ミセス・ハリス、パリへ行くのレビュー・感想・評価
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ほっこりさせてくれる映画。でも、真相はミセス・ハリスによる、クリスチャンディオールのリブート物語。
まさに”ほっこりさせてくれる映画”。まぁー小説が原作のようですから、ちょっと主人公に好転させる話が、ずいぶんと出てきますが、こんな時代だからこそ安心してみていられる映画が望まれているのでしょう。最後は、ちょっとした驚きありの大団円で話が終了し、良かった良かったです。
余談ですが、自分は高額な服をほしがる意味がよくわからない人間です。ましてやオートクチュールなど全くわかりません。なので、主人公がオートクチュールのドレスをほしがることの意味は全くわかりませんでした。けどストーリー的に”ほっこりさせてくれた”ので、よかったと思っています。
自分の評価基準に従うと、3.5と4.0の間なのですが、「主人公が 頑張って ピンチになりながらも努力して 最後に目的を達成する体の作品」を自分が好きなため、ちょっとプラス評価ギミにしました。
<主な基準(今後のためのメモ)>
4.5 観て良かったと感じた映画
4.0 おすすめできる映画、何かしら感慨を感じる映画
3.5 映画好きなら旬なうちに見てほしい映画
3.0 おすすめはできるが、人により好みが分かれると思われる映画
文句なし!今の御時世に夢を持ってもいいじゃないと思わせてくれた映画。
今の御時世では絶対に有り得ないストーリー内容だったが、夢を持ってもいいじゃないと思わせてくれた映画。ミセス・ハリスがクリスチャンディオールのドレスを着るためにイギリス、フランスでいろんな登場人物との縁、出会い、波乱を持ちながらも勇気とやさしさで乗り越える映画だと感じた。今の御時世だからこそ観て良かったと痛感。トラブルもありながらミセス・ハリスの大冒険はなぜか胸に響いた。夢を得るには縁がいかに大切かと考えさせられた。この映画は今、脳梗塞で体調を崩し奇跡的に回復し今、リハビリに頑張っている私の母に捧げたい映画。今年のベスト映画。オススメです。
今日は吉日
最愛の伴侶を失った掃除婦がたった一つ見つけた生き甲斐は眩いばかりのディオールのドレス!! お人好しな中年女性が国を跨いでファッション業界に愛のお節介...
ときめきに年齢の限界は無い
私にとって2022年下半期ベスト10入り確定です!
戦後、夫の帰りを待ちながら、掃除の仕事で生計を立てるミセス・ハリス
ひょんなことからディオールのドレスに出会い、まさに一目ぼれ。
ディオールのドレスが欲しい!と資金計画を立てて、いざパリへ…
行けるのか?!とハラハラさせる。
パリへ行った後もディオールの従業員に相手にされない?!など
一筋縄ではいかないストーリー展開で最後まで楽しめた。
最近、おしゃれとか趣味活とか勉強など様々なことに対して、
自分の年齢的に勝手に「そろそろ」と線引きをすることが多かったけど、
ハリスさんの姿を見ていたら、いやいや!!まだまだ、思い立ったが吉日どころか、
胸がときめいたら吉日でしょ!!
それにおしゃれに対しての気持ちも変わった。
ハリスさんは胸がときめくからディオールのドレスが欲しい
フランスのブルジョワジーたちはディオールを着て、他人からよく見られたいからドレスを着たい
ハリスさんはこれを着て他人から羨ましがられるとかそんなこと一切気にしてない。
好きだから、ときめくから着る!!これに尽きていた。
私はオフィスワークだし、おしゃれしても仕事の効率上がらないし、
恋愛的な出会いも求めてないからって身なりに無頓着なんだけど、
自分の気持ちのためにおしゃれするっていいなぁって感じた。
で、次の日に仕事に着けていったのが、カードキャプターさくらのコラボネックレスというオチです。
(ふとした時に自分のネックレスが目に入るんだけど、
たしかに気分上がった(笑)
公開館少ないのもったいないな…って思う映画!
冒険家にしてシンデレラ
一目惚れしたディオールのドレスを求めてパリに行くミセス・ハリス。ドレスはお宝(マクガフィン)で、目的地パリは未知の地という構図は、ちょっとしたアドベンチャー映画になっている。
ロンドンでもパリでも上流階級からの差別・偏見を受け落ち込むも、親切心と不屈な精神力という武器で乗り越えていく。出会った人々はその姿に魅了され、いつしか彼女の味方に。「こんな上手い話ありえんわ」と切り捨てるのは簡単だけど、冒険家でありながらシンデレラでもあるハリスさんの前では、それすら詮無い事に思えてくる。
ディオール自体は高級ブランドでも、そこで働くのはセレブでも貴族でもない一般の人間。そこに生じる歪みや階級の是非を、原作より強めているあたりが現代らしい。
ハリスさん役のレスリー・マンヴィルが実にチャーミング。
クリスチャン・ディオールにあこがれた素敵な高齢女性の大大大冒険旅行。
主人公のハリスさんは家政婦さん。戦争で亭主をなくし、失意の中、仕事先の家で、クリスチャン・ディオールのドレスに一目惚れする。高価なドレスを手に入れるため、戦後間もないパリに旅立つハリスさんの大冒険。公共機関での労働者の争議やモンマルトルの丘やセーヌ川のほとりから見えるオルセー美術館、70年たっても変わらぬパリの街を散策できる。当時のパリのファッション・ショーを見ることができたり、見ていて幸せな気持ちになれる。時には、働く女性の権利問題でたたかうことになる等、映画スタンドアップ(North Country)を想起させるシーンもある。すべてがうまくいくわけではなく、いろんな問題がふりかかるけど、それをのりこえていくヒロインに惜しみない拍手を捧げたくなる。
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