしょ!”
あのね、男はそんな事には興味ないの!若い時ならいざ知らず・・。(私だけか?)-
・ジェラール社長のおバカ振りが、本作では際立っていて、アランと射撃場に行った時にショットガンをぶっぱなし、電子ペニスが反動で壊れる・・。
彼は、会社そっちのけで、速攻で日本に行って”部品交換”する。
ー このシーンも、相当オカシイ。
日本語は達者だが、どう見ても純正日本人でない医者と看護婦との日仏会話のおバカさ・・。挙句に、”部品交換”失敗・・。
一方、お友達のジャンヌは、チャッカリ若い男と良い仲になっている・・。シニカルだなあ・・。
序でに、漸く治ったと思ったら、ジェラールの股間から煙が・・。可笑しいなあ。-
・一方、マリーは凄い勢いで若くなって行き、モデルまでやるようになる。
だが、ある日、腐ったリンゴが目に入り、それを持ってダクトに入ると、リンゴは元通り。
■”リンゴも若返るのか!”と、脳内で突っ込みつつも、その後の展開が秀逸で、アランがそのリンゴをかじると、中は腐っていて・・。蟻がゾロゾロ・・。
表皮だけ若返っているのでは、と疑心暗鬼になったマリー・・。
<錯乱したマリーが、病室で花瓶を叩き割り、掌を切るシーンも相当にシニカルだったなあ。
若返りや不老不死なんて、始皇帝や、クレオパトラもイロイロやって来たようだが、カンタン・ドゥビュー監督の、シニカルシュールな作品作りには、感嘆である。
序でに言うと、男のおバカさの象徴として描かれるジェラール社長の存在は、作品にアクセントを与えていて、面白かったな。
マリーとジェラール社長に振り回されつつも、一番冷静だったのは、アランだったのかな。>
ゆうさんへ
コメント有難うございます。
コメントバック、こちらにて。(ゆうさんに、届くかな・・。)
今作、私は可なり面白く鑑賞しました。
フランスの性に対する文化を揶揄したような内容や、これは万国共通なのでしょうか、アンチエイジングの風潮を鼻で笑う様な作風が好きでしたね。
今作が、フランスでプチヒットした事が”何となーく”分かる気がしましたね。では。
男はそんなん気にしてない、絶対そうだと思いましたよ私も しかもあんな手術も絶対やってないですよね、皆さん評価イマイチですけどNOBUさん仰るところが私も可笑しかったです