ダイナマイト・ソウル・バンビのレビュー・感想・評価
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他には類を見ない「名作」
松本卓也監督の率いる「シネマ健康会」の最新作。
映画撮影の劇中劇をモチーフにした作品で、松本卓也監督みずから主役を演じている。
いわゆるメイキング映像が数ある中で、この作品はスタッフやキャストの赤裸々な人間関係や葛藤、我慢の限界を超えた衝突や言葉には表せない信頼関係を見事に描いている。
よく考えてみれば、映画の撮影現場なんて和気あいあいに楽しく進行するはずがない。
一人一人の信念や感性、人間としての欲望や本質が錯綜しているはずだ。
結果として未完成の映画や、完成しても上映されない作品も少なくないはず。
そう思うと、これまで撮影の舞台裏を見せてくれた平和なメイキング映像は、実はこれこそフィクションであったことに気付かされた。
そうは言っても、最後に「クスッ」と笑わせてくれる松本卓也監督のヒューマニティに溢れたサービス精神には脱帽する。
ダイナマイト・ソウル・バンビは、映画の新しい境地を切り拓いたまさに「名作」である。
海外の映画祭で高く評価されてきたことがよく納得できる。
鬼才松本卓也監督に惚れ込んだ「シネマ健康会」諸氏の次回作が今から楽しみである。
お前が1番偉そーだよ!
インディペンデント映画界で沢山の賞を受賞した監督が撮る低予算ながら初の長編にして商業作品「ダイナマイト・ソウル・バンビ」とそのメイキングをみせる体のフィクション。
短編映画「猫と犬」の触りをみせる始まりだけど、演技力大丈夫かな…と。
そして早速ダイナマイト・ソウル・バンビの製作になっていき、みんなでつくりあげるんじゃないのかよ!と言いつつ、急な変更、追加何でも有りで俺様のいうことを聞け!なクソ監督。そしてそれを撮影する先輩のメイキング監督。
新人女優が調教されちゃうのはまだしもそもそも何でみんなここまでガマンするの?な流れで総スカンじゃ?と思っていたけれど…。
残念ながらメイキングやインタビューのパートでもセリフ感満載で、誰一人素の様に見える人はおらず。
残念(´・ω・`)
クソ監督の変化や成長の物語かと思っていたらそんな感じでもないし、とはいえなかなかな胸クソ悪さとカオス感は良かったかな。
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