「思いがけない「拾い物」」ダンジョンズ&ドラゴンズ アウトローたちの誇り tomatoさんの映画レビュー(感想・評価)
思いがけない「拾い物」
ティーン・エイジャー向けのお気軽な映画なんだろうと、あまり期待しないで観てみたら、これが思いがけない「拾い物」だった。
VFXやアクションのレベルが高く、剣と魔法の世界がしっかり作り込まれているし、個性や能力を活かしたそれぞれのキャラクター造形もうまい。
何よりも、冒険の旅に明確な目的があり、それを達成するために仲間やアイテムを集め、皆で力を合わせて難題を解決して行くという展開が面白く、王道のRPGを満喫できるのか良い。
大まかなストーリーだけでなく、「魔法封じの兜」の在り処を聞き出すために死者たちを蘇らせるくだりのバカバカしいやり取りや、「どこでもドア」のような魔法の出入口を宝物庫に仕込もうとする際のドタバタなど、小ネタや小技も楽しめる。
ラストに、4人(5人?)がかりで敵の魔女に立ち向かっていくシーンには、思わず胸が熱くなったし、「蘇りの石板」を使うところでは、不覚にも涙が出てしまった。
莫大な制作費を回収するのは容易ではないだろうし、シリーズ化も難しいかもしれないが、是非とも続編が観てみたいと思ってしまった。
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