ザリガニの鳴くところのレビュー・感想・評価
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ラストの描き方が残念
原作小説を読んだ後でこの映画を観た。
映画に期待していたのは小説では明確に描かれていなかった殺害シーンの映像化であるが、残念ながら映画でも描写されていなかった。
更に残念だったのは、最後に犯人が判明するシーンの描き方。
小説では、驚きから理解につながる深みのある終わり方となっているが、映画では単に衝撃で終了、となっている。まぁ映画としてはこういう描き方になってしまうのかな、という感想。
真実に驚きは無し
目に優しい映像は好きでした
殺人容疑者は湿地の女。裁判で明らかにされる彼女のすさまじい過去。 ...
良かった…
おすすめされて観ました!
個人的にハッピーエンドが好みなので、最近よくある「ラスト数分のどんでん返し」みたいなのが苦手なのですが(最後まで何があるか分からなくてドキドキするから落ち着かないと思ってしまう)、それは置いておいて良い映画でした。
あの貝ネックレスを取ったのって、疑われないように、もあるだろうけど、カイラのことを本当に好きで、そのままの彼女を見てくれて、自然のことも尊重してる気持ちからではなかったと分かったからあなたには付けてて欲しくない、ふさわしくないから返して!みたいな気持ちもあったんじゃないかなぁと、観て一夜明けてから思いました…。
カイラ亡き後日記を見つけたテイトの顔ね…。そしてそれを湿地に葬りさる、湿地は全てを受け入れる。あれをどうしたらいいか分からなかったのか、愛なのか。
でもカイラのテイトへの愛もまた本物ではあったと思う。
町の人から蔑まれて、ずっと天涯孤独で自然の中で自然と共に過ごしたカイラにとって、自然の方が身近で、生きる為にはカマキリのメスがやるようにオスの命を奪うことはむしろ自然なことに思えたんだろうなと。
ボンボン息子(名前忘れた)のお母さんすごいいじわるに見えるような演出であったり町の人が偏見たっぷりなように描かれてて、カイラが善人、町の人が悪みたいな構成が出来てたと思うけど、やっぱりカイラ殺人は犯してた。その上で「湿地の娘」カイラのことをあなた(視聴者)はどう思うかと問われる気持ちのする映画だったように思う。
ボンボン息子も誰にも本当の自分を理解してもらえないけどカイラだけはみたいな、彼女に自分の理想とか願望を押し付け投影してたんだと思う。風のように自由なカイラが羨ましくもあったんだろう。でも自分のモノにならないから癇癪でのあれかなみたいな…。ないわ…。
男の人とか社会とかにひたすら翻弄されまくっててほんとに見てて痛々しかった。
タイトルの意味は、お母さんが言ってた、殴られた時?お父さんがやべー時はザリガニが鳴くところまで逃げなさいってやつからだと思う。逃げなさい隠れなさいってことで、お母さんはそうした。カイラはそれもしたけどそれだけじゃなくて牙も向いた。
映画の中で彼氏たちはカイラを町の人の1人にさせようと試みたりしたけどカイラと町の人の間には心の深いところに超えられない壁があったんだろうね。
ミステリーになり得ないほど
差別的な容疑とは言え
殺人事件の犯行は明かさないまま
アンニュイ進行で淡々と半生を追う。
差別と愛憎の本質に迫る展開だし、
アメリカ映画だし、なるほどそういうテーマの
映画だよねと思った。
が、そこからのラストは久々に鳥肌エグい。
蛍は伏線だったのかよ!!
企みと信じること
性的暴行描写が苦手な人は注意
原作小説は未読。
DV彼氏とのベッドシーン、また同人物によるレイプシーンが割としっかりと流されるので観ていて嫌だった。
明確なレイプシーンは映像として描かれないものの、主人公の表情等でその惨さが理解ができた「プロミシング・ヤング・ウーマン」が登場したことで、レイプの関わる映画作品に被害場面そのものは必要ないのでは、とも思っていたところで今作を鑑賞したので、さらにその思いは強まった。
DV彼氏の攻撃的な様子はレイプ以外の日常的なシーンからしっかり描かれていたので、それだけでも離れたくなる気持ち、追いかけられる恐怖を鑑賞者が感じることは可能だと思った。
明確にレイプの場面を映像化しないと、多くの鑑賞者は感情移入できないのだろうか…
ラストのどんでん返しは、映画をよく見る人ならば予測できる流れかと思うので意外性は無かった。
湿地帯で孤独に育ったということから、動物に育てられたような言葉も満...
女性が一人で生きるための知恵
古きアメリカの美しい湿地に生きるのは、魔女?それとも野生児?
魔女狩りを扱ったミステリ―と捉えるには、勿体ないほどの強く、しなやかで美しい女性を描いた物語です。
60年代オールドファッションの南東部アメリカ。ノースカロライナは発達心理に明るい大学もありながらボートを移動手段とする湿地帯で独自の生態系を持つ地域でもある。
家族が離散し、世捨て人として生きること余儀なくされた主人公。コミュニティから隔たり、蔑まれ、学校にも通わず1人で生きるために自立し、自然と共存する彼女もやがて出会いと喪失を経験し。。。というくらいで説明はとどめておくべきか。
生態系図鑑を発行してくれた出版社との会食で、彼女は「ホタルの光りには補食と交尾の二つの目的がある」という話を述べる。「昆虫には道徳心がないからね。」という返答に対し、「自然に善悪はないのかも、、いきるための知恵よ。」
俗世を離れて湿原の生態系から学びを受け、人間の善と悪の両面の出会いを経てただ自分を守らねばならなかった彼女の台詞は心に打つ。
見えてるのに見ないふり
カイアの語りで彼女の気持ちを聞いてるのに、彼女の目線で見ているのに、私は見たいように見てしまう。何度目かの反省。
最後に答えを教えてくれるから認めざるを得ない。
社会では間違った選択でも、自然では間違いとはいえないことがあると思った。
人間のルールは自然界のルールではない。あくまでも私たちが作ったルール。
それに人間のルールも統一されてないしね。
独創的なストーリーとカイアに引き込まれる
ひたむきに生きた女性の生涯
1人の女の子の成長物語であり、恋愛もあり法廷ものでもある。色々な要素を1人の女性の生き様の中で表現して、見事に成功している。
これだけてんこ盛りの要素を組み込んで、過不足がないのは、脚本の素晴らしさかもしれない。
そして、唯一、彼女が一般の人と違っているのは、彼女は自然に育てられたということだ。そこには倫理観はない。自然の摂理に従って行動した彼女の行いを知ることになるラストには驚かされた。自然界では自分を脅かすものから守るためには相手を殺すことも正義なのだ。
小さい頃別れた母親が迎えにきてくれて、幸せな死を迎えるのだ。おかした罪への罪悪感などもちろんない。面白い視点だった。
サスペンスでもなければ法廷ものでもなく、人間ドラマ。
暴力を振るう父に耐えかねて母が出ていき兄弟も次々いなくなりそして父にも捨てられ6歳にして1人で生活を始める主人公。 皆に蔑まれ、村で唯一親切にしてくれるのは貝を買い取ってくれる黒人夫婦のみだった。 やがてテイトと知り合い字を教えて貰う。彼は彼女に研究を出版するよう勧めるが大学に行くため村から出ていってしまう。5年間全く連絡が無いテイトに彼女は傷つきチェイスと付き合い出すがチェイスに婚約者がいることが分かる。 チェイスと別れようとするがしつこくつきまとうチェイス。 ある日チェイスが死に彼女が疑われる。彼女は町で出版社の人と会ってアリバイが有るのだがそれでも無理やり犯人に仕立て上げられる。陪審員の全員が彼女を蔑み馬鹿にしてきた村の人々だ。魔女裁判に近いものがある。無実を勝ち取れるのかというのが定石だがこの映画は裁判はあくまでも添え物に過ぎない。湿地の少女がどう生きたかを丁寧に描いた作品。
ラストは観客に委ねる形にはなっているものの多くの観客がやっぱり殺していたのだと思うのだろう。
でもそれだとテイトがあまりにも可哀想だと思うのでやっぱり殺してはいなかった説を唱えてみよう。先ず深夜にバスで戻るって深夜にバスなんか走ってないよ。深夜バスがあったとしてあんな村行きの深夜バスに乗る人なんていないからバスの運転手が彼女を覚えてないなんて有り得ないね。戻ったとしてどうやってチェイスの居場所が分かるのか?誘きだしたら誰かにカイルに会いに行くと喋るかもしれない。限りなく犯行は不可能な気がするんだけどな。大体殺したとしてそれを日記に書いて証拠のネックレス保存するなんて有り得ないよ。それにしても何故ネックレスを隠し持ってた?証拠でなくてもチェイスとの思い出の品なんか女性は一番先に捨ててしまうと思うんだけどなあ。
殺したとしたらテイトがあまりにも可哀想。何も知らず殺人犯と暮らしてきたのだ。殺してなくてもテイトが可哀想。妻が別れた恋人の想いでの品を後生大事に隠し持っていたのだから。カイルの人生を思ってカイルに感情移入すべき映画なのだとは分かっているが私はカイルに感情移入出来ない。テイトの気持ちになってやりきれない思いでラストを観た。
印象的なタイトルにつられました
芯の強い女性の一代記。
法廷劇と、彼女の身の上が同時に語られる。
映画と言うよりは、法廷ドラマを見ているような印象だった。
ただし、とても印象に深い湿地帯の自然描写と、文字通り「独り」で生きてきたいたいけな少女の成長を、美しく儚く語っている。
原作があるらしいが、未読なので何とも言えないが、お話しには少々無理があると思わずにはいられなかった。
少女が未就学のまま大人に成長していくこと。
湿地帯で文明の恩恵を受けられないまま、どうやって病苦や自然災害を乗り越えたのか。
何しろ、テレビや新聞すら無いのだ。まして彼女は字も読めない。
それと、彼女と深いつながりを持つ二人の青年。
一人は地元の幼なじみで、大学進学の時に彼女のもとを去る。
もう一人はその劣化版のような男で、彼女にひどい仕打ちをする。
この二人が似ているので混乱する。
演出の一環なのか、私の認知能力に問題があるのか、白人の若い男性はみんな同じ顔に見えてしまう。
さらには、1960年代のアメリカの片田舎の物語なので、女性の権利も今とはずいぶん違っている。家庭内暴力も、泣き寝入りが当たり前の時代だったようだ。
最後には、蛇足のような後半生のことが駆け足に語られるが、そこで衝撃の秘密が打ち明けられる。知りたくなかったし、映像化する必要も無かったように思う。
タイトルバックに印象的な主題歌が重なるが、なんとテイラー・スイフトだった。
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