ミセス・ハリス、パリへ行くのレビュー・感想・評価
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悲しみの後には喜びが
人間万事塞翁が馬とはいいますが、悪いことが起きれば、その分の良いことも返ってくる
そんな内容の映画です
多少、ご都合主義なところもありますが、だがそれがいい
落ち込んだ時にぜひおすすめしたいですね
原作は、ポール・ギャリコで、ポセイドンアドベンチャーの原作も書いている人
ディオール全面協力で、当時のファションショーやどのように苦労していたかも垣間見れるし、ロンドンやパリの風景も堪能できます
良い人、悪い人がはっきりしているようで揺らいでおり、なかなか侮れない作品になってます
ディオールの創始者、クリスチャン・ディオールがでてきますが、この年に亡くなっていることを思うと感慨深い作品になってます
みんなを幸せな気持ちにする映画
前半のDiorのショーに出てくるドレスが、どれもこれも素敵なものばかりで、心奪われます。
ファッションのことはまったくわからないのですが、Diorというメーカーにとても興味がわきました。
宮本信子さんに似たロンドンの女性が、パリに行く(そのまんま!!)話でした。
疲れたから映画でも見たい日に見たい映画
予告を見ながら「納得いかない感じでグイグイ来るミセスだとやだなー」など先入観を持っていたのだが、実際ミセス・ハリスを見るとどんどん好きになるし、他の登場人物にもそうなってくれればいいな、と思わずにはいられなくなった。
それにつれて気になることも出てくるのだが、最後は綺麗に回収されていて見終わって満足度が高い。
家政婦寡婦が巻き起こすディオール革命
第二次大戦後、本作の主人公ハリス夫人は還らぬ夫を想いながら、それでも勤勉に明るく日々を過ごしていた。
そんなある日、派遣先の邸宅のクローゼットで、家政婦は見てしまった。当時500ポンドもするとても豪華なオートクチュールドレスを。
以来、自分もその魅せられたドレスを手に入れたいという人生の新たな希望が芽生え、幸・不幸の波をかき分けながら、パリ・モンテーニュ通りクリスチャン・ディオール本店にたどり着く。
パリでも彼女のお節介ぶりは健在。不思議と周りも感化されていき、なんかいいなと思えるラストが待っている。
情けは人の為ならず、ヨーロッパ版山田洋次テイストの作品にほっこりする事間違いなし。
大人向けファンタジー
ファンタジーなんだけど、格差社会とか、フェミニズムとかを重苦しくならない程度に織り込んで、
さらに、若者の恋、大人の恋も描く。
まあ、基本、コメディなので、ラブストーリーの部分も、社会的テーマも軽めで、主には主人公の猪突猛進を描く。
一本槍のシナリオですが、バッチリ決まってました
ミセスが当時の価値観でどう見られてるのか分からんです。自分の知識不足ですが。
最低限のシーンで物語が成立してるんですが、不自然に短くカットしてるように感じてしまいました。
しかし、ミセスの純粋なキャラクターが他の人物との関わりで具現され、逆に他の人物のキャラクターがミセスへの対応で滲み出るという相互効果が良かったです。
基本主人公の右往左往を見せられる一本槍のシナリオですが、そこがバッチリ決まってました。
ディオールに革命をもたらした家政婦
レスリーマンビル扮する家政婦エイダハリスのところへ夫の戦死を知らせる指輪が 届いた。失意の中、勤め先でクリスチャンディオールのドレスに魅せられて、フランスへクリスチャンディオールのドレスを買いに行こうと決めた。
しかしドッグレースに100ポンドかけるとは見かけによらず剛気だね。ところが謝金が入ったり掛け金が戻ったり金は天下の回りもの状態さ。それでパリへ飛んだ。一世一代のお買い物にさすがに嬉しそうだね。ディオールだからこその親切かな。何故かレスリーマンビルが宮本信子に見えてきたぞ。モデルナターシャ役のアルババチスタが魅力的だったね。ロンドンの家政婦がパリで存分に楽しんだ展開だったね。一方でディオールに革命をもたらした家政婦だね。気分良くしてくれる良作だったよ。みんな夢が見られるといいね。
何も考えず素敵な物語の中に浸ることが秘訣。
一着のドレスに魅了され貯めたお金を持ってパリへ
家政婦ミセス・ハリスの心に乗っかって物語を見ると
こちらも喜んだり落ち込んだりを沢山経験する。
出会った人を一瞬に虜にするチャーミングな女性。
彼女の夢に付き合う、その時間が愛おしいこと。
最後の予想は出来たけど、人の優しさに胸が詰まる。
何といってもディオールのドレスが素敵。
そしてメゾンと働く人の姿も素敵すぎる。
※
ディオールに魅せられる
主人公(レスリー・マンビル)は戦争で夫をなくし、訪問家政婦としてロンドンで働いている。
訪問先でクリスチャン・ディオールのドレスに魅せられ、お金をためてパリに買いに行く。
親切なフランス人はいるのだが、厄介なのは支配人(レスリー・マンビル)で頭が固い。
主人公は人間的な魅力で工房で働く人たちを引き付け・・・。
こういう手抜きなしの、ほんわかとした映画は大好きだ。
87番のワインレッドのドレス
ちょっとお節介な普段は透明人間のように居て当たり前のおばさんハリスは、
人の良さよさで誰からも好かれる存在。
その人柄が周りの人々をもハッピーにさせる。
73番の緑のドレスは着られなかったけど、8番のワインレッドのドレスの方が素敵。
一言「うふふ、いいねえ」。
「1人のおばあちゃんが、洋服を買いにパリへ行くだけの話」(@W座)。
なんですが、夢のディオールのドレス、500ドル。どうする?。
主人公の諦めない気持ちと、持つ前の明るさ、強運。
いろんな要素が噛み合っていく様が、ちょっとドキドキ。
予想と反した展開になっていくのが、あれれだったり。
見てて忙しく、かつ目が離せない。
いろんな経験をしてきて、分別がつくようになった同世代女子。
きっと主人公のそばにいるような、もしかしたら自分?。
そんな夢を見ることでしょう。
個人的には、主人公の役者さんがタレントの千秋さんに、似てて。
余計親近感が湧きました。
⭐️今日のマーカーワード⭐️
「助けてあげる、でもまず(自分で)立たないと」。
美しいものを手中にしていく 登場人物たちの愉快な連鎖
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「旅上」 萩原朔太郎
ふらんすへ行きたしと思へども
ふらんすはあまりに遠し
せめては新しき背廣をきて
きままなる旅にいでてみん。
汽車が山道をゆくとき
みづいろの窓によりかかりて
われひとりうれしきことをおもはむ
五月の朝のしののめ
うら若草のもえいづる心まかせに。
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1957年のおはなし
『ディオールのラメのドレス』を目撃して、Mrs.ハリスは自分に魔法をかけます。
エイダ・ハリスは貧しい家政婦。
夫の戦死が、彼女にとって認めざるを得ない事実と判りました。独り身に戻ったエイダは新しい人生に踏み出さなくてはなりません。
そんな失意と傷心の中で、偶然見かけたのが、500ポンドのディオールのドレスだったのでした。
【この映画には特徴が2つある】
①ディオールの映画といえば、他にも何本もありますが、この映画では顧客限定での内覧会=「オートクチュール見本会」がハイライト。
エイダ・ハリスならずともモデルの登場には思わず声が出てしまいます。そのエレガンスが目を奪います。
ドレスそのものをしっかり観たい人にはとても良い映画だと思います。
そして更に面白いのは
②これは「労働者階級」を描くことに長けている「イギリスの映画」である ということ。
「おやっ?」と、その点に 気付いたのは、「家政婦がやってきた」と聞いたときに(ナターシャだけでなく=ここ重要)、モデルたち全員が控室から飛び出して来て、戸口の暖簾からエイダを親しく観察したシーンでした。
主たる舞台はパリであっても、登場人物すべてに「労働者」としてのキャラクターを持たせている。これは意識して脚色されていると思います⇒後述。
あと、新しく作られた映画としては「有色人種の登用」について、コンプライアンス重視がはっきり感じ取れました。
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先日 僕はディオールのフレグランスをふたつ買いました、
ひとつは自分用にお気に入りのDior Homme 2005年版Original、
もうひとつは友人=チェック映画館の支配人さんへのプレゼント。お世話になっていますからね。
出たばかりの新作香水 DIORIVIERA。
思い返せば、僕がディオールに惹かれるようになったのも、この映画の主人公同様 人生にへこたれていた時期だったかもしれません
だから ”やらまいか精神“ のMrs.ハリス=エイダさんには親近感をグッと覚えて応援をしたくなるのかもなぁ。
そして僕のDior推しは「5時から7時の恋人カンケイ」で、あの 棘のリングを見つけてからでしたね。
で、それ以来手に入れたのは、身の回りにはジャケツがひとつ、
きかん気な我が娘にはビジューのネックレスと、ローズ色のハット、そして小さな腕時計を。もちろんUSEDですがね。
そして今回はパルファムを求めたのです。
ディオールには独特の“粋人の世界”があります、
媚びない、自立した人間のためのファッションだから。
ちょっと不良で意地っ張りの、冒険者のアイテムだから。
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【下請けの労働者が主人公】
主演は レスリー・マンビルでした。
「ファントム・スレッド」で居丈高なマネージャーを演じた、加賀まりこ似のレスリー・マンビルが、本作では下町の家政婦のおばちゃんに大変身。柔らかな面持ちと 背中を丸めてちょこまか動くコメディエンヌぶりで、こちらの目尻はもう下がりっぱなしでした。
劇中、ハリス旋風に巻かれて乗り気になった人たちは=ハイブランドメゾンの社員であろうとも、警官やバスの車掌さん、そしてドッグレースのダフ屋たちであっても、
そして最後にはあのイザベル・ユペールでさえも、実は誰にも知られずもう一つの役割のために働いていた《社会の透明人間》だったこと。全員が下働きの労働者で、みんな同じ立場であったことが示されます。
物語の中で、彼らそれぞれが貴い労働者であり、愛すべき庶民であることが繰り返し繰り返し提示されました。
「大変な仕事ね・・」とエイダは事あるごとに口にしていました。メゾンでも、キャバレーでも。
それ、お気づきでしたか?
《ディオールのお針子・経理の男性・モデルの女の子たち》も皆んなおんなじ労働者として描かれています。
ゆえに全員が家政婦の冒険に興味津津。
即席応援団を結成して、ロンドンから来た“仲間”に駆け寄り、手を貸し、知恵を貸し、家政婦ハリスの夢をみんなでなんとか叶えようとするのです。
これ、昔のディズニー映画・・そうだな、《善意》というものにみんなが信頼を寄せていた頃のメリー・ポピンズの味わいなのです。
そしてなんでだろう、
こんなあり得ないおはなしなのに
親切な人たちから惜しみなく無尽蔵に繰り出される怒涛の優しさに 涙が溢れます。
映画の流れは、それはまったくもって非現実的な“おとぎ話”なのだけれど、でも、「詐欺」と「邪悪」と「脅迫」が満ちるこの悲しい世の中にあって、こういう映画でまるで子どものように笑ったり信じたり、そして夢の世界に踊ったり固唾を呑んだり・・
そういうかつての「子供心」を取り返すことって、大人になった僕たちも軽視しちゃあいけませんよね。
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後日談:
DVDを観たあとちょっと買い物に。
財布と靴を探しに行きました。(Diorではなくてイトーヨーカ堂ですよ)、
フロアで働いている人たちに売り場を尋ね、何気ない会話や声掛け、そして買い物が済んでから、こちらからの改めてのお礼を言いたくて先ほどの売り子さんを探し、双方に思いがけないほどの笑顔の花が咲きました。
楽しい一日を過ごさなきゃいけません。
この映画には、
確かに
《魔法の力》がありました。
そう、ドレスよりも美しいものが。
女性の夢を叶える!! 家政婦が貴婦人に姿を変えていく作品♥
1950年代のイギリス、夫が戦死して
心に隙間がありながら働いていた女性ハリス。
ディオールのドレスとの出会いが
パリへと向かわせて、魅力ある女性に変身を
遂げていました。
最初は相手にされなくても、周りの人の気持ちにも段々と変化が見られました。
女性はいつも美しくありたいと思う夢が
人生の輝きを増して見えました。
ドレスを着た女性は、デザインのスタイリッシュさ、表面だけではなく品格と
幸せなオーラを感じました。
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